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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
終の棲家 その3 スイスは?
旅行者として訪れる限り魅力的な町でも、いったんそこの住人になると、全く扱われ方が違うことがあるという。
その例としてよくあげられるのが京都だ。内面と外面の落差が激しいということか。自分で経験もせずこういうのは大変失礼かもしれないが。
スイスも似たところがあるようだ。

観光旅行には最高の国である。青空に映えるアルプスの山々。こざっぱりとした清潔そのものの宿。
だが、僕はそこで、いつも誰かに監視されているような感じを受けた覚えがある。
観光立国で繁栄するまでは、あの過酷な自然環境の中で、お互いに身を守り、外敵を防いできた習性なのかもしれない。

世界中どこへいってもレンターカーで飛び回ることにしているが、ジュネーブやローザンヌでは、地図を片手にちょっと立ち往生でもしようものなら、すぐ後ろからクラクションを鳴らされる。江戸っ子よりせっかちだ。
そして排気ガス規制が厳しく、差点では信号待ちのときでも、エンジンを止めることが義務付けられている。
しかも安全のために、レンターカーはイグニッションキーと連動してテンキーがつけられ、暗証番号を打ち込まないとエンジンがかからないようになっていた。
ということは、信号待ちの際、いちいちエンジンを切って、青になるとまた暗証番号を打ち込んでロックを解除し、スタートしなければならない。
実に煩雑だ。

ある時どこかの街中で、面倒なので交差点の赤信号でエンジンをかけたまま停車していると、隣の車のドライバーが、窓を開けてこちらを向いて怒鳴っている。“エンジンを止めろ”という。仕方がないエンジンを切ったが、すぐ青信号になった。
また、××××とテンキーを打ち込んでいると、今度は後ろのやつが、ビービーとクラクションを鳴らしてせかしやがる。
ともかく無事スタートして、ハイウェイに乗ったが、一瞬、こぎれいな街並みも、アルプスも、その輝きを失った覚えがある。

観光立国のスイスでは、環境保護に熱心なのはわかるが、何かぎすぎすした感じで、こんなお節介な、せっかちな、せこい住民の国は永住の地に向いてないと感じたことは確かである。
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by n_shioya | 2008-11-23 23:09 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by vicoprofen at 2008-11-24 10:18
世界はどこも同じで良い人も悪い人もいるので、あとは運ですね。
Commented by n_shioya at 2008-11-24 22:35
vicoprofenさん:
本当に人さまざまですね。
しかも同じ人でも、状況によって変化する。
なかなか浮世は一筋縄ではいかないところが面白いのかもしれません。


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