|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
二子玉川、通称ニコタマ。こんな我が家から近くにこれほどの園芸センターがあるのを知らなかったのはうかつであった。
高島屋の斜め向かいの三階建てのビルには、第一園芸が入って苗物、切花、腐葉土その他ありとあらゆる園芸用品が華やかに並べられ、いよいよ僕もこの春からは本腰を入れなければと、グリーンサムがうづき出した。 どんな庭が造りたい? そう、イギリスの郊外で見かけるシュラブの中に色とりどりの花が咲き乱れる野趣にとんだイングリッシュガーデンが理想である。 ところがこの野趣に富んだというのが曲者である。 一見自然そのものに見せるには実に手がかかる。フランス式の幾何学的な庭園、枯山水のような日本式庭園は確か似てはかかるかもしれないが、素人考えではいったんできれば一定のルールに従って手入れを行えばよい。 だが僕が庭園に期待するのは、庭に小宇宙を再現するのではなく、庭に入ることが自然への誘いになるような安らぎの演出。 しかも四季折々の花を絶やさずにするということは、時間だけでなく相当な経費も覚悟が必要だ。唯一の救いは花つくりに使える面積があまりにも狭いことである。 庭弄りはイギリス人の特技といえる。 ゆとりある階級は、平日は都会で過ごし週末はカントリーライフを楽しむ。 それがかなわぬ階層は週末は庭の手入れに怠りない。そして年に何回か隣近所で庭を開放して、皆でぞろぞろ鑑賞して廻り、つまり品評会を楽しむ。 僕が園芸に凝ったのは中学生の頃だからもう60年前である。 さて何から始めようか、このギャップは大きいが楽しみでもある。 まずは先日買った薔薇の大苗を早くうえ、彼岸ごろにはダリヤやグラジオラスを植えこみ、そう玄関先には赤いカンナを咲かせ、どこかにイギリス庭園の風情を残し・・・ でも花つくりは30分あるから30分やればというものではない。その中に浸りこんで、何時もあれこれ思い巡らし、そう、まず花との対話から始めねばならぬ。 これだけではなかった。今年は家具つくりにも取り掛かるはずだった。 それやこれやでアンチエイジングの仕事がいささか停滞するのも仕方がないが、これ自体が僕のアンチエイジングになることは間違いないのでご勘弁の程を。
by n_shioya
| 2007-03-08 22:30
| QOL
|
Comments(0)
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||