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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
2006年 10月 08日 ( 1 )
美容外科の異変
このところ米国の美容外科の世界に異変が起きている。

今まで美容外科ナンバーワンだった皺伸ばしの手術が、脂肪吸引に首位の座を渡したのである。それに伴って、脂肪吸引だけで生業を立てている美容外科医も増えているようだ。
と、同時に進んでいるのが、患者のそして医師のメス離れである。

肥満体といってもアメリカ人のは数百ポンドといったけた違いの太り様であり、それとくらべれば日本女性が気にする肥満など可愛いもので、むしろ痩身願望のほうが異常といえる。
日本人の場合は減量のための脂肪除去というより、体形を整えるぐらいに考えたほうが無難だろう。
したがって日本では脂肪吸引の患者はアメリカに比べはるかに少なく、専門の医師も数が少なく、我々も吸引希望の患者の紹介先に苦労する。

メス離れ皺伸ばしの分野で著しい。
かつては顔の皮をへっぱがして吊り上げる、いわゆるフェースリフトしかなかったが、最近はケミカルピール、レーザー、ヒアルロン酸、ボトックスなど、メスを使わない方法が続々と現れてきた。
効果はもちろん手術に劣るし、永続性もないものが多いが、患者にとってはやはり切られるより、お化粧感覚でリピートしても、ということになるようだ。
しかし、小じわや筋肉の収縮で出来る皺は別として、本当のたるみはやはり手術で取り除く以外にない。

近着のアメリカ形成外科学会のニュースでは、このメス離れ現象に触れて、二つの対立した意見を掲載している。

まず、これからますますメス離れが進み、形成外科医もメスを捨てて、美容皮膚科に転向せざるを得ないだろうという悲観論
それに対し、手術以外の方法を続けているうちに、患者もやはりこれ以上は手術をしなければ改善されぬと悟り、又外科医に戻ってくるという楽観論

いずれにせよ形成外科医もメスだけにこだわらず、手術以外の方法もすべて自家薬籠中のものとし、まずは患者の要望に柔軟に対応することが、政策上大切ということでは両者の意見は一致していた。

日本の場合はどうだろう?
元来があまりラディカルなことを好まぬ国民性だし、手術を避けたい気持ちは万国共通なので、メス離れはますます加速していくのではないだろうか、メス一丁で渡世してきた形成外科医としてはいささか残念な気もするが。
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by n_shioya | 2006-10-08 20:59 | 手術 | Comments(0)




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