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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
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傷跡を消す?
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今日からまた学会。
国際ケロイド研究会である。会長は日本医大の百束教授。
傷跡をいかに消すか、がメインテーマで、活発な議論が展開された。
フォトはケロイドの治療について蘊蓄を傾ける日本医大の小川玲準教授

b0084241_22185010.jpg久しぶりにマンチェスター大学のファーガソン教授もやってきた。
彼はめっぽう面白い男である。
鰐の雌雄の決定が、受精時の体温によることを発見し、一躍動物学界の寵児となる。
28歳で、マンチェスター大学の教授に就任、生物学教室を生物学学校に格上げする。

その後胎児の創傷治癒の研究にはまり(胎児では傷跡が残らない)、成人の瘢痕形成の要因の一つとしてTGFβ1の存在を突き止め、その抑制剤としてに注目。TGFβ3の瘢痕抑制効果を確認。TGFβ3ジュヴィスタという商品名で発売すべく、ヴェンチャー企業レノヴォを立ち上げ、現在はその会社のCEOを務める。という多彩な経歴の持ち主だ。


b0084241_2224325.jpgジュヴェスタを傷口に注入することで瘢痕の生成を抑え、傷跡を目立たなくすることができると言う。
ホント?
これこの通り、と彼は自分の腕をまくって見せた。
分かりにくいかもしれぬが、白い傷跡があるでしょう。それがコントロールで薬剤の注射を受けていない。その両側に二つキズをつけたのだが、それぞれにジュヴィスタと今一つのこれもまた彼が開発した新薬を注射したため跡形なく消えている。

この二つの魔法の弾丸は、ただ今治験が進行中で、認可も間近だという。
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by n_shioya | 2010-11-30 22:26 | キズのケア | Comments(3)
「耄碌寸前」
こんなセリフはどうです。

“私はある種の老人のように青年たちから理解されようとも思わない。又青年たちに人生教訓を授けようとも思わない。ただ人生を茫漠たる一場の夢と感じて死にたいのだ。そして人生を模糊たる霞の中にぼかし去るには耄碌状態が一番良い。というのはあまりにも意識化され、輪郭の明らかすぎる人生は死を迎えるにふさわしくない。活動的な大脳が生み出す鮮烈な意識の中に突如として訪れる死はあまりにも唐突すぎ、悲惨である。そこには人を恐怖におとしいれる深淵と断絶がある。人は完全なる暗闇に入る前に薄明の中に身を置く必要があるのだ。そこでは現実と夢がないまぜになり、現実はその特徴であるあくどさとなまぐささを失い、いっさいの忘却である死をなつかしみ愛撫しはじめる。”

b0084241_22541970.jpg森於菟の「耄碌寸前」の一節である。
彼は森鴎外の長男であり、ある時期まではひたすら医学の道を進むが、やはり血筋か、晩年には珠玉の随筆を紡ぎ出す。
耄碌寸前」は71歳の時の作品だ。

アンチエイジングとは加齢とあらがうことでなく、老化といかに折り合いをつけるかだと僕は思う。
諦念ではなく、耄碌を死へのプレリュードとして、ユーモアを失わず受容する心境、まさにアンチエイジングの極致と言えるのではなかろうか。
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by n_shioya | 2010-11-29 22:55 | アンチエイジング | Comments(2)
アンチエイジング日和
よく、寝不足で目にクマが出来て、という言い方をするが、クマにもいろいろあることが分かった。

今朝は朝九時から山下公園の産業貿易会館で山下理絵会長の「日本美容抗加齢学会」に参加すると、
午前のシンポジュームのテーマが「目のくまの診断と治療」だった。

それによると、一口にくまと言っても
①表皮の色素沈着
②真皮の色素沈着
③眼輪筋は透けて見えるもの
④静脈の怒張
⑤脂肪の突出
⑥小じわ
の、原因別におよそ6種類に分けられると言う。
そしてそれぞれに適した治療法が議論された。
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b0084241_22112780.jpg午後の部は失礼して、学士会館の「日本抗加齢医学会10周年記念パーティ」に出席。
関係者、来賓多数出席の賑やかな会で、10年前、今日の祝賀会の参加者数よりはるかに少ない数十名で始めた第一回の研究会を思い出し、感慨無きにしもあらずだった。
ちなみに現在会員数は7000名以上、前回の総会の参加者は3000名だった。

僕が白金の北里研究所病院でアンチエイジングを名乗りを上げた十数年前は
”アンチエイジング?それなに?”と言う理解だったが、
今やアンチエイジングクリーム、アンチエイジングメニュー、アンチエイジング何々と何にでもアンチエイジングの冠がつく時代になり、そのうち、「アンチエイジング幼稚園」など現れるのでは、といささか複雑な思いがする。

いずれにせよ、健康長寿を目指す新し医学分野の10歳の誕生日、おめでたい限りである。
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by n_shioya | 2010-11-28 22:12 | アンチエイジング | Comments(2)
アルテ・リーベ
40年前横浜に移り住んでから、これぞヨコハマと足繁く通ったレストランが二つある。
一つは大桟橋入り口の北欧料理スカンディア。今一つが今晩久しぶりに訪れたアルテ・リーべである。

スカンディア
は以前にブログで取り上げたスエーデンのスモルガスボードが名物の店で、アルテ・リーベはドイツ料理、それも楽団の演奏付きで、宴たけなわになると皆で手を組んで輪になって踊り始める楽しい店だった。
何十年か振りに行くと、内装はすっかり新しくなり、楽団の演奏は続いていたが、踊りの輪はなくなっていた。
似たような、楽団入りのドイツ料理の店は、40年前は銀座にもあった。ローゼンケラーといって鳩居堂から新橋よりのビルの地下にあり、楽団は居たが踊りの輪があったかは定かでない。ここはいつの間にか消えてしまった。

明日からの日本美容外科抗加齢学会の山下理絵会長の招宴である。
久々のアルテ・リーべ。昔の横浜が懐かしくよみがえってきた。
この学会も五年目。発足以来、山下先生が会長を務め、中味の濃い学会として定着してきた。

理絵ちゃん、明日の学会の成功を祈ります。
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by n_shioya | 2010-11-27 23:01 | アンチエイジング | Comments(2)
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」
b0084241_2035197.jpg今日は映画
ヴィクトリア女王 世紀の愛」である。
“19世紀、イギリスを「太陽の沈まぬ国」と呼ばれる最強国家に導いたヴィクトリア。国と、愛する人に人生を捧げた美しき女王の、知られざる真実の物語。”と言うのは、プログラムのセリフだ。

王室と言う「家業」を背負ってはいるが、ここの映画ではむしろ、悩み、喜び、家庭と家業を両立させながら、自らの意志を貫く一人の女性として描かれている。

内は陰謀が渦巻く英国王室。外は列強の弱肉強食覇権の時代。
夫アルバートの支えがあるにせよ、よく並ではない「家業」をこなしたものである。アルバートもただの「髪結いの亭主」ではなかったようだが。
それに付けても我が国の首相たちのひ弱なことよ。
二世のボンボンか、学生運動上りのポピュリスト達の烏合の衆だ。
しかも国家の主権は戦勝国に預け、自国の存亡の危機感は全くない。
能天気に国民不在の怨念の果たし合いを続けている。
外交音痴もいいところである。

浪花節的に特攻隊の死を悼み、いい年こいてエルビス・プレスリーに入揚げていた元首相の外交アドヴァイザーに、“あの方は外交音痴ですか”と聞いたところ“先生ね、音痴ってのは少なくも歌う努力して音程をはずす人でしょ・・・もうそれ以上は私の口から言えませんがね。”という言葉が返り、唖然としたことがある。
その後も似たり寄ったりで、ここ二代ほどは、音痴を通り越して白痴と言った方がよさそうだ。

と、あらぬ方へ話が飛んでしまったが、昨日はたまたま「憂国」を訴えた三島由紀夫の命日であった。
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by n_shioya | 2010-11-26 20:36 | コーヒーブレーク | Comments(2)
ヴァイオリニストは美少女揃い
このところ音楽会づいている。
今日はN響の定期演奏会。サントリーホールだ。
演目はブラームスのヴァイオリン・コンチェルトとシューマンの交響曲。
ヴァイオリンはドイツのヴェロニカ・エーベルレ。 

弱冠22歳の愛くるしいメッチェンである。メッチェンとは懐かしい言葉ですな、旧制高校の洗礼を受けたものには。もう死語と言うか、その存在自体がギャルに駆逐されてしまった感がある。
そしてこのは小柄だが小顔で8頭身のメッチェンはピンクのロングスカートを纏い、力強くブラームスを奏でる。

ヴァイオリニストにはどういうわけか美少女が多い。
かつての巌本真理にはじまり、前橋汀子そして最近では諏訪内晶子、千住真理等々。
ふと思った、彼女らの美貌が演奏効果をどこまで高めてているかなと。
顔は関係ないとおっしゃる?
なら、装いも必要ないはず。なんであのようなエレガントな衣装をまとうのです、ボロボロのジーンズでもいいじゃないですか?
何故ハープを奏でるのは女性だけ?むくつけき男性が弾いてもいい筈ではありませんか?
妙なる楽の音を耳にしながら、こんな無粋な思いにふけるのも、「容貌のメッセージ性」と格闘している形成外科医の宿命かもしれない・・・

するとアンコールが始まった。
プロコフィエフの無伴奏ソナタである。
妖精のように伸びやかな姿態が奏でるストラディバリウスの音色に引きずり込まれ、容貌と演奏の分離作業も忘れ、ひたすら妙なる音色に耳を傾けるだけだった。
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by n_shioya | 2010-11-25 23:27 | 美について | Comments(7)
「本の虫・・・ではないのだけれど」 清水真砂子
清水真砂子さんに出会いに僕は銀座のオアシスに行く。
オアシスとは教文館の6階の児童文学のフロアのことだ。
ご本人が居られるわけではない、彼女の著書や訳書が並んでいるのだ。
清水さんはゲド戦記の翻訳でもよく知られる児童文学者・翻訳家である。
清水ご夫妻と巡り合ったいきさつは以前ブログに書いたとおり。
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またこのオアシスは絵本や児童文学には目のない配偶者との待ち合わせにも使わせていただいている。
今日、待ち合わせの時間より少し早めにオアシスへ足を踏み入れると、配偶者はすでに来ていて、子供用の机に座って清水さんの近著「本の虫・・・ではないのだけれど」を読みふけっている。
買って帰り、家で読むことにした。

b0084241_2155297.jpgそして今、始めの部分、「最後の授業『何故本を手放せなかったか』」を読み終えたところ。
「最後の授業」と言うと我々世代は、戦争のたびに祖国が入れ替わる国境の住民の悲哀を描いた、ドーデーのあの短編の名作を思い出す。
だが、清水さんのものはやはり心打つお話だが、彼女自身の「最後の授業」の全文で、未来へ向けての子供たちへの「本の虫」からの温かいメッセージでもある。

清水さんの御本を読むたびに、我が家にテレビを置かなかったのは正解だったと感ずる。
テレビに時間を奪われず、マインドコントロールされることもなく、5人の子供たちはお互い同士の遊びや喧嘩に励み、本にも親しんだからである。
電子本が出来ようとまた今後何が現れようとも、本は紙のページを指でめくることで、「人生の伴侶」たりうると信じているからである。
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by n_shioya | 2010-11-24 22:01 | コーヒーブレーク | Comments(2)
クロイツェル・ソナタ
久々にクロイツェル・ソナタを聴いた。
みなとみらいホールである。
ドイツの若手女性ヴァイオリニスト、ハーグナー嬢とピアノはドイツ在住の高橋嬢
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ピアノがそしてあえて言えばヴァイオリンも、ちょっと物足りなかった。
クロイツェルはヴァイオリンソナタと言うより、ヴァイオリンとピアノの2重湊である。
その掛け合いと言うより、二つの楽器の果たし合いのようなところがゾクゾクするところだが、残念ながらそこまではいかなかった。
僕はクロイツェルにこだわるのは、僕のお通夜の曲はこれと決めているからだ。
死んでからでは多分?自分が聴けないので、“生前葬は如何でしょう?不肖私が葬儀委員長で”と買って出てくれたのは、東京女子医大の野崎名誉教授である。
それも悪くはないな、と今演奏家を交渉中である。

休憩時間を挟んでの2曲目、シャコンヌはハーグナーの十八番(おはこ)だけあって素晴らしかった。そして続くサンサーンスのハバネラ、序奏とロンドカプリチオーソも。又アンコールのブラームスのハンガリア舞曲の1番と7番も。

幸いヨコハマには、県立音楽堂、県民ホールそしてこのみなとみらいホールと、近場に三つもコンサート・ホールがあり、内外の名演奏が居ながらにして楽しめる。もっとまめに活用してといつも思うのだが・・・
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by n_shioya | 2010-11-23 22:49 | コーヒーブレーク | Comments(5)
「テティスの逆鱗」 唯川恵
画竜点睛」とはこのことだろう。
永年美容外科に携わってきて、何時も釈然としなかったのは、受ける側の動機が本音のところで知りたくても、男の僕には掴みかねたことであった。
その生臭い本音が、唯川恵の新著「テティスの逆鱗」で小気味よく描き出されている。
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『「美のカリスマ」と呼ばれ、世の女性に羨望される女優の條子。堅い出版社に勤めながら、ある日突然不倫の恋に落ちる多岐江。故郷を離れ、東京でキャバクラ嬢としてのし上がろうとしている莉子。亡くなった母親の面影を嫌悪し、資産家の父親も恨む涼香。4人の共通点は同じ女医から美容外科手術を受けていること。4人の美への欲望は次第にエスカレートしてゆき、ついには禁断の領域へ――。「美」と「恐怖」を見事に融合させた傑作長篇小説です。』

など言う書評を見ると、何か猟奇的キワモノを想像してしまうが、どうしてどうして、よく調べもついた力作である、勿論テーマ自体が猟奇的であることは避けられないが。
だが、誇張はあるにしても、作中の4人の患者像はすべて僕もいやと言うほど経験済みだし、また女医である美容外科医の悩みも理解できる。

慄然としたのは、美容外科と言う美に対する執念の為にメスを入れるという行為の恐ろしさと言うか、その背後の闇の深さである。
知らぬが仏とはよく言ったもので、これまではひたすらナイーブに、ただ患者の希望が常識的に納得がいくか、医学的に安全で効果を期待できるかだけの判断で、「禁断の領域」に踏み込んでいたおめでたさを改めて思い知らされた。
その背後にある患者たちの動機と言えば聞こえがいいが、女同士の思惑の渦も知らずに。

かつて僕が手術を手がけた患者達、又患者と割ない仲になって週刊誌を騒がせた美容外科医たちの亡霊が、闇の中から続々と正体を顕してくるような妄想に取りつかれている。

唯一つ気になるのは、これだけ調べが完璧なのに、「美容外科」が万能のように描かれていることである。
著者は当然、手術の限界や失敗はご存じのはず。またカリスマと言えども技術的には完璧ではありないこともお解りのはずだ。
だが、あえてそこに「虚構のカリスマ像」を描いたのは、それでなければ、しかも女性の医師でなければ、「テティスの逆鱗」に触れることはできないという読みだったのだろうか。
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by n_shioya | 2010-11-22 18:51 | 美について | Comments(2)
沢木耕太郎 『旅の夢、夢の旅』
その作品はほとんど読んでいないのに、なぜか贔屓にしたくなる作家が居る。
沢木耕太郎はその一人だ。
反対に、ほとんどの作品を読んでるくせに、あまり親しめない作家もいるが、その名前は控えておく。

20年ほど前、知り合いの女性ジャーナリストから、“沢木さんて素敵な方。是非一度お会いになって。”と言われたのが、丁度「深夜特急」が評判になった頃だったと思う。
“先生のように格好いい”という彼女のセリフは全くのお世辞にしても、やはり何となく気になる存在ではあったが、お会いするチャンスもなく今まで来てしまった。

その沢木耕太郎の講演会が今日、ホテルオークラで開催された。
題して『旅の夢、夢の旅』。
いかにも沢木好みの題である。
“旅が仕事となり、今では夢にまで行きたいと思うところがなくなってしまったが、唯一つ、20年間行きたいと切望しながら心理的に踏み切ることができなくてここまで来てしまった場所が一つだけあった”という。
それはスペインの山村、セラ・ムリアーノである。
あのキャパの出世作、「崩れ落ちる兵士」の撮影現場とされている。
そこについ最近、やっと訪れることができたというのが、今日の講演の内容だった。
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あの「決定的瞬間」のフォトに関しては、その後、やらせではないかと色々取りざたされたことは知っていたが、まだそれが尾を引き、キャパの伝記を翻訳した沢木としては、その真贋にこだわり続け、ついに究明のために現地検分の旅に出たという。
その結論は来年発表する予定なので、今日のところは・・・と結論は濁されたが、どうも印象はのようだ。
やらせではないが、銃弾に斃れたのでもなさそうだ。では、ということになるが、僕も憶測は控えておく。
ともかく一人歩きを始めた真実でない出世作を抱えたキャパの苦しい胸の内を忖度するあたりの沢木の語りには胸を打つものがあった。

そして「沢木耕太郎」自身は?
まことに爽やかな男である、惚れ惚れするような。
その旅の仕方は破天荒ともいえることなのに、まるで近所を散歩してるように、ノン・シャランに話を進められる。僕は完全に沢木耕太郎の虜になってしまった。
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by n_shioya | 2010-11-21 21:52 | コーヒーブレーク | Comments(2)




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