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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
オルゴール
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この木目の美しい木の小箱にはモーツァルトの魔笛の三曲が閉じ込められていて、ボタンを押すと軽やかにパパゲーノのメロディーが流れ出す。
これまであまりオルゴールには興味がなかった。が、これは違う。特別である。
岩手山麓にアトリエを構える木工の匠、土屋氏の傑作である。

去年の暮れ、形成外科学会の恩人二人の墓参で盛岡を訪れた際、ちょうど開催されていた同氏の展覧会で目にしたのを、配偶者が是非我が家にとお願いしたのが数日前に届いたのである。

土屋氏はかっては原宿でカタカナの業界で成功されていたが、一念を発起して山にこもり、気に入った木材というか木の素材を探しては、十年、二十年と寝かせて家具を作ってこられた。
氏の場合、家具を作るというよりは掘り出すと言ったほうがよいかもしれない、ちょうどミケランジェロが大理石の山を見上げ、あの石の塊からビーナスを救い出さなければと叫んだように。
戸棚であれ、椅子であれ、テーブルであれすべて氏の永年の思いがこもって、触れるだけで体がほのぼの温かくなる。きっと木の精が閉じ込められているに違いない。

展示会で僕が最も引かれたのは、何の木だったか大きなテーブルであった。分厚い無垢の一枚板で片端は二股に分かれている。どっしりと濃い褐色で、似合いの椅子に座ると何か僕でも創作活動が出来そうな気分になる、執筆であれ、デッサンであれ。
お値段も多少冗費を切り詰めれば買えないことはない。
問題はこの大きさが生きる部屋がないことである。
又、氏の家具を揃え始めればも気になり始め、行き着くことは家の立替になりそうなので、ぐっとこらえ家具にはまだ目をつぶって、オルゴールに聞き入っている。
ほら、又パパゲーノが歌いはじめた、聞こえるでしょう銀鈴のような音色で。
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by n_shioya | 2007-02-16 22:59 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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