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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
セザンヌの画きたかったもの?
今横浜美術館でセザンヌ展をやっている。

“でもあのポスターの夫人像、ちょっと憂鬱じゃない?”
“僕もそう思う”
ただ言いだす勇気がなかっただけだ。
あの夫人像だけでない。有名なピラミッド型の構成の裸婦たちの水浴像。あのちっとも綺麗くない群像。
風景画にはまだいい感じのもあるが、サンビクトワールにしてもただの岩山に過ぎないじゃないか。実物を見たわけでないが、セザンヌが描いたから世に知られるようになっただけじゃないか。
どこが革命的なんだろう。
何も彼に恨みがあるわけではないが、どうも解せない。
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ちょうど展覧会のプロモーションを兼ねて、隣のホテルで講演とミニコンサートつきのランチョンがあった。
その席で、美術館の館長が、セザンヌの見どころを話してくれた。
つまりセザンヌはそれまでの絵画の表現法に飽き足らず、さまざまな実験を試み、その後のピカソや、モジリアニなどに多大な影響を与えたのだそうだ。

よい例が、すべての物体を円筒か長方形の箱としてとらえた、ピカソのキュービズム。そしてアビニヨンの娘たちはあの水浴の女たちの構成であるという。
ちなみにそのアビニオンはフランスのプロバンス地方ではなく、スペインの地名だそうだ。
でもあの名高い赤いチョッキの少年にしても、そう言われてみているうちに名画のように感ずるようになったが、改めてあの腕の長さのデフォルメを見ると、造形の要諦ではなく、この男本当はデッサンもできなかったのじゃないかなど考えてしまう。
ちなみに僕はローランサンはデッサン力の不足を、女性の感性で補っていると信じている。

要するに僕たちは、セザンヌから派生した近代絵画の成果を先に見てしまっているので、セザンヌのそれまでの伝統的な絵画の否定者としての有難味が実感できなくなっているのかもしれない。

そう一つ思い出したことがある。
福島繁太郎よればセザンヌは絶えず次のように言っていたという。
自然に即してプッサンを習え”と。
ルーブルだかで初めてプッサンの実物を見て、何かわかったような気がした。
このあたりにカギがあるかもしれない。

ま、ともかくしばらく展覧会は続いるので、空いてる日に何度か訪れ、じっくりと鑑賞するつもりだ。
そして僕みたいな素人は、批評家の言う良し悪しにこだわらず、好きか嫌いか、またピンと来るか来ないかだけできらくに楽しむことにしよう。
こちらは何も批評で生計を立てているわけでないのだから。
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by n_shioya | 2008-11-22 21:44 | コーヒーブレーク | Comments(3)
Commented by vicoprofen at 2008-11-23 01:21
今はセザンヌよりスザンヌの時代ですよ(笑)。先生は趣味で絵は描かれますか?
Commented by n_shioya at 2008-11-23 11:57
vicoprofenさん:
恥ずかしながら、どのスザンヌですか?
昔医学部時代に、「踏朱会」という絵のサークルがあって参加したことはあります。
年中飲み会ばかりやしているので、「陶酒会」じゃねえかと悪口は言われてましたが。
毎土曜日の午後、「独立」の樋口嘉六先生というのが指導に見えました。
また、北里大学では形成外科の研修医には、半年デッサンを習わせました。絵がうまくなるのが目的ではなく、いかに自分の目が狂っているかを自覚させるためでした。
Commented by vicoprofen at 2008-11-23 14:17
スザンヌは冗談ですが、クイズヘキサゴンという番組で人気が出たお馬鹿アイドルのことです。セザンヌのことはそれほど知りませんが、本物の絵は綺麗なんでしょうね。


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