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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
老いるということ
b0084241_15114868.jpg今日はライカの仕事始め
三山社長の訓示は「夢を持ち、計画・目標を立て、仕事を楽しめ」という主旨だった。
“これを知る者はこれを好むものに如かず、これを好む者はこれを楽しむものに如かず。”と論語の引用で締めくくられた。
その点、毎日仕事を楽しませていただいている僕は幸せ者である、美女軍団に感謝。

ところでその孔子はこうも言っている、
“朝に道を聞けば夕べに死すとも可なり”
そんな馬鹿なことを、と今まで思っていたが、初めてその言葉が実感できた。
黒井千次氏の「老いるということ」を読み始めてからである。

b0084241_15111763.jpg老いについて書いた本で、これほど含蓄のある読み物は始めてである。
同年代ということあるかもしれないが、書かれていることが一言一言が味わい深く、一気に読んでしまうのがもったいなく、このところ毎日少しずつ読むことにしている。

全体の文脈の中で読むべきだが、例えばこういう一節はどうだ。
セネカの「老年について」という著書の引用の部分で、セネカが老年は惨めであるということへの反論の一つとして、ローマの元老の口を借りて言わしている箇所だが、

“老年が青年の体力を欲しいと思わぬのは、若いときに牛や象の力が欲しいと思わなかったのと同じではないか、と(元老は)反ぱくする。「在るものを使う、そして何をするにしても体力に応じて行うのがよいのだ」と続けます。
至極当たり前のことを語っているように思われますが、昨今の過剰気味の健康ブーム、とりわけ高齢者の体力維持願望の強さなどに接すると「在るものを使う」という姿勢を貫くのは意外に難題であるのかもしれません。“

即座に僕の脳裏に、アメリカの抗加齢医学会でよく目にする、筋肉モリモリの80才,90才の老人達の滑稽な姿が浮かんだ。
商業主義にまみれて不老不死に猪突する今のアメリカの学界の風潮に対するこれほど痛烈な批判はないだろう。

“むしろ主人公(元老のこと)が老年について恐れるのは、肉体の衰えでなく精神の怠惰です。・・・・・”とつづく。

いやもう全文引用に値する下りばかりなので、これ以上は是非実物にあたってください。
去年の11月に出たばかりの講談社現代新書で、定価はたったの756円である。
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by n_shioya | 2007-01-05 22:59 | アンチエイジング | Comments(0)


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