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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
開戦神話の崩壊
b0084241_11323730.jpg真珠湾攻撃が結果的にだまし討ちになったのは、ワシントンの現地日本大使館の怠慢だったということは、敗戦後繰り返し吹き込まれ、半ば神話になってしまった。
其の神話を見事に叩き割った本が出版された。
著者は井口武夫氏。しばしば当時の責任者として引き合いに出される、井口貞夫参事官の長男である。
今日は其の出版記念会が霞ヶ関ビルであった。

彼の詳細な調査によると大使館の責任説はまったくの濡れ衣で、元凶はだまし討ちに執着した軍部と其の圧力に屈した外務省本省の人物であるという。
さもありなんと素人でも納得できる力作である。
そしてこういうときいつも影がちらつくのは例の瀬島龍三と、戦後の外交界の長老加瀬俊一である。
霞ヶ関、そして当時の三宅坂の隠蔽体質は今も連綿と続いているではないか。
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ところで著者の井口武夫君は中学以来の親友である。
ご尊父の意思を継いで外務省に入り、数カ国の大使を務めその後は東海大学を含め、いくつかの大学教授を歴任された海洋法の権威でもある。
開戦当時はアメリカの小学生であり、強制送還され日本の学校に戻ったときは、今言うバイリンガルだった。
英語の発音は完璧で、傑作なのは彼がネーティブの英語でぺらぺらッとしゃべると、“君、アメリカではそういうかもしれないが、日本では其の英語は通用しない”と国粋主義というより、無能な英語教師に直されされたことである。

これでだまし討ちのカラクリは解明されたようだが、いまだに分からないのは、なんであんな馬鹿な戦争を日本は仕掛けたのかということだ。
そしてぎりぎりのところでアメリカが救ってくれなければ、日本人は天皇の軍隊に皆殺しにされたであろう。
沖縄の例で分かるように。
日本国家による被害者で、アジア諸国に対しては加害者である我々世代は、墓場までこの疑問を引きずって行くことになるだろう。

それはともかく井口君の労作「開戦神話:対米通告はなぜ遅れたか」是非お読みください。
出版は中央公論新社である。
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by n_shioya | 2008-07-29 22:07 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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