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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
死ねないことの恐ろしさ
このところ何を見ても不老不死に頭が行ってしまう。

b0084241_10122664.jpg例えばこの白菜
輪切りにして台所にほっておいたら、切り口から4つ5つが出てが咲きそうになっている。
一瞬頭をよぎったのは、三島由紀夫である。
これには説明が必要だろう。

不死が可能になった場合、それが選択肢の一つか宿命かで話は大分違ってくるが、逃れられぬものとなった場合、いろいろな不都合が生ずることは以前に指摘したとおり。

例えば女性は永遠に子供を生み続け、嫁、姑の確執未来永劫鼠算的に増殖していく。
又、殺人も不可能になれば、反面死刑の執行も成り立たず、刑務所は終身刑の犯罪者で溢れてしまう。

自害も不可能になれば、腹を掻っ切って固体が真っ二つになったとき、どちらが再生して生き延びるのか、いずれかの断面で細胞が脱分化して、つまり今流行の胎生幹細胞の固まりになって失われた半分を再生するだろう。

いや、プラナリアのように両方が再生して二つの固体ができるかも知れぬ。その場合は切断前の固体は死亡して、新たに二つの命が生まれたと考えるのか。
動物と違い人間には“意識”、個性と言っても良いが、がある。同一の“意識”が二つ存在するとはどういうことか。

お分かりでしょう。僕は半切された白菜の断面を見て、割腹した三島下半身から、にょきにょきと4つも5つもの三島が生えてくる有様を想像してしまったのである。そしてそれぞれに同一の、“意識”の存在を考えたとき、クローン人間以上に不可解な問題をはらむ。

こうして“不老不死”と取り組むと、どうも頭がおかしくなりそうだ。
そしてその対極にあるあの西行の辞世が無性にいとおしくなる。

“ねがわくば花の下にて春死なん、その如月のもちづきのころ。”
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by n_shioya | 2007-05-06 19:59 | アンチエイジング | Comments(0)


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