ウーマンエキサイト ガルボ Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ
ガルボウーマンエキサイト
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
杏とアマリリス
“あら、マーマレードが無くなっちゃたけど、のジャムじゃ駄目よね。”と配偶者が言う。
“うむ、やっぱりね。買ってきてよ、ダンディーを”
マーマレードも国によってさまざまなのが面白い。
我が家の朝食はアメリカ留学時代からの習慣を引きずって、朝はトーストとミルクティーで済ます。
トーストにはマーマレードをたっぷり塗る。マーマレードはスコットランドダンディー産である。スコットランドの荒地のようなオレンジピールのごつさと多少の苦味がマッチしている。
とはいっても、食べる物に好き嫌いはほとんどない僕だが、どういうわけかだけは苦手である。

思い出すとこれは子供の頃からだ。
そう、苦手だったのはアマリリス
しつっこいお姐さんの感じといったら、杏の好きな方に失礼だろうか。

小さいころ、姉の友達がよく家に出入りしていた。
皆、ちょっとばかり僕をかまってくれる。
だが、子供でもそれなりに、いや子供だから尚のこと、好き嫌いはあるものだ。
ところが苦手な相手に限って、あれこれご機嫌をとろうとする。こちらがちょっと引くのを感じ取って、僕の気に入った相手と多少張り合う気になってしまうのかもしれない。で、こちらは更にうっとうしく感じてしまう。
どうもそのねっとりした疎ましさが杏ジャムの感じなのだ。

アマリリスにも似たような感じがあった。
肉厚で少しくどい色合い。
清楚な白百合や可憐な鹿の子百合とは異質なものがある。
だが不思議なことに自分で花つくりをするようになってから、アマリリスも嫌いでなくなった。
球根が大きく、植えっぱなしにしてもすくすく育ってくれるところが、不精な僕にむいていたのかも知れぬ。

花つくりに話を移せば、好みはチューリップだった。ダーウィン、パロットなど種類が豊富で、色もとりどりである。
ヒヤシンスの水栽培も楽しみの一つだった。今の無粋なプラスティックでなく、ガラスの鉢に水を張り、水面すれすれに球根を置くとやがて白いひげ根が下方に垂れ下がっていき、更に上端から芽が伸びて、赤、白、紫の花の房を咲かせるのがいかにも神秘的だった。
バラは花つくりの行き着くところだが、剪定、防虫、肥料と最も手こずった相手である。

ところで杏のジャムはいまだに苦手だが、こと女性に関して言えば苦手はなくなった。すべて愛らしい存在である。
僕よりは皆若く、目上のうっとうしさを感じさせられることが無くなったからだろうか。
幸せというしかない。

むしろ皆さんがこの加齢臭紛々としたボケ老人をよくいたわってくださると感謝している昨今である。
[PR]
by n_shioya | 2008-01-14 12:07 | コーヒーブレーク | Comments(0)


<< 悪徳美容外科医から身を守る方法 肌の若返り >>


woman.excite TOPへ Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - 会社概要 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム