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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
カテゴリ:コーヒーブレーク( 1521 )
錦秋の八ヶ岳
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今、山から下りてきた。
この時期、一週間も山で過ごすことは初めてである。
着いた時は紅葉の始まりだったが、日々森の赤と黄は輝きを増し、今日はそのピークであろうか。
平凡な言い草だが、錦秋の八ヶ岳は心を満たしてくれる。
昔ドイツ語の時間に竹山道夫先生が言われたことを思い出す。
「日本では”物想う秋“のイメージが強いが、ドイツ人にとって”実りの秋“、つまり”収穫の時“である。」
最近ではユングやフロムなどの心理学者たちも、人生の後半を重視して、自分自身を開花させる貴重な時期としている。
人生の前半は男なら家族のために意に沿わぬ仕事でも家族のために我慢せねばならないし、女性も家族のために自身の犠牲を強いられる。
それらの他者のための生活から解放されて、初めて男女ともまた夫婦としても、自分たちのための生活を営めるようになると言うことらしい。
それはともかく、山小屋近くのカントリー・ショップを彩るハローウインのカボチャの山は、立派に「実りの秋」のシンボルと言える。
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by n_shioya | 2017-10-12 22:21 | コーヒーブレーク | Comments(0)
死とは
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日野原さんが“怖いですよ”と、死について本音を語ってくださったので、僕も気楽に死について話す気になった。
だが、考えてみるとこの極楽とんぼ、死については直面したこともないし、考えたこともない。
“死を見つめることはよく生きることである”など言われても、何その禅問答?と軽くいなしてきた。
でもただ一度だけ、あ、これかもと感じたことがある。
60年前、僕はフルブライト留学生として、羽田空港に待機している4発のプロペラ機、ボーイング・ストラトクルーザーに乗り込むところだった。
当時は外貨持ち出しがただの20ドル。今のように学生がアルバイトの稼ぎで簡単に海外に行ける時代ではなく、フルブライト奨学金が必須だった。それまでは留学生のためには氷川丸が使われていたが、僕の年からプロペラ機になった。
そして家族や友人が総出で羽田まで見送りに来て、万歳を叫んでくれた。
タラップを登り、背後の扉がビシッと閉じた瞬間、“あ、これで日本とは縁が切れたのだ、もう戻れない”と実感した。
この先は全くの未知の世界。
一瞬「不安」を感じなかったわけではない。
だがボーイングの2階建ての巨体が離陸する頃には、もう心は未来への期待で一杯になっていた。
ひょっとしてあの未知への不安が、「死に直面した時の感じ?」と思い返したのはだいぶ後である。
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by n_shioya | 2017-10-07 21:54 | コーヒーブレーク | Comments(0)
白鳥の歌」
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日野原さんの最期のご著書が刊行された。
その紹介のテレビ・プログラムで、著書のためのインタービューをした女性が明かされた日野原さんの「最期の言葉」が心に残った。
“先生にとって死とは何ですか?”という問いに対し、
“怖いですよ”
そして“延命処置はどうお考えで?”には
“それぞれの人が自分で決めるべき”
と答えられている。
白鳥のいまわの時、“その歌や好し”と言われている通りである。
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by n_shioya | 2017-10-05 22:19 | コーヒーブレーク | Comments(0)
余は北里を愛す
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北里大学での学生講義を無事終えた。
学生を相手にするのは楽しい。気持ちが若返る。
北里は50年前の医学部紛争を契機に誕生した、ユニークな医学部である。医局の壁を取っ払い、実に風通しが良かった。
アメリカ帰りのピント外れの僕を温かく迎えてくれた。現役最後の23年を北里で過ごせたことを感謝している。
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by n_shioya | 2017-10-04 23:08 | コーヒーブレーク | Comments(0)
ゾラとセザンヌ
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正直なとことろ僕はセザンヌがなぜそれほど偉大なのかいまいちピンとこない。
あの構図と色合いは好きである。だが、なぜ革命的と評されるのか?
それはともかく今日の「セザンヌと過ごした時間」は面白い映画だった。
ゾラとセザンヌの強烈な友情、強烈な個性の凄惨なぶつかり合い。何よりもエックス・アン・プロバンスの清冽な自然。
50年前にブロードウェイで観た「ゾラの生涯」を思い出したが、あれはセザンヌとの交流よりも、ドレフュス事件が主題だったと思う。ゾラを演じたのは往年の名優ポール・ムニだった。
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by n_shioya | 2017-10-03 08:38 | コーヒーブレーク | Comments(0)
お袋の教え
積極的に親不孝をしたわけではないが、あまり親孝行もできなかったことを今更悔やんでいる。
具体的にどうこうではないが、本当にして欲しいような対応をしなかったのではという申し訳なささである。

親父は寛大であった。こうせいとか、それはあかんということはほとんどなかった。好きなことを好きなようにさせてもらった。
ただ一度だけ、反対されたことがある。それは、中学受験から逃げたくて特攻隊を志願した時である。敵は本音を見破ったのか、“受験してからにしろ”という。それじゃ間尺に合わないので諦めた。しかも、“お前のように運動神経の鈍いヤツは、敵艦に到達する前に撃ち落とされてしまう”とまで言われた。
僕が「運動コンプレックス」を持つようになったのはこのためである。

お袋は誇り高い奈良女高師出の超教育ママだった。
信じてくれる人はいないだろうが、子供の頃僕は家事の手伝いが好きだった。
勉強は全く相に合わなかった。
朝雨戸を開け、布団の上げ下ろし、風呂の竈焚き、特にマキをたいての竃の飯炊きは僕にかなう者はいなかった。
ある時ふと、“こうして風呂焚きを一生してれば幸せだ”と、一言漏らしたのがお袋の耳に入り、教育ママは烈火のごとく怒った。
“台所から出て行きなさい!もう絶対入りなさんな!”
お袋の教えは厳しかった。
“なんでも全力を出しきりなさい。そうすればたとえ失敗しても悔いは残らない。まして、本当はやればできるんだが、と言い訳がましいことを言うような卑怯な男にはなってほしくない。”
僕がガード下のホームレスにならないで済んだのは、やはりお袋のおかげである。
こう、今頃改めて両親に感謝するのはお彼岸のせいだろうか。
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by n_shioya | 2017-09-24 22:30 | コーヒーブレーク | Comments(0)
岡崎教授おめでとう!
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今日は東大形成外科の岡崎教授の就任祝賀会。
創設者の大森清一先生から五代目。早いものである。
久しぶりに昔の仲間と歓談できて、アンチエイジング効果は絶大。
昔の仲間と会うと、不都合な事実は消えて、楽しいことだけが思い出てくる。
岡崎教授、ご発展を祈ります。
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by n_shioya | 2017-09-22 22:39 | コーヒーブレーク | Comments(0)
幸せな青い鳥
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「幸せな人は長生きする」とは近頃よく耳にする言葉である。
だが、幸せな人とは?
そもそも幸せとは?
改めて考えると、答えはすぐに出てこない。
ちょうど「美とはなんぞや?」と格闘した時と同じような、いやそれ以上のもどかしさを感じる。
幸福とはそれをもたらすものにあるのか?
その状況をいうのか?
いや、幸福感という感じにあるのか?
認知生理学者の言う報酬系でドーパミンが働いている時なのか?  
そのすべてを包括したものなのか?
皆さん、ご一緒に「青い鳥」の実態に迫ろうではありませんか?
アンチエイジングの究極のゴールもその辺にありそうなので。
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by n_shioya | 2017-09-19 22:19 | コーヒーブレーク | Comments(0)
夜明けの祈り
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ともかく暗〜い映画だった。
野蛮なロシア兵たちに侵されたポーランドの修道女たち。
次々と妊娠させられ、出産を迎える。
ひたすら恥辱を隠そうと、嬰児殺しまで犯してしまう修道院長。
上司の命に反して激務の合間に救いの手を差し伸べるフランス赤十字の女医。
すべて実話だそうだが、医師の目で見るとその不条理さと極限状態に、決して光明を見ることはできない。
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by n_shioya | 2017-09-18 22:43 | コーヒーブレーク | Comments(0)
流れに棹さして
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つい最近まで「流れに棹さす」というのは、「時流に反して」だと思っていた。
が、正しくは「流れに乗る」ことだという。
同じように勘違いされている方も多いのでは?
というのは最近の調査によると、その方がはるかに多いからである。
「時流に反して」はカッコイイが、コスパは非常に悪い。
どんなにいいこと、必要なことでも大多数が望まぬことはまず成功しない。
50年、学会の専門医制度やなんやかで苦労した経験からの結論である。
かといって、「流れを待って」いては何事もすすまない。
時には「流れを作る」ことも必要になる。いや、ほとんどの場合両方を並行させねばならない。だが、「待つ」には「忍耐」、「作る」には「策略」が必要。これを兼ね備えたのが徳川家康ではなかろうか。
不幸にして僕はどちらも持ち合わせない。大義名分にかなったはず僕のプロジェクトが、しばしば頓挫するのはそのためかと、反省している。
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by n_shioya | 2017-09-17 20:37 | コーヒーブレーク | Comments(0)




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