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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
患者の気持ち
アメリカでは教授でも原則開業医なので、患者を大事にする。
したがってアメリカでレジデントを経験すると、日本の大学病院ではまず教えてくれない開業の心得を授けられる。

その、2,3をご紹介すると

まず、回診のときは立って患者と話すな、必ず座って話を聞けと教えられる。
それが患者が寝た位置で医師を見上げると、威圧感を感じて聞きたいことも聞けなくなる。
また、医師が座れば、ああ、ちゃんと話を聞いてくれるんだという安心感が沸くが、立ったままだと何時出て行ってしまうかという不安が先にたって、口がうまく動かない。

次に、再診の予約は例え一年先でも、何月何日の何時とはっきり時間まで決めよ。
それじゃ半年後にまた連絡して、ではいけない。具体的な日取りを言われることで、それだけ大切なのだと思い、また忘れることもなくなる。

同じことは薬の飲ませ方にも言える。
ま、日に三回ほどというのでなく、朝・昼・晩、食事のときとか食間とか食後とか、これも具体的に指示せよ、そのほうが効果も上がる。

今ひとつ大切なことは、患者というものは何の病気であれ、もしやこれは癌ではという恐れを抱いているものだ。だから癌と無関係の病気でも、まず癌ではありませんよ、とこちらから言ってあげる必要がある。
ところが癌とあまり無関係な病気だと、こちらは言う必要など思いもしないので、癌の可能性には触れないでしまう。すると患者はああ、俺はやっぱり癌だ、医師が触れないのはもう手遅れだから隠しているのだと思いこんでしまう。

こういった患者の心理の機微は、残念ながら日本の教授の先生方は、偉すぎてあまり教えてくれない。
最近は少しは違ってきたかもしれないが。
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by n_shioya | 2008-01-23 21:25 | コーヒーブレーク | Comments(3)
Commented by Doc.K at 2008-01-23 23:37 x
何歳になっても、「患者の心理の機微は患者から学ぶ」、この心がなければと思ってます。30歳を少しでた頃、私の腎不全患者が腎移植となった。当初は順調であったけど、1年後に拒絶反応を起こし腎機能は廃絶してしまった。その上、不運にも重症の皮膚(真菌)感染症となり、大学病院でも治療に難渋していた。彼は私のところで治療がしたいと希望し、退院してきた。最初に彼を見たとき、病変のひどさに一瞬ダメかなと思いながらも、反射的に「Aさん治る、頑張ろう」と笑顔で言うことが出来た。彼はうなずき、頑張って2ヶ月後には完治した。それから10年後か15年後かは忘れたが、「Aさん、あの時は大変だったね」と言ったら、「先生は治る」と言ったのでそれ以外考えなかったと、とけろっとして返答してきた。そのとき、一瞬でもダメかと思った自分を恥らった。
{一生勉強、一生青春}良い言葉ですよね。このためのアンチエイジングだと思います。
Commented by n_shioya at 2008-01-24 23:05
医療というものは、たとえ力がおよばばなくても、全身全霊をささげることで、患者さんのそして自分の救いにも繋がるものだと感じるようになりました、月並みな表現になってしまいますが。
Commented by icelandia at 2008-01-25 00:29
そうですね。患者としては、先生方がいかに真剣に考え取り組んでくださったかが、一番印象に残ります。それが双方の心の救いにつながるのでしょう。もちろんどのような先生であれ、結果が良ければそれでいいのですが。
ポジティブな励ましの一言が、何よりも効果的なことが多くあります。何事もそうですね、本当に。私の感想も月並みですが。


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