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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
大内先生:
今日は本当にジェロントロジー寄付研究部門開設おめでとうございました。 また、シンポジュームではわざわざNPOアンチエイジング・ネットワークをご紹介くださり、また、懇親会では乾杯の発声までご指名いただき誠に光栄でした。ただ、ジュースと間違えてウィスキーの水割りをがぶ飲みしてをり、いささか呂律が回らず、ご迷惑をおかけしたのでは、と心配しております。 50年ぶりの安田講堂も、あの30年前の安田砦の攻防戦の跡形もなく、新築なった新病棟、立派になった山上会議所も初めてで、これだけは昔ながらの銀杏並木に聊かのノスタルジアを覚えました。 シンポジュームについては「長寿社会の食育・体育・知育」「シニア向けモノ作り工学の事例と課題」等々、すべての演題が大変勉強になりましたが、ひとつ改めて気づいたことがあります。 それはジェロントロジーとアンチエイジングとの関係です。 今日本で老年学として誕生しつつあるこの分野は、アメリカではジェロントロジーとして高齢者に関るすべてを包括する学問として確立されているようです。 そのため10年ほど前から始まったアンチエイジングは始めはホルモン補充療法を中心にサプリメントの業界の後押しでここまで伸びてきた。したがってアメリカ国内での受け止められ方も、老年学の一分野か、むしろ異端児として扱われてきたのではないか。 その間の事情を知らずに、僕はアンチエイジングネットワークを立ち上げたときは、肌の若返りやホルモン補充療法といった手法を中核においても、その幅広い裾野、例えば食生活や運動といったライフスタイル、さらには介護など社会的な問題などにつなげていくことを考えたわけです。 考えてみればこれはジェロントロジーの世界ですね。 だが今こうして老年学という確立された分野の存在を知ると、これからは僕自身の活動のジャンルを老年学として幅広く定義しなおすべきか、むしろ老年学の一端を担うものとして、手法としてのアンチエイジング、つまりはホルモン補充療法、抗酸化療法、そして免疫能賦活それと並行しての肌の若返りなどに焦点を絞り込むべきか、改めて考え直しています。 こんな抽象的な議論はともかく、老年学とアンチエイジングは密な関係にあるわけですから、これからは是非秋山先生ともご一緒に、この問題に取り組んでいきたいと思います。 秋山教授のもと、今後の部門の発展をお祈りしています。
by n_shioya
| 2006-06-03 22:37
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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