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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
河原乞食
陽ちゃんの自伝を読み終えて、越し方に思いをはせている。
僕がしがない外科医をやっている間、陽ちゃんは随分と楽しい世界を歩んできたのだなあと。

舞台には映画にはない魅力がある。二次元の映像と違いリアルな世界であり、役者の演技力がものをいうジャンルだからだろう。
それにくらべると今はやりのテレビドラマなど、いまだに電子紙芝居の域を出ていない。

思うほどに芝居の世界には魔力がある。役者を“河原乞食”とはよく言ったものだ。
一文の稼ぎにならなくても、一家が路頭に迷っても、舞台の上で本人は幸せであり、カーテン・コールに生きがいを感じる。

僕にとって河原乞食とは役者稼業に対する賛辞であり、歌も台詞もいえない今時のテレビタレントにこの言葉を使うのは冒涜というものだ。
そういえば僕の姉も河原乞食の一味だ。ひたすら原稿用紙の升目を埋め、場末の芝居小屋に通う物書きである。結婚のときの条件が、家事をしないこと、だったというからたいしたものである。

今読んでいるジェローム・ロビンスの伝記の題名も「Dance with Demons(悪魔との踊り)」だった。
高校時代のドイツ語の教師で「ビルマの竪琴」の作者の竹山道夫先生によれば、ドイツ人の言うデーモンとは日本の悪魔とは違うイメージだそうだ。
この世には目に見えない恐ろしい力が存在し、それをデーモンと呼び、それに取り付かれて魔人のように蠢くのをデモーニッシュというのだと教わった。

その意味でジェローム・ロビンスとそのダンサーたちは、そしておそらくは陽ちゃんもデーモンに取り付かれた人たちであり、河原乞食もある意味で同類項であろう。

幸か不幸か、僕は今までデーモンに相手にされたことはなく、ここまでは平々凡々の一生だった。。
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by n_shioya | 2008-05-19 23:00 | コーヒーブレーク | Comments(3)
Commented at 2008-05-20 06:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_shioya at 2008-05-20 09:48
山路さん:
でも僕がなれるのは、ただの乞食かもしれません。
Commented at 2008-05-21 04:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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