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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
胎児外科
トカゲは尻尾を切られても又生えてくる。
これを再生というが、動物は高等になるほど再生能力は失われ、瘢痕組織で修復を試みるようになる。
人の場合、手術でも外傷でも、いったんキズすればどうしても傷跡が残るのはそのためだとは昨日書いたとおり。

再生のためには二つの働きが必要とされる。
まず、新しく同じ組織を再生してくれる幹細胞と呼ばれる、発生学で言う未分化の細胞である。
細胞は始めた受精卵一つだが、分裂を重ねるうちに分化してさまざまな臓器を形成する。
そして色々な臓器には、成熟後も幹細胞が残されていることがわかってきた。これが成熟細胞が失われれると、分化して穴埋めをしてくれる。
今ひとつは既に分化した細胞が脱分化といって、幹細胞的な未分化の細胞に本家帰りして、別の成熟細胞に育ってくれる場合もある。

このどちらの働きも高等動物になるほど失われ、瘢痕組織による修復が行われる。したがって失われた臓器や組織が元通りにはならぬので、傷跡が残るといえる。
つまり傷跡が残るのは高等動物の宿命といえる。
我々の目指すスヒーリングは、この下等動物の再生のメカニズムを成人に取り入れて、皮膚なりを再生できれば、傷跡は残らないはずという前提に立っている。

今ひとつ。“個体発生は系統発生を繰り返す”という生物学の原則を利用すればという試みがある。
つまり人間の胎児がまだトカゲやヤモリに似ている時期に、手術をすれば理論的にはスかーレスヒーリングは可能なはずだ。これを胎児外科という。
事実、鼠の実験では既に証明されているが、人の場合、胎児を取り出して手術操作を加え又子宮に戻すことは、スカーレスヒーリングが目的の場合、母子ともにあまりリスクがありすぎるのでまだ行われていない。

ところでトカゲの尻尾きりは自民党のお家芸である。
はじめは秘書が、秘書がと責任を取らせていたが、最近では大臣でも、トカゲの尻尾なりに扱われるようになった。
だが、又すぐ尻尾が生えてくるから不思議である。やはり自民党はよほどまだ進化の過程では下等動物並みなのであろうか。

つい最近のことだが、そもそも法律の知識が皆無の女に法務大臣をやらせ、又その女が国会でへらへらお辞儀ばかりしてごまかせるのは、自民党議員は分化成熟度が低いほど、平たく言えば無能なほど、自民党の再生に役に立つという証拠ではなかろうか。
by n_shioya | 2007-07-01 23:59 | キズのケア | Comments(0)


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