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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
体内時計説
老化の原因”に戻って、今日は「体内時計説」。

人間の体の中に時計があって、老化という時を刻むのだという言う考えだ。
というと、ピーターパンのワニのように体内に飲み込まれた時計が、胃袋でチクタクをイメージされる方がいるかもしれないが、其れとはちょっと違う。
むしろ細胞時計説というべきで、人間の体は細胞からできているが。その細胞に寿命があるという考えだ。

事実,培養条件下で細胞は分裂を繰り返すが,ある時点で分裂は止み,やがて死滅する。
細胞が分裂するとき,核の中のDNAがまず分裂するが,そのたびにテロメアという末端部が少しずつ失われ、テロメアがある短さになると細胞分裂をしなくなる。
その状態がしばらく続くと,細胞は自壊してしまう。これがアポトーシスと呼ばれる現象である。
その意味でテロメアは細胞分裂の回数券のようなものと言える。

しかしうまくできたもので、失われたテロメアを再生するテロメラーゼと言う酵素が存在する。
ならテロメラーゼを増産させれば?と言うのは当然の発想だが、細胞が無制限に増殖するのは癌化につながるので、事はそう簡単でない。

また、実際の人間の体にはいろいろなフェーズの細胞があり,必ずしも全身の老化のプロセスと平行してはいない。

しかも個体が死んでも、表皮の基底細胞のように培養条件下で生存して、分裂を続けることも可能な物もあり、これらは幹細胞と呼ばれている。
このあたりから生命とはなんぞやと言うややこしい議論になって行く。

そのほか老化や長寿に直接、間接関係ある遺伝子の存在も分かってきているが、これは単一でなく、数百の遺伝子の発現が絡み合う複雑な現象で、その全貌の解明には程遠い。
by n_shioya | 2008-06-30 22:23 | アンチエイジング | Comments(2)
Commented at 2008-07-01 00:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_shioya at 2008-07-01 07:09
wさん:
そうでしたね。ありが当ございます。


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