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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
カテゴリ:美容外科( 82 )
学会第一日目
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さすが大慈弥会長。充実した学術プログラムが展開。心ならずも終日学会場を抜け出さず、学問をしてしまった。
夜は二つの懇親会の掛け持ち。
一つは名与会員の「悠々の会」
今一つは北里形成外科の同門会。幹事の計らいで二つとも同じ会場なので、掛け持ちが可能だった。
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by n_shioya | 2016-04-13 22:52 | 美容外科 | Comments(0)
形成外科医の適性
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形成外科医になりたいけど、器用でなければだめですか?”と聞かれることがしばしばある。
僕はこう答えることにしている。
"そんなことはありません。当たり前の手を持っていれば、誰でもなれますよ。僕を見なさい。”と。
すると相手は、またはぐらかされたかという顔をするが、僕は真面目である。
もちろん器用であることに越したことはないが、大切なことは形成外科に魅せられることと、あとはその人の努力である。
下手の横好きは困るが、自分の腕を過信せず、地道に基本から積み上げ、計画性を会得し、確実な手技を習得することにある。
器用な人の中には時折、あまりプランニングをせず適当につじつまを合わせてしまい、大成しないことがある。
“でも美的センスは必要でしょう?”
これもよく聞かれる質問だ。
“僕はこれも並みのセンスで十分。”とお答えする。
一番の理由は、SF映画と違い、今の形成美容外科のレベルでは、顔を思い通り自由に変えることなど不可能だからだ。
たとえば造鼻術。眼や外傷で欠けた鼻を皮膚移植で再建しても、かろうじて鼻らしいものが出来るのが今の技術の限界を示している。
最も難しいのはペニスだ。機能ははじめから諦めても、形状すら大浴場で他人様に開陳できる代物ではない。
余談になるが、性転換の手術で、男から女は比較的容易だが、その反対は難渋するのはそのためである。
必要なのは美的センスよりも美に対するこだわりだろう。仕上がりに対するあくなき執念。この点でも僕は失格者だと自認している。
仕上がりの完璧さを追求するほどリスクは高まり、僕の場合外科医としての判断がストップをかけてしまうからだ。
だが僕は、患者の心臓が止まっても、まったく気づかずに夢中で細工を続けた名工?を知っている。
そこまでいかなくても最も恐いリスクは、細工に凝りすぎて皮膚が死んでしまうことだ。血流が断たれてしまうからである。
20世紀の名形成外科医ラルフ・ミラードが
“形成外科とは美と血流の永遠の相克である。”
と喝破したのはこのことである。
さすがミラード先生、洒落たことをおっしゃいますね。
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by n_shioya | 2016-03-27 20:26 | 美容外科 | Comments(0)
劇場型手術
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手術場はアメリカでは「オペレーティング・ルーム」だが、英国人は気取って?「オペレーティング・シアター」という。
直訳すれば「手術劇場」ということになるが、最近では神聖なる手術場も、政治の世界同様、小泉劇場ならぬワイドショウの見せ場となってしまった。これはもう「劇場型手術」というべきだ。
言うまでもなく啓蒙の具としてテレビの果たす役割は大きい。
だがこと「美容外科」に関しては、興味本位のいかさまとは言わないが、やらせも横行しているようだ。
又、出演する医師もテレビ写りがよくて話がうまいのが好まれる。腕は二の次とは言わないが、中には結構いかがわしいのも多い。
「美容外科」は自由診療であり、しかも科の性質上口コミが期待できない。
しかもわが国の広告規制は阿呆らしいほど厳しく、専門医の資格や、経験などは一切広告できないことになっている。
したがって患者さんは、テレビの露出度が多いほど名医と勘違いしてしまう。
したがって広告に投資するほど、患者のリターンは増加する。
某チェーン店の院長など、収入の半分以上を広告に使っていると豪語していた。
健全な企業ならありえないという。
そのしわ寄せはどこに?
当然医療の質と、従業員の搾取であり、それが患者に何らかの形で還元される。
勿論医事紛争も絶えないが、スキャンダルも宣伝の内と開き直る悪徳医師もいるので救いがたい。
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by n_shioya | 2016-03-09 22:24 | 美容外科 | Comments(0)
「あそこも見た目?(未成年お断り)」
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数年前、「ヘルタースケルター」が映画化されて話題を呼んだが、主人公リリコは全身が整形美女で、手をつけてないのは「あそこ」だけということになっている。
実はここ数年、欧米では「あそこ」の美容外科が盛んになってきて、その専門医や学会発表が華やかである。。
手をつけるのは次の3箇所である。
①大陰唇:ここにヒアルロン酸などの注入剤を入れて,膨らみをもたせる。
②小陰唇:この襞が大きく外にはみ出ている場合に余剰部分を切除する。見た目もさることながら、下着で擦れ炎症を起こすことが多々あるという。
③膣:更年期になると女性ホルモンが減少し、膣の粘膜が萎縮し分泌も減り、性交痛の原因となる。これに対しては従来はホルモンクリームを塗布していたが、最近ではレーザー照射で改善を図るようになった。
自覚症状がある場合はわかるが、性器の「見た目」の改善といっても誰の見た目を意識してのことか、いささか疑問が残る。これも文化の違いかもしれない。
砂漠で干上がった動物の骸骨を描き続けたジョージア・オキーフにとっては女性器も立派にアートの対象であったようだが。
わが国では性にかんすることはタブー視する風潮が強く、未だに更年期障害ですら口にし難い向きもあるようだ。
だが、去年末の春画展でわかったように、日本は古来から江戸時代に至るまで、性に関してはおおらかだったようである。
江戸時代の性技に関する書物では、女陰の形態を細かく分類し、セックスの満足度と関連付けてているのは面白い。
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by n_shioya | 2016-03-03 17:10 | 美容外科 | Comments(0)
白壁先生に伺う美容外科の現状
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今日はアメリカンクラブでサフォークリニックの白壁院長に美容外科の現状をいろいろと伺った。
白壁先生は僕が最も信頼する美容外科医の一人である。
新しい再生医療の手法、韓国の美容外科の被害者の尻拭い、医学部学生に対する美容外科の講義の必要性など話題は多岐に渡った。
同席したDAA事務局嬢にとっては全てが新鮮な話だってようで、熱心に聞き入っておられた。
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by n_shioya | 2016-02-02 23:17 | 美容外科 | Comments(0)
国際美容外科学会の新年会
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そしてまた今日はISAPS(国際美容外科学会)の新年会。
これは「安全で効果的な美容医療」を提供しようという、高度な技術を持った良心的な美容外科医の世界的な組織である。
会員は皆、形成外科医で美容外科の蘊奥を極めたものばかり。
その素晴らしい学会がこの秋京都で、高柳会長(メガクリニック)の元開催される。
世界の美容医療の最新情報が得られる貴重な機会。一般の方のための市民講座も催されるようなので,乞う御期待。
フォトの左端が高柳会長。
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by n_shioya | 2016-01-16 23:14 | 美容外科 | Comments(0)
美容外科医はまずデッサンを
北里で形成外科に美容外科を併設するに当たって、僕は三つのことを試みた。
まず、皆でデッサンを勉強することである。
と言っても、絵が上手になるのは必ずしも目的でない。
我々はカルテに患者の顔や、手術操作をスケッチするから、絵はうまいに越したことはないが、目的は観察眼の養成にある。
平たく言えば、如何に自分の目が不正確かをしってもらうことにある。
そして、多少なりとも美的センスが養われれば、それに越したことはない。
週に一晩、専門家に指導を仰ぐ。これを3カ月続けると、結構デッサン力も付くものだ。始めは静物画、そして最後は自画像で締めくくる。
これを毎年続けるうち、副産物として面白いことを発見した。
自画像がその人の性格を暴露するということである。
例えばバランスのとれた男は、やはりバランスのとれた顔を描く。
ある時、頭はキレルが、はらはらするような手術ばかりする男がいた、その自画像はゴッホそっくりだった。
よし、これからは採用試験の面接に、自画像描きを入れようという話にまでなった。
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by n_shioya | 2016-01-07 22:06 | 美容外科 | Comments(0)
「頑張れ、形成外科!形で悩む患者のために」
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今日は日本形成外科学会の重鎮たちと形成外科の啓蒙活動について話し合った。
一人は現会長の大慈弥福岡大学教授。
今一人は学会広報担当の水野順天堂大学教授。
学会発足以来半世紀以上経つが、未だに形成外科の認知度は十分とは言えない。
一つには「エセ美容外科医たち」が倫理に悖る傷害行為で足を引っ張っている。
今一つは臓器別専門化が進む中、頭のてっぺんから足の先までの再建に関わる外科を一言で説明しにくいからである。我々はこれを再建外科と呼び、美容外科とともに形成外科の車の両輪と考える。
だが今隆盛を極める再生医療も、アンチエイジングにしてもその先鞭をつけたのは形成外科である。
さあ、学会としてこれからどう啓蒙活動を展開するか?
我々アンチエイジング医師団としても、全力で応援します。
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by n_shioya | 2015-12-22 08:00 | 美容外科 | Comments(0)
人は何故美容外科を?
“女性はなぜ美容外科を決心するか?”
その本音は美容外科医なら誰でも知りたいところである。

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そこでまた、2008年に出版された関西大学の谷本菜穂准教授の著書「美容整形と化粧の社会学」を読み返してみると、
2005年に大学生765名(男345名、女408名)についてアンケート調査と聞き込みを実施している。

その結果、女性の場合は美容外科を望む動機は次のような序列になることが分かった。
①自己満足
②誰かがしているから
③相手に好かれたいから
④コンプレックス
⑤自分らしくなりたい
であるという。

面白いことは、③の他者は必ずしも異性ではなく、むしろ同性の目を意識していることである。
それに反し男性の場合は、圧倒的に③、しかも異性に好かれたいと言うのを動機に挙げているという。
さて皆さん、この結果をどうお考えになりますか。

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by n_shioya | 2015-11-02 21:35 | 美容外科 | Comments(0)
醜形恐怖症?それとも・・・
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寝込んでいると昔の患者のことをあれこれ思いだす。
A孃もその一人。
30才位だったか、とりわけキレイというわけではないが、可愛らしい女性だった。
以前何処かで隆鼻術を受けたが気に入らないので、入れ直して欲しいと言う。失敗と言うほどではないが、本人のいうことも分からないではないので再手術を引き受けた。
今と違ってコンピューター・シミュレーションなど便利はツールはなかった。石膏でお面を取り、赤い鑞を鼻梁につけたし本人の希望を聞きながら型を造り、赤い鑞をモデルにシリコンを切り出して鼻に挿入する。
手術そのものは至って簡単で、仕上がりも上々だと思った。
だが本人は気に入らない。
術前の石膏像に赤鑞を足したものを見せると,自分が希望した鼻になっていることは認める.だが,満足出来ない。
聖路加病院の大竹部長は鼻の名手として知られているが、当時は僕の助教授だった。
患者の承諾を得て、彼の手にゆだねた。
彼は器用で、凝りやで、生まれついての美容外科医である。A嬢の鼻はその時点での本人の希望どうりに改善された。だが,彼女は満足でない。
自分でも自分の気持ちが不合理なのは分かると言う。だが、どうにもならない。
このような精神状態を精神科では「パラノイア」と呼ぶ。
その後も大竹助教授の外来に通い詰めていたようだ。
そして今僕は思う。
A嬢がこだわっていたのは鼻の形ではなかったのではなかろうか、と。
子どものときから刷り込まれた「美貌の格差」を乗り越えたかったのではなかろうか。
心の底で彼女が欲していたのは「貴女は綺麗ね」と言う異性あるいは同性からの「言葉」ではなかったろうか。
美容外科の難しさを改めて噛みしめている。
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by n_shioya | 2015-10-21 17:40 | 美容外科 | Comments(0)




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