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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「グロテスクな教養」
b0084241_9521827.jpgグロテスクな教養」というちくま新書を読み終えた。
題はグロテスクだが、中身はしっかりしている。
著者は桃山大学の高田里恵子教授である。

定義は難しいが、教養教養主義は峻別さるべきで、著者が問題としているのはいわゆる教養主義で、僕の考えでは、真の教養とは人類の文化遺産を消化吸収し、自分の目で見て、感じ、思考力を養うことにあると思う。
決して、サプリメントのように、この丸薬さえ飲めばという安易なものではないはずだ。

そもそも日本の教育の間違いは、生徒に問題発見と解決の能力を与えず、既存の正解をただ鸚鵡のように復唱させることである。
よく言うことだが、学問の世界では問題点が見つかれば半分は解決されたようなものである。
日本の教育は生徒からその力を引き出そうとはせず、しかも答えは既に存在していて、それを見つけるだけだと思わせる最低の教育システムである。
だが、詰め込み教育を否定しているのではないから、念のため。

繰り返し言うが、教養とは、先人の築きあげた文化である巨人に肩車をさせてもらい、広い視野で眺め、感じ、さらには自分の肩に次世代を載せて、ごく僅かでも人類の進歩に寄与することを目指すべきと思う。

その点、かつての旧制高校はそれなりの価値があった。
大学進学はほぼ約束され、気のすむまで自己探求のできる、恵まれたモラトリュームの三年間だった。
しかも大学進学は選択肢の一つにすぎなかった。
要は自分が本当に何をやりたいか模索することに対して世間は寛容だった。
現に大学に行かず、蒲焼屋になったのもいるし、古本屋の親父としてみんなの尊敬を受けた者もいる。

人には向き不向きがある。
素質に価値判断を入れないという前提で、エリート教育が見直されてもよいのではないか。
そしてエリート利権を追い求めず、ノーブレス・オブリジを旨とすること。
そのために不可欠なのが教養のはずだ。
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by n_shioya | 2008-11-24 22:43 | コーヒーブレーク | Comments(6)
Commented at 2008-11-24 23:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2008-11-25 01:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by きのこ組 at 2008-11-25 09:03 x
日本の教育制度を6・3・3制でなく12年制にしたらどうでしょう?
(内訳は小中義務教育8年・高4年。)これなら、少々旧制に近い?
Commented by n_shioya at 2008-11-25 23:47
analog-systemさん:
いいご質問ですね。
しかし、お答えを出すにはちょっと時間が要りそうです。
まず方法より目的をというのは大賛成です。
次に教養と、教育とを区別して、どちらをターゲットにするか整理させてください。
私立大学付属高校と旧制高校の違いは、まず時代の違いがあるのと、教養課程に当たる時期の年齢のずれもあると思います。
ただ、このことが今後の我が国の教育改革の根幹の一つだと思いますので、しばらく考えさせてください。
Commented by n_shioya at 2008-11-25 23:50
REIKOさん:
コメントありがとうございます。
ぜひ教養はしっかりと身につけてください。
真の美女は内面からの輝きが必要だなど野暮なことは言いませんが。
Commented by n_shioya at 2008-11-25 23:52
きのこ組さん:
言われることも一つの方法ですし、また、アメリカのリベラル・アーツの過程を定着させることも必要かと思います。


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