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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
国際学会とは?
しばらく学会出張報告というと聞こえが良いが、旅の思い出が続く。

ベルリンでの学会は、国際形成外科学会といって、オリンピックのように4年に一度開催される。
その誘致合戦も現ナマこそ飛ばないが、オリンピック並みに熾烈な競争が繰り広げられる。

またこの学会の特徴は個人加盟でなく、それぞれの国の国内学会が学会単位で加盟する。つまり国連のような形をとっている。
と言うことはアラブ、イスラエル、中東などの紛争が、形を変えてて理事会、総会の場に持ち込まれることにもなる。
そして自分の主張が通らぬと脱会をほのめかして脅迫するアメリカの子供じみた振る舞いはここでもしばしば目にする。
事実一時脱会したこともあったが、又戻ったようである。

それぞれの国の学会は会員数に応じて国際学会に会費を納めるが、最も会員数の多い、と言うことは最も高額の一万人分ほどの上納金を取られているアメリカでも議決権は一票だが、一人分しか払わない国でも、議決権は一票行使できるという矛盾がアメリカの不満である。
今ひとつ、アメリカは国際学会の学問的意義をあまり認めていない。つまり最高のレベルの学会はアメリカの国内学会であり、国際学会はお祭りに過ぎぬと、本音のところでは軽蔑にしているのだ。
確かに最先端の研究発表はおそらく医学のどの分野でも、アメリカの学会がリードしてをり、国際学会は二番煎じか、親睦の集まりと言う感がないでもない。

政治の世界ではすでにこのアメリカの独善は破綻をきたし始めているが、学問の世界ではこれからどう動いていくか興味のあるところだ。

一つには、EU加盟諸国が国際学会を牛耳って、レベルアップしていくことにあるだろう。
そのためには自国の研究者を大事にして、頭脳流出を防ぐことも大事である。

その際わが国はどう動くべきか。
防衛問題と同じにアメリカ追従で行くのか、ヨーロッパに色目を使い、国際学会を支えていくのか、なんだか話しが外交と似てきたが、しょせん国際学会は外交の場でもある。

だがわが国の場合、先ず自国の研究者を大事に育てることが先決である。
研究費の問題だけでなく、日本独自の研究を評価し,サポートし,海外に積極的に発信する必要がある。

そのためにはアメリカの学会を利用することもよし、国際学会を利用するのもよし、又アジア太平洋地区でリーダーシップを発揮するのもよいだろう。
なんか、益々話しは外交くさくなってしまった。

だが、これは僕が国際形成外科学会の副理事長を永年勤めた経験から言わせていただく、いわゆる老婆心と言う奴である。
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by n_shioya | 2007-07-06 23:59 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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