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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
歯周病はなぜ恐い?
歯周病の恐さは歯が欠けて行くことだけではない。全身に色々な悪影響を及ぼすことである。
其のメカニズムを素人なりに解きほごすと、歯周病菌とそれが作り出すバイオフィルムと呼ばれるものが、最も悪さをするようだ。

まず、歯磨きが不十分で食物の残渣が歯と歯茎の間に溜まる。これが沈着固定したものがプラークである。
これはまだ、ブラッシングで除去可能である。

だが、やがてプラークの中に潜む歯周病菌は其の周りに、自分が作り出した保護膜で自己防衛を図る。この膜をバイオフィルムと呼ぶ。この中でばい菌は安心して繁殖を続ける。

これを放置すると、やがて石灰沈着が起こり歯石を造り、もう普通の歯磨きでは除去できない。ちょうどトーチカの中に細菌が守られたような状態になる。

そしてまた細菌による炎症反応、感染は周囲に波及し、膿が溜まるようになり、また歯根部と歯肉の間にポケットを作る。

細菌はやがて、歯を支える歯槽骨を侵食し、一旦失われた骨組織は現時点では再生不能とされている。
侵食が進行すると、歯は支えを失い、抜歯が必要となり、また一人で抜けてしまう。

一方、保護膜に守られた細菌集団は、血流を通じて全身にばら撒かれ、色々な臓器に到達して障害を引き起こす。つまり歯周病はただ単に歯の病ではなく、其の病巣全身に影響を与える恐ろしい疾患である。

このバイオフィルムは、歯周病だけでなく、我々の領分である褥瘡、下腿潰瘍などのいわゆる難治性潰瘍、(治りの悪い皮膚の慢性潰瘍、)でも、悪役を演じていることが、最近の研究で分かってきた。
先週の褥瘡学会の報告でご紹介したフロリダ大学のシュルツ教授は、この分野の最高権威の一人である。
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いずれにせよ、アンチエイジング医療の三割は歯科領域にあるとさえ言われている。
僕が理事長を勤めるアンチエイジングネットワークで唱えている「アンチエイジング五箇条」の一つに、
よく笑い、よく話し、よく噛む
と掲げているのはそのためである。
このモットーに関してはまた、日を改めて詳しくお話したい。
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by n_shioya | 2008-09-05 22:02 | アンチエイジング | Comments(2)
Commented by きのこ組 at 2008-09-06 10:57 x
こちらで10年前、慢性的な炎症によって一番奥の歯の周りの歯肉が後退したとき、ゴアテックス移植で歯肉を救ってもらったことがあります。先生もこれですか?
Commented by n_shioya at 2008-09-06 20:33
きのこ組さん:
ゴアテックスは使ってないようです。
ゴアテックスの使用に関しては、次回主治医に聴いて見ます。


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