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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
大谷吉秀君を偲ぶ
今日は埼玉医大の外科教授、「大谷吉秀君を偲ぶ会」がホテルオークラで行われた。
近頃は葬儀は家族だけの密葬を執り行い、しばらく経ってから関係者に呼び掛けて、故人を「偲ぶ会」を催すことが多い。
意義のある習わしだと思う。
ある程度心の平静を取り戻したところで、皆でじっくり故人をしのぶことが出来るからだ。
だが亡くなられてもう4カ月経つのに、これほどの“喪失感”を味わったのは初めてである。
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君の教授就任を同じホテルオークラで祝ったのが、つい三年前。
このブログでも、彼の門出を励ましたものである。
誰が今日またこのような形で集まるようになると思っただろう。
享年50
これから新たな教室造りを、と張り切ってスタートした矢先の訃報だった。

君は消化器外科で僕は形成外科だが、創傷治癒に一緒に取組み、国内外の学会を御一緒することが多かった。
また、創傷治癒の学会誌、WRRの編集も一緒で、欧米で行われる編集会議など、君がいるおかげで僕は時差ボケを理由に安心して居眠りしていることができた。

参加された皆様が異口同音に称えたように、君は人もうらやむ能力に恵まれ、心優しく、誠実であった。しかも本当に恰好よかった。
なぜこれほどすくすくと伸びつつある若木が、かくも無残に折り倒されなければならないのか。
“神は愛する者を早く召される”という。
そんな勝手な理屈があるだろうか。われわれだって君を愛し、もっと君の存在を必要としているのに。
なぜこんなむごいことが許されるのか。

ロード・テニソンは親友アーサー・ハラムの死を悼み、17年の年月をかけて、長編詩「イン・メモリアム」を歌い上げた。
大谷君。
そのような真似は僕にはできないが、せめてこの場で、君に対する想いを綴ることを許してほしい。これは僕の“心の軌跡”でもあるので。
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by n_shioya | 2008-10-26 20:42 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by きのこ組 at 2008-10-27 11:10 x
以前主人の友人の奥様で。長年元大学病院のナースだった方とお話する機会があったとき、私が”人間的に立派な医者は今までいた大学病院の中でどのくらいいたのか”と聞いたとき、”2人かな”っとさらーっと言われて、ぎゃふんとしたことがあります。深くはつっこみませんでした。
Commented by n_shioya at 2008-10-27 11:23
きのこ組:さん
とすると、もう一人しかいないことになりますね。これは大変だ。
これは日野原さんの受け売りですが、大学病院に長くいると、欠陥人間になるそうです。
いつも相手にするのが、看護婦、患者といった弱い立場のものばかりで、一方通行の人間になりがとだから、医師特に大学病院の医師は心せよと言うお話でした。


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