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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
常識の浅はかさ
仕事が終わって日本橋の三越によると、ドワノーの写真展をやっていた。
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もちろんあの懐かしい、彼の出世作、「市庁舎前のキス」も飾られていた。
長い間これは、スナップショットの傑作と思われいたが、その後、実は被写体の女優のフランソワーズ・ボネがドワノーの依頼で、恋人のジャック・カルトーに口づけをしたのだといううことを彼自身公表したのは皆様よくご存じでしょう。
ちなみにボネは晩年、ドワノーから送られたオリジナルをオークションに出して約2200万円で落札されたことも。

昔の黒白写真を見ていると、カラーもいいがやはりモノクロには独特の芸術性があるが、それを引き出すのは素人にはなかなか手ごわいと感じさせられた。

こうあらためて言うのは、昔僕が写真を始めたのは、ちょうどカラーが出始めたころである。
カメラを入手すると僕はすぐに、カラーフィルムを詰めようとして、友人にたしなめられた。
“写真の基礎はモノクロにある。まず黒白を習得してからカラーに手を出せ”、と。
今考えるとばかばかしい話だが、僕はそれを無視してカラー写真を撮りまくった。
何故なら僕の考えでは、カラーは単純に見たとおりに撮れるが、モノクロは別の世界であり、芸術性も要求されると判じたからである。

一つには当時はまだフィルムのラチチュード(許容範囲というべきか)が狭く、露出やシャッタースピードの設定もカラーのほうが遥かに難しいという、技術的な問題があったことは確かである。
そのためには僕は露出計を持ち歩き、絶えず被写体の明るさを測定する必要があった。(いまでもプロはそうしているようだが)
そのため僕は友人たちから、”色きちがいの露出狂”と揶揄された。l

ついでながらこんなことも思い出す。
いまでは乗用車にまで4駆が当たり前になったが、30年前僕が4駆を手に入れた時は、本当のジープタイプのごつい奴しかなかった。もちろんミッションはマニュアルである。
僕はオートマに慣れていたので、オートマはないの、と聞いて、おめえそんなのは邪道だと、ジープフリークに馬鹿にされた思い出がある。

僕の考えはこうだった。自動車は利便性のためにある。ジープといえども、オフロードを走る利便性を追求しているにすぎない。なら、なんで4駆にオートマを組み合わせて悪いのか。
4駆のオートマが出始めたのは、それからだいぶ経ってからである。

僕が世の常識を軽蔑にするのは、このような苦い経験の積み重ねがあるからだ。
さらに言えば常識とは自由な発想を阻害し、豊かな感性を萎えさせる最も有効な手段と感ずるからだ。
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by n_shioya | 2008-10-07 22:49 | コーヒーブレーク | Comments(10)
Commented by きのこ組 at 2008-10-07 23:56 x
先生は発想がきてれつなのですね。常識にはとらわれない自由な発想。

私も15年まえアメリカに帰国が決まって、どの車がほしいかと主人に聞かれたときのことです。
”一番大きくて他のすべての車が私を避けてくれる車がほしい”と言ったら、それはHumvy(軍用ジープ払い下げの)だと主人が申します。
じゃあ、それ買ってと言いましたら ”そりゃ、頭がおかしいと思われるぞ”と主人がいうので、素直に Humvy は諦めました。
そして10年後、時代が変わって Humvy は、一般むけ Hummer と言う名称で初めて市販され人気をはくし、私は悔しい思いをしたのでした。 発想が15年早すぎたのです。 
ちなみに私は Hummer は嫌いですが Humvy は今でも運転したいと思います。 

先生は時代の先駆けをしたのです。ちょっと早すぎたのです。
Commented by vicoprofen at 2008-10-08 08:51
子供の頃からトイレを清潔にしたくて、おしっこを座ってしてました。当時はバカにされたな~(笑)こんな話無限にありますよ。
Commented by n_shioya at 2008-10-08 09:03
きのこ組さん:
やっと日本も最近Hummerに目覚めましたね。でも、銀座では駐車に難儀するようです。
Commented by n_shioya at 2008-10-08 09:05
vicoprofenさん:
学校は常識の温床なので、いかに子供たちを学校教育から守るか腐心した結果、日本社会からはみ出た家族になってしまいました。
Commented by Doc.K at 2008-10-08 11:11 x
カフェテラスでした、山荘からの帰途、中央道の渋滞でクラッチ操作のため足が棒のようになったという話覚えてますよ。 先週の週末、レクサスISの4駆を借りて箱根へ行ってきました。3.8万km走った車でしたが快適(やや)でした(実は私AWD初心者)。アウディも試乗してみようと思います(クワトロを乗らないでは死ねません)。
 うーん、ヒヤヒヤ、感動、そうか~、な~~るほど、こんな多彩な気持ちでこのブログ毎日楽しんでます。 デジカメの簡単さにふーと気がぬけますね。
 
Commented at 2008-10-08 16:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_shioya at 2008-10-08 22:26
Doc.Kさん:
先生が4駆がまだだとは驚きです。
確かにこのところ、アウディの人気は急上昇ですね。
Commented by n_shioya at 2008-10-08 22:26
ゴルフダイジェスト宮野さん:
おかげさまで今月から再開できます。
Commented by ふくだ at 2008-10-09 07:49 x
市庁舎前のキスをはじめて見た時の感動は忘れられません。胸の前で手を組んで、ほ~って熱いため息。耳の後ろ側から身体が溶けていきそうな感覚です。撮影時の事実は除外して、こんな「街角キス」にあこがれた少女時代をなつかしく思います・・・(ぽっ!)
その好奇心とキテレツくん振りは、先生のアンチエイジングの素ですね!
Commented by n_shioya at 2008-10-09 23:08
ふくだ さん:
あの一枚で瞬間にパリに舞い戻れるのだから素晴らしいフォトですね。


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