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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
数日前、特養から連絡があり、このところ親父の食欲が衰えてきたという。
まあ、この暑さですし、というが、全館冷房のはずである。 いよいよ危ないかと思い、特養に訪ねてみた。 相変わらず眠っていた。 手をとって、信幸ですよと大声で耳元で言うと、うっすらと目を開け、にこっとした、いやこちらがそう思っただけかもしれない。 介護の方の話では、全く食べないと言うわけではなく、今までと比べて食が細くなったのと、固形物をあまり取らなくなっただけだという。 水分は? 充分飲まれます。 確かに痩せては来たが、脱水さえしなければ、無理に食べさせることもないだろうと介護の方に告げた。 食が細くなったと言ってももう105歳である。 アメリカでは大食いで鳴らしたこの僕でさえ、75歳の今は一人前を食べるのがやっとである。年をとることの悲哀を最も強く感ずるのは、目の前の料理を食べきれない時だ。 親父もまだまだこの分なら大丈夫と思う反面、もういつ何があってもしょうがないなど、あれこれ思い巡らしながら家に戻った。
by n_shioya
| 2007-08-17 23:59
| コーヒーブレーク
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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