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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
高齢化に追いつけない在来の医学
最近年金制度の破綻が騒がれているが、高齢化社会に付いて行けないのは年金や医療費だけでなく,実は医学そのものもそうなのだ。

その理由は
①これまでの医学は感染症対策が主であった。
50歳以上の高齢者に対処してこなかった。
③エイジングの研究は縦断的でなければならない。
これらについて説明をしよう。

まず,感染症
20世紀の半ばまで,医学は感染症との戦いだった.
古くはチフス,赤痢,天然痘などの伝染病。そして肺炎や結核などの急性、慢性の肺疾患。
これらがワクチン抗生物質の出現で激減し、1950年以降平均寿命が急速に伸びたことはすでに述べたとおりである。

したがってこれまでの医学は50歳までを対象とし、それ以上とくに65歳以上の高齢者の病態については十分な研究がなされていなかったのが実情である。
最近ようやく,高血圧,心疾患,脳梗塞、糖尿病等のいわゆる成人病,生活習慣病に対する関心が高まってきた。
どこまでが加齢による自然の変化と考えるべきか、どこから治療の対象とすべきか、また,その予防法はなど,解明すべき問題は多い。

また,加齢という現象を分析するには、ある一つの個体またはグループを経時的に追っていく必要がある。これが縦断的手法である。
つまり今の70台の層の加齢をうんぬんするには,その人達のこれまでのデータが必要で,今の若年層と比較しても正確な像にはならない。
今の若年層のデータはその人達が高齢者になったときにはじめて役に立つものになる。
とはってもそれは不可能だし、また間に合わないので、やむをえず現時点での若年層と高齢者層を比較してものを言うことになる。これを横断的手法とよぶ。
今後はデータを蓄積して,横断的手法に近づける必要がある。
これもまた、これからのアンチエイジング医学の一大課題である。
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by n_shioya | 2008-07-08 22:59 | アンチエイジング | Comments(2)
Commented by icelandia at 2008-07-09 13:23
(2)は目から鱗です!医学というのは万人のためにあり、万人のことを考えいるとハナから信じていました。が、よく考えれば、確かに小児科はあっても老人科は無い。そして「人生50年」だったのはたった100年ほど前でしょうか。確かに追いつかないですよねぇ。
医学の分野にいらっしゃる方は、それなりのお考えで活動していただくとして、我々凡人はこの事に対して何をすれば(経済的なことは除く)サポートできるのか?・・・ということが気になりました
Commented by n_shioya at 2008-07-09 22:33
icelandiaさん:
お久しぶりです。
厳密に言えば、老年医学と言う分野はありますが、まだあまり多くは在りません。
また、担当する教授も、高齢者全般と言うより、御自分の元来の専門分野の延長線上での取り組みが主で、結果的には抗加齢医学が統合の役目を補っている感があります。
似たことは女性医学にも言えるでしょう。
婦人科と言うのは生殖器中心で、その他の疾患はどちらかと言うと男性のデータや手法を流用することが多い。それでは困ると言うので、女性のデータにもとづいて、女性の全体像を捕らえる医学として、ジェンダースペシフィック・メディシンと言うのがようやく叫ばれ始めたところです。


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