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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“「年甲斐もない」は最高の褒め言葉である。”
イヤー、いいこといってくれますね、和田秀樹君。 老人医療、教育問題等々、いまや売れっ子のタレント医師だが、30年ほど後輩だから“君”付けで呼ばしてもらおう。 彼の同級には、堀江、秋下、吉村君など抗加齢医学のチャンピオンが続出している。 それはともかく近著「人は「感情」から老化する」での彼の主張は、 感情の老化が、すべての老化の元凶、ということである。 昨今、アンチエイジングブームで、「健康」「脳の機能」「見た目」の三つが、国民の最大関心事になっているが、そのためにもっとも大事なのが実は「感情の老化」を防ぐことにある。 そして感情の老化は実は前頭葉の老化から始まるという。 そのための指数として最近、知能指数IQで測れない心の知能指数としてEQという言葉が使われているそうだ。 提唱者たちは、EQの要素を次のように提唱している。 ①自分の感情を知る ②自分の感情がコントロールできる ③自分を動機づける ④他人の感情を認識する ⑤人間関係をうまく処理する 個々の説明は御著書に任せるとして、IQは高齢になっても意外に落ちないが、EQは40台で最高になるがそれ以降はほっておくと衰えてしまうもののようだ。 その理由の一つは、40台から「前頭葉機能」が衰えてくるので、それに伴って感情をコントロールする能力が低下するからだという。 そして和田君は前頭葉機能を活性化する方法を縷々述べている。 たとえば 「反社会的なことでない限り、老後は好きなことをして遊んだほうがいい。おいしいものを食べ、おしゃれをしてボーイフレンド、ガールフレンドと遊び歩いて、“年寄りのくせに”と顰蹙を買うぐらいのほうがいいのだ、というのも、心を揺さぶるような刺激的で楽しい体験は、老化防止に繋がるからだ。」 と嬉しいことを言ってくれている。 年甲斐もなく、と何時もたしなめられてくれる配偶者にも読ませようかと思ったが、“何もそんなに張り切らなくっても今で充分でしょ、”とどやされそうなので遠慮することにした。
by n_shioya
| 2007-11-05 22:00
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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