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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
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スカーレスヒーリング
傷跡は消せないと書いたが、実はこれがこんごん形成外科の最大課題であり、これをスカーレスヒーリングと呼んで、必死に取り組んでいる。

このことを書くにはもう夜も更けたので、又別の機会にする。
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by n_shioya | 2007-06-30 23:59 | キズのケア | Comments(0)
傷跡を消す
サイトで創傷治癒のカウンセリングを受けていると、最も多いのが傷跡の相談である。
そして最も答えにくいのもこの傷跡の説明である。

“この私の傷跡消すことが出来ますか?”
と聞かれても正直のところ、を見てみないことにはなんともいえない。そこで一般論を述べることになる。だが質問者が知りたいのは、一般論ではなく、この自分のキズがどうなのかという具体的な答えである。これにはメールのカウンセリングには限界がある。

又、傷跡を消すということの表現に、我々医師と患者のギャップがある。
人の体は皮膚を含めて、傷は瘢痕組織というコラーゲンを主体とした組織で修復され、離断した皮膚はつながり、欠損した部分は充填される。

このコラーゲンは皮膚の構成要素でもあるが、瘢痕組織ではその構築が違うために、皮膚として再生してくれず、あくまで瘢痕組織として存続し、もし消えてしまうと傷は開いてしまう。
これが医学的に言う傷跡であり、我々は“傷跡を消すことは出来ない”と言う。
しかし患者にとって傷跡とは、見てわかるかどうかつまり目立つかどうかが問題で、それが瘢痕組織であろうとなかろうと、どうでもいいことである。
そこで我々はまず傷の治りと瘢痕組織の説明をして、その傷がどのくらい目立たなくなるかを判断する。そして今よりも目立たなく出来るようなら、修正手術を試してみてもいいでしょうとお話しする。

試みてというにはわけがある。
まず、どこまで改善できるかは技術はもちろんだが、その患者の体質、キズの箇所、大きさ、方向などいろいろな要素が絡むからである。
しかも最も難しいのは、どの程度なら患者が満足できるかである。
こちらはある程度仕上がりを予測できても、それを手術前に見せることは不可能である。
又、患者は希望するイメージを持っているが、それを示すことは出来ない。
そこで十分な話し合いが、傷跡の修正の前に必要となる。

この“相互理解”の努力が創傷治癒の分野では、インフォームドコンセントの最も重要な部分となる。
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by n_shioya | 2007-06-29 23:59 | キズのケア | Comments(0)
ライシャワー大使
相互理解”というと冷や汗と共に思い出すのはライシャワー大使である。

40年以上も前のことだが、米国留学からかえってまもなくのこと、高島屋で今は亡き岡田謙三氏の個展が開かれた。
ニューヨークで親しくお付き合いしていた関係で、そのオープニングにまねかれ、のこのこ顔を出したところ、突然岡田夫人にマイクの前に引きずり出された。
これからライシャワー大使の祝辞があるので、通訳をせよという。
冗談じゃない、大使のほうが日本語はずっとお上手でしょう、と抵抗すると大使は言われた
“アメリカ大使として公式に話すときは、英語で話します。これは大使の務めですから。”
さらに小声で付け加えて“不適切な表現があっても、それは通訳の不手際ですと逃げることも出来ますからね”、とにやりとされた。

通訳とは特殊技術であり、ただ日本語と多少の英語がしゃべれるだけでは勤まらない。
適当にはしょって通訳していたら、そばで“チョッとずるしてますね”とライシャワーに言われてしまった。
それはいいが、突然“ソーゴリカイ”なる意味不明の言葉を彼が口にした。
ソーゴリカイ、耳にした事のない英語なので、立ち往生してると彼が助け舟を出してくれた,“ミューチャルアンダースタンディングですよ、英語なら。”
参加者は大笑いで、ライシャワーはしてやったりと満足げである。
そのライシャワーも、岡田謙三氏も今は亡き人である。
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by n_shioya | 2007-06-28 23:59 | コーヒーブレーク | Comments(0)
相互理解
患者に対する医者の説明をムンテラという。
ムント(口)とテラピー(治療)を組み合わせた和製ドイツ語だと思う。
今で言うインフォームドコンセントもその一つといえる。平たく言えば納得づくの医療ということになろうか。

だが、医師と患者のコミューニケーションは決して容易でない。
一つには同じ言葉でも両者で取り方が違うからである。
たとえばヤケドの場合、受傷直後に我々は安心させるために,大丈夫よくなりますよと、励ますのが普通である。
この場合、今よりはよくなるから心配しないで、といったつもりでも、患者のほうはよくなるということを、完全に元に戻る、つまり跡形なく治るととりがちである。
そして後で、もっとキレイに治るのかと思ったとうらまれることがある。
すべて相手の立場にたって考えるようになるのには経験が必要だし、完全にこのギャップを埋めることは難しい。

同じことは夫婦でも起こりうる。
ぼくも配偶者も東京生まれの東京育ちである。もちろん二人とも標準語を話しているつもりだ。
だがそれなのに、コミューニケーションが取れないことはしばしばである。
“だから僕たちにも日本語は難しいですよ”、と日本語で苦労している外人には冗談交じりで安心させることにしている。

言葉は魔物である、しかもそこに男女の相違が入ったときは。
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by n_shioya | 2007-06-27 23:59 | コーヒーブレーク | Comments(2)
森鴎外
b0084241_17315413.jpgこのところ妙に鴎外のことが気にかかる。

昔から鴎外漱石は良く対比されていたが、これほど対蹠的な文豪も珍しい。
漱石のことはもう誰でも良く御存知なので、ここではただ、僕としては“猫”や“坊ちゃん”より、むしろ後期の作品、それも最も印象に残っているのは“明暗”であるとだけ記しておこう。

鴎外もその素晴らしさは文体にあることには違いないが、その偉大さは知的活動の幅の広さにある。
作家であり、優れた翻訳家でもあり、医師としても並々ならぬ力量の持ち主であった。
ただの医師だけでも満足に勤め上げられなかった者にとって,忸怩たるものがある。
あの時代、たかが2,3年のドイツ留学で文学だけでなく、軍医将校としての勤めも果し、しかもかの地の生活感情も自家薬籠のものとしている。

今では想像もつかぬカルチャーショックというかギャップがあったろう。
その中であそこまで自己を客観視して、作品に結晶させる。もう天才としか言いようがない。
高島俊夫氏の“座右の名文”を読み始め、改めてもっと鴎外のことが知りたくなった。
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by n_shioya | 2007-06-26 23:59 | コーヒーブレーク | Comments(0)
コムスンバッシング
このところコムソンバッシングが華やかである。

その傘下バーリントンハウスに多少とも関わるものとしては、その成り行きは非常に気がかりであるが、今のところ静観する以外になさそうだ。

だが、報道を見る限りこの問題は介護業界に共通した問題のようで、その根底には介護保険そのものの問題があるようで、根は深そうである。
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by n_shioya | 2007-06-25 23:59 | 介護 | Comments(0)
ペースメーカー友の会
今日もまたお座敷がかかって、虎ノ門まで出向いてアンチエイジングの話しをさせていただいた。
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ホストは“日本心臓ペースメーカー友の会”で、お引き受けしてから分かったのだが、講演のテーマは「長寿の秘訣」。
200人ほどの参加者は皆さんペースメーカーを埋め込んでられ、僕より高齢の方も多いのに皆お元気そうで、長寿の秘訣とはわれながらあつかましく思い、親父の百歳まで現役ゴルファーとして活躍した秘訣をお話しし、後はアンチエイジングの一般論でお茶を濁した。

ペースメーカーで命拾いした早川寛斎先生がペースメーカーで救われた方々を中心に1970年にスタートされ、今では会員も3000人を超えるという。
医者主導でなくかといって患者が医師と対立せずに、両者で協力してペースメーカーとの付き合い方を工夫していく、あまり類のない素晴らしい集まりである。

アンチエイジングでもこのような会があってもよいように感じた。
志あるものが集まって、おのおの目標を決めて切磋琢磨する、本来NPO法人アンチエイジング ネットワークはそのようなものであってよいのかもしれない。
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by n_shioya | 2007-06-24 18:47 | アンチエイジング | Comments(0)
セラピーメーキャップ
今朝の読売の“人”欄に資生堂のセラピーメーキャップ大城喜美子さんとそのお仕事が紹介されていた。

あざや傷跡をメークで隠す試みは以前からあったが、なかなか自然の暈しが難しい、とか水につかるとはげやすいとか、問題点が多かったが、こんど資生堂の開発した製品は、その点をクリアし傷やあざのカバーに優れているので、僕も銀座のクリニックで傷跡やあざで悩む患者さんにお勧めして感謝されている。

ただまだ未解決なのは、ご本人も言われているように、皮膚のでこぼこをカバーしにくいことである。
色はカバーできても、凹凸はメークをすることでかえって光線の具合で目立つようになることもあるからだ。
大城さんはこれからはこれをターゲットに開発に力を注がれると言うので大いに期待している。

午後はニューグランドで、関東甲信越の健保組合の方々にアンチエイジングのお話しをさせていただいた。
アンチエイジングの世界、いまだに混沌としているが、講演を重ねるたびに少し筒問題点も自分の頭の中で整理されてくるが、更にもっと大きな問題意識も発生して、いつも我ながら支離滅裂のレクチャーになってしまうのがもどかしい。
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by n_shioya | 2007-06-23 22:38 | スキンケア | Comments(0)
成長ホルモン
今日は内分泌の泰斗、入江名誉教授にお招きを受けた。
同級生の加藤君も一緒だった。彼はアンチエイジングネットワークの理事でもある。

場所は東京會舘。出てきたご馳走はローストビーフ
さすが東京會舘だけあって、ソン所そこらのロースとビーフと違い、味、生焼けの具合申し分ない。しかも脂身もそぎ落としてない。高脂血症動脈硬化などの憂いは都合よくどこかにに吹き飛ばし、三人でぱくついた。

話題はさまざまだったが、入江先輩からいい事をお聞きした。

アンチエイジング医学と称して、成長ホルモン乱用するのは止めて欲しい。
先ず、日本人のホルモンの正常値はアメリカ人ほど高くはない。したがって高い金をかけてアメリカの検査会社にサンプルを送ると、正常人でもホルモン不足と言われてしまう。
ホルモン補充を乱用すると、本人のホルモン産生が衰えるだけでなく、成長ホルモンは決して安いものではない。

一番よいのは運動をすることだ。運動で成長ホルモンは分泌を促すし、又、成長ホルモンは深い睡眠時に分泌が促進するので、運動して快眠を取ることは一石二鳥であると。

だが、アンチエイジングメディシンはこれからの医学で自分も期待をかけているので、学問的に取り組みたいと言うことなら、又、何らかの形で協力は惜しまないと言ってくださった。
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by n_shioya | 2007-06-22 23:37 | 食生活 | Comments(0)
劇団あんぽんたん
今宵は近江谷太朗一座、劇団あんぽんたんの新作、「ザギンの野暮天」を楽しんできた。

劇場は赤坂のホテルの地下に新設されたレッドシアター。綺麗で小さな楽しい芝居小屋である。

テーマは終戦直後の東京の混乱。パンパンだの、闇市だの進駐軍だの懐かしい言葉が飛び交う。
芝居はなかなかの出来だった、戦争を知らない子供たちにしては。

戦争を知らないとぬかすけど、お前達世代だって戦場は知らないじゃないか。
大体パンパンは金のために肉体を売ったにすぎないが、お前などは一枚のチューインガムのためにまで捧げたではないか。

はい、ごもっともです。
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by n_shioya | 2007-06-21 23:32 | コーヒーブレーク | Comments(0)




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