ウーマンエキサイト ガルボ Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ
ガルボウーマンエキサイト
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
旅のトラブル
旅にトラブルはつき物である。
そもそも英語の旅、“トラベル”は中世英語のtravail、“苦痛を伴う行為”から来てるという。

今のジェット時代と違い、確かに昔のたびは数週間、数ヶ月の苦痛や危険を伴う行為で、今のような安楽な楽しみではなかったことは確かである。
だが、今でも旅は、ことに外国旅行はいつ何が起こるか分からない。そのスリルも旅の面白さだが、これも程度問題である。
宿のオーバーブッキング、フライトのキャンセル、思いがけぬ熱発などは一通り経験したつもりだったが、今回のは今思い出す度にもぞっとなる。

ことはレンタカーである。
ベルリンのハーツ青いプジョーのステーションワゴンを借りたとき、車検書に相当する書類がないので係りの女性に言うと、そうね、でもこれはレンタカーだからと言えば問題ありませんよ、と気にすることはないという。
ドイツではそんなものかとこちらも気に留めず、ベルリンからドレスデン、そしてチェコのプラハまで足を伸ばして、3都とボヘミアの田園を満喫し、プラハには3泊して帰国の前日、ホテルのコンシェルジェにハーツを呼んで車をピックアップしてもらうよう頼んだ。

それから市内でラーストミニッツショッピングを終えて帰ると、コンシェルジェが弱りはてた顔をしている。
ハーツからピックアップに来たが、車検書がないから受け取れないと言って、玄関前に置き去りにして行ったという。
コンシェルジェと一緒にあらためて車の中をくまなく探したが、初めからないものが見つかるはずはない。
借りたときのいきさつを思い出して話すと、コンシェルジェの顔はこわばって、信じられないと言う。警官に調べられた時、書類を出せなければ、すぐのその場で免許証は没収され、車はその場に乗り捨て処罰の対象になるという。

この10日間、貴方は本当にラッキーだった、と言われ、僕も青くなってしまった。
と言うのはチェコのボーダーで、EUでない者は、パスポートや所持品など、結構厳しい検問があったからである。
あの不親切な検査官なら、書類の不備が分かれば直ちに車を没収して、とっとと歩いてベルリンにでも戻れと言いかねなかったからだ。

その後コンシェルジェがベルリンのハーツとそして又プラハのハーつと、何度も激論を繰り返し、これはハーツ同士の問題として処理しろ、と強く迫り、取りあえずは僕は解放された。
旅先で持つべきものはよきコンシェルジェである。

翌朝空港に発つとき、その青いプジョーはまだ玄関先におかれていた。
その後どうなったか、ベルリンのハーツの問題で僕の関与するところではない。
ちなみに僕の泊まったホテルはプラハではもっとも高級なテルで、予約した時は少し贅沢すぎるかな、と躊躇したが、この一件でやはり安全、安心は高くつくものと納得した。
[PR]
by n_shioya | 2007-07-09 23:59 | コーヒーブレーク | Comments(0)


<< ウンターデンリンデン とりあえず >>


woman.excite TOPへ Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - 会社概要 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム