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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
<   2013年 04月 ( 30 )   > この月の画像一覧
マヨルカの宵
スペインの夜は遅い。
ディナーになる頃は9時をまわっている。
パルマ・ド・マヨルカの海に面したレストランのテラスに腰をすえると、潮風が頬に気持ちよい。
マヨルカは地中海に浮かぶバレアレス諸島の最大の島である。

“一日では短すぎますな、せめて一週間は必要ですな、パルマをご案内するなら。”
と案内役のQ氏心底残念そうである。
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グループツアーから一人だけ別行動を取り、今朝マドリッドから空港について、明日はリスボンに飛び仲間と合流しなければならぬ。
まずご自慢の大伽藍、鍾乳洞、焼き物工場などを駆け足で案内していて頂き、“じつはジョルジュサンドの家も見たいが、”と申し出た、一泊ではとても無理、それよりゆっくりスペイン料理を楽しみましょう、ということになった
何を飲み何を食べたか定かでないが、最後に大きな平たい鉄なべに魚介類が山盛りのパエリアが出てきた。
イヤー美味しかった、海老も、ムール貝も、貝柱も、その他モロモロも、勿論真っ黄色にサフランに染まったライスも。

こんな40年前のことを思い出したのは、数日前、近くのスペイン料理屋で皆で夕食を楽しんでいたからである。
ここは日本なのでスタートは7時と早い。
サングリアで乾杯して、次々に運ばれる各種前菜、ガスパチョ、魚料理、肉料理どれもなかなかだったが、最後にやはり、具が山盛りになったパエリアが大きな平たい鉄なべで出てきて、皆歓声を上げた。
味も本格的である。
混み合ったビル街の二階の狭いレストランなのに、僕はバレアレス諸島を吹抜ける潮風を頬に感じることが出来た。
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by n_shioya | 2013-04-30 21:55 | 食生活 | Comments(0)
割れた卵
去年の10月18日。乗っていたタクシーが高速で4台の事故に巻き込まれ、腰椎圧迫骨折、腓骨骨折そして左足の裂傷で、救急病院に担ぎ込まれてからほぼ半年たった。
あの時、骨折とともに何か僕の中で、そう「卵の殻」のようなものが弾けたのではと不思議な感じがしている。
ふだんから割合に自然体のつもりではいたが、何も「鎧兜」に身を固めていなくても、社会に適応する為にやはり多少の「防御服」は着込んでいたようである。
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一つはこれまでのすべて事にあたって、「処理する習性」とでも言おうか。理解し、味会う前にともかくデッドラインに間に合わせようとする悲しい性。
今は毎日が日曜日で、後は死ぬだけで何も焦る事はないのに。
そう、「知る」と言う事もくせ者だ。知っただけで分かった気になる。まして「感じる」ところまでは行きたがらなかった。
つまり左脳の圧政から右脳が解放されたと言う事。

今ひとつ、これまで挫折を味わった事のなかった男にとって、(配偶者に言わせれば、挫折も解らぬ程鈍い男なだけだそうだが)腰椎の圧迫骨折は文字通りの挫折だった。
何か、人に起こることは何でも自分にも起こるのだと言う悟り、というか人との連帯感。更にはすべての「人の営み」に対するいとおしさ。
ま、平たく言えばちょっぴり人間として幅が広がった、と言ったら不遜でしょうか。
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by n_shioya | 2013-04-29 20:36 | コーヒーブレーク | Comments(0)
ロイヤルコペンハーゲンのフジタ
先日3日ほど箱根に滞在し、半年ぶりにポーラ美術館を訪ねた。
仙石原近くの小塚山に建てられた此の美術館は、優れたアートコレクターであった故鈴木常司社長の見識を示し、印象派やエコールドパリの名作が多い。中でも藤田嗣治の作品群は日本有数と言える。

よく“数奇な運命”というが、フジタほど20世紀を通して世界情勢に翻弄された日本人画家はいないだろう。
半世紀近くのずれはあるが同じ動乱の時代を生き延びてきた僕にとって、彼の画業をたどることは己の葛藤の歴史をたどることにもなり、複雑な思いを伴う。
エコールドパリの一員としての華やかな活動、南米滞在を経て日本回帰。
そして太平洋戦争中の戦争画の数々。
決して戦意高揚というよりはむしろジェリコやドラクロアのようなドラマティックな構図が狙いだと思うが、その故に招く戦後日本での村八分。
ついに仏蘭西に帰国し、帰化。そしてカトリック入信。
そして最後の作品とも言えるランスの礼拝堂。
どのような思いがフジタの胸を去来したことだろう。
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ところで君代夫人をモデルにしたこの「カフェ」はもっともフジタらしい魅力的な作品の一つだが、実はロイヤル・コペンハーゲンの陶板の複製が我が家のリビングを飾っている。
複製とは言え、白磁の陶板に焼き付けられた肌の色は、原画以上にフジタの乳白色の輝きがあるのでは、と満足している。
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by n_shioya | 2013-04-28 19:21 | 美について | Comments(0)
カレー礼賛!
迷ったらランチはカレーに限る。
今日は昭和通りにあるインド料理の「ナイル」にでかけた。
まだ二度目というのに、“毎度ありい!”とインド人のオヤジは愛想がいい。
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ここではメニューは頼む必要がないし、頼まぬほうがよい。
オヤジが“ムルギ?”といったら、“勿論!”といえば、さっと骨付きのチキンカレーが運ばれてきて、親父が器用に骨から皮と身をはずしてくれる。
それをライスと付け合せとぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べると、昔訪れたオールド・デリーの喧騒と雑多な匂いが蘇ってくる。
“うまい!”と叫ぶと、“いい辛さでしょう”とオヤジが破顔する。
ちなみに別のものを注文すると、オヤジの顔が厳しくなるそうだ。

この毎日でも飽きないカレーの素晴らしさは、健康に良い事にある。
スパイスとして使われる黄色い「うこん」に、抗酸化作用に優れたクルクミンがたっぷり含まれているからだ。
「酸化」とは平たく言えば「錆び」の事で、老化の最大原因の一つが、活性酸素による身体の錆びとされている。其の錆びを押さえてくれるのが抗酸化物質だ。
こうして僕はせっせとカレーを食べる事で錆び抜きに励んでいる。
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by n_shioya | 2013-04-27 22:04 | 食生活 | Comments(0)
シット!犬の糞
僕のような凡才でも、これまでに天才的な?閃きが二度、三度は無かったわけではない。
ただ、途中で邪魔が入ったり、わき道にそれたりして実を結ばなかっただけである。

発明王エジソンがこういっていたような気がする。
“天才とは1%のインスピレーションと99%のパースピレーション(汗を流すこと)である。”と。
つまりどんないいアイデアが浮かんでも、それをコケの一念で何年でも追い続ける執念と努力が必要だということだ。
そういわれれば誰でも、ああ、あの時あれを追っかけていればなあ、と悔やむ閃きの一つや二つは思い当たるだろう。

例えば僕の場合。
アメリカ留学中、インターンを終えて希望して一年間実験室に配属してもらった。
教授からは二つのテーマを与えられた。
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一つは胃切除後の鉄吸収の問題で、今一つはクラッシュシンドロームといって、外傷で四肢が挫滅したときに発生する腎不全の治療法の研究である。
両者とも犬を使った実験だが、後者では麻酔をかけた犬の下腿を、ハンマーで100回ほどたたいて挫滅させるというまことに残酷な実験で、今なら動物愛護協会が黙っていないだろう。

毎日、一回、二回と数えながら犬の足を叩き潰しながら、ふと思った。
もし、挫滅でなく、外傷で足がちぎれてしまったとき、また、繋げばくっつくのではないかということである。
それまでにそういう手術報告は無かったし、実験も見当たらなかった。
だが、冷静に考えると、血管でも神経でも、骨や腱は勿論だが、それぞれは手術で繋ぐことは出来る。ならば全部切れても、一度に全部繋ぎなおすだけの話じゃないか。
僕は興奮してその晩留学生仲間に話したが、皆一笑に付して相手にしてくれない。
そんなのは着くはずが無い、無駄だよと。

翌日教授にこのアイデアを持ち込んだ。
彼曰く、“お前はまじめに「糞」を掻き混ぜていればよい”と。
胃切除の実験では、正常犬と胃切除後の犬の二群にアイソトープの鉄を飲ませたあと、排泄物をすべて集めてガイガーカウンターで吸収されなかった鉄分をカウントして両群の鉄吸収を比較する。
真夏の毎日、クーラーの無い実験室で、僕は犬の糞をミキサーで均一に攪拌しては、そのサンプルを計測していたのである。臭いなんて生易しいものでない。
次の年からまた僕は病棟にレジデントとして戻り、世紀の大実験のチャンスは失われた。

それから十数年後、アメリカのどこかで鉄道事故で切断された下肢を繋ぐことに成功し、その後は顕微鏡を使って細い血管や神経も繋げるようになり、指を含め「切断肢の再接着」の黄金時代が到来し、日本の研究者たちもパイオニア的な役割を果たすことになる。

今でも思い出すたびに、ああ、あの時糞(シット)と縁を切っておけばなあ、と無念の思いが込み上げ、僕の閃きを無視した教授に向かって英語で罵声を浴びせたくなる、シット!(糞ったれ!)と。
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by n_shioya | 2013-04-26 21:00 | 医療全般 | Comments(2)
本よむ幸せ
一体此の男は何者だろう?
福原義春の「本よむ幸せ」をよみながら考え込んでいる。
資生堂の元会長であることは言うまでもない。
読書家であるとは聞いていた。
又「蘭の栽培」なども趣味の範囲を超えているということも。
だが、ここで彼が回想する本の数々は半端でない。しかも古今東西、絵本からビジネス書そして哲学書まで幅広い。
なによりも其の読み方。
“眼光紙背に徹す”、など生易しいものではない。全て彼の血となり肉となり、更には現代に生きる我々のメッセージとなって、訴えかける。
こんな読書三昧の社長でよく資生堂は潰れなかった、いやだからこそここまで栄えてきたのだと納得し、“「本よむ幸せ」をよむ幸せ”を今僕は噛みしめている。
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by n_shioya | 2013-04-25 22:06 | コーヒーブレーク | Comments(1)
僕は猫派
“私は犬よ。”
“いえ私は絶対ネコ。”
美女軍団が喧々諤々の議論をしている。

僕は朝の散歩道を思い出した。
必ずすれ違がう犬派の幾組かがある。
赤いチャンチャンコを着せられたダックスや、図体は大きいが気のよさそうなアフガンや。
猫はというと、何十匹ともなく野良ちゃん達が公園を徘徊している。
隣に大仏次郎館があるが、死せる「大仏」が野良猫を呼び寄せているのかもしれない。
それとも毎朝大きな袋に食料を抱えて、餌付けする不心得者のせいか?
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“先生はどちら?”
美女軍団の矛先がこっちに向かった。
“勿論猫さ。”
僕は子供の頃「たま」という黒白の猫と添い寝していた。
“何故猫ですか?”
ふむ、犬が嫌いなわけではない。だが改めて考えると、“犬と違ってネコには媚がない。
気が向かねばそっぽを向かれるが、それだけに擦り寄ってくるときは本心だと嬉しくなる。
だから僕が好きなのはネコと女の子と、そして勿論チョコレート。”
と答えたら、一瞬皆複雑な顔になり、それでも納得してくれたようである。
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by n_shioya | 2013-04-24 20:15 | コーヒーブレーク | Comments(0)
うなぎ友栄
昨日の「近江谷みどり」の書き込みを見て、矢も楯もたまらず小田原の「うなぎ友栄」に駆けつけた。
彼女が教えてくれた通り、小田原厚木道路を箱根口で降り、国道を左折したところの左側に、其の店はあった。
こじんまり落ち着いた造りの座敷に席を取ると、メニューを見る前に店のものが“うな重ですね。”という。定番らしい。
やがて出てきたうな重の中身は、熱々のジューシーなのが立派に二枚乗っている。横浜の某老舗のうな重は、もっとお値段も張ってただの一枚だけである。
配偶者共々十二分に満足して店を後にした。
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「みどり」は名優「近江谷太郎」の令夫人で、形成外科の名医である。彼女が副院長を務める神保町のM&Mクリニックには、年中知り合いの患者さんをお願いして、何時も満足してもらえている。
「みどり」が形成外科の腕が優れているだけでなく、「舌の肥え方」も確かなのを知り嬉しくなった。
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by n_shioya | 2013-04-23 19:56 | 食生活 | Comments(0)
身近なアンチエイジング第一回
今日はこれで又、全快に一歩近づいた。
事故以来中断した学習院の生涯学習センターのセミナー「身近なアンチエイジング」(春の部)第一回を無事終えたのである。
受講者は定員一杯の20名。福島、大阪から駆けつけてくださった方も居られた。感謝。
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始めは皆さんおとなしく聞いていたが、
「イギリスの哲学者ベーコンがエッセイの中で、若返りの秘訣として「食事、運動、衛生」などを挙げ、最後に「処女の息を吸う」という、大変良いことをいってくれてます。そのまま実行すれば今はセクハラで吊るし上げられるでしょうが、その精神は、社会良識に反しない程度で生かされてもと考えていますが・・・」と僕の持論を展開すると、会場はにわかに活気づき、
「処女でなくて熟女では?」
「先生はどう実践されていらっしゃる?」
など、鋭い質問を浴びせかけられ、気の弱い講師はタジタジとなった。
次回はこちらも理論武装して、熟女軍と相見える事とする。
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by n_shioya | 2013-04-22 20:38 | アンチエイジング | Comments(0)
メール医療相談の悩み
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僕は今二つの医療サイトでカウンセリングを設けている。
ひとつはアンチエイジング・ネットワークで今ひとつは創傷治癒センターだ。
両方で日に5件から多いときは10件ほどの質問が来るが、なるべくその日のうちにと思うがチョッと油断すると、20件ぐらいすぐ溜まってしまう。

前者では肌のアンチエイジングに関する問い合わせ、後者では傷跡に関する相談が多いが、匿名の気安さか、いろいろなタイプの質問が舞い込むので、面食らうことも多い。
中にはケータイ感覚で、“チョッと怪我しちゃったんだけどさあ、どうしたらいいの。すぐおしえて。”などと、作法を知らないというよりどこのどんな怪我だかもわからないので、答えよう無いものもしばしばある。

だが大方は結構真剣な問い合わせで、何とか満足のいくお答えをと努力するが、すぐメールでの回答の限界にぶち当たってしまう。
まず、肌の悩みにせよ傷跡にせよ、拝見しないでものを言えばどうしても一般論になってしまう。
たいていの質問者は、一般論はとうに承知で、その上で自分の場合はどうかと知りたいわけである。
そのためよく聞かれる質問をFAQとして載せているが、やはりもっと具体的なことが知りたいようである。

また、多くの場合は既に主治医が存在する。
そちらのほうが実際に診察しているのだから、こちらより有利な立場にあり、その意見を尊重すべきである。
もし、いわゆるセコンドオピニオンということなら、通常主治医の了解の下、主治医からの資料も拝見しないと、お役に立つ答えは難しい。

そこで結局は質問者の住まいになるべく近い適当な専門医をご紹介するか、東京近辺の方なら当方のクリニックにおいでいただくことになる。

だが、あまり特定の医師やクリニックに偏ると物議をかもすので、今試みているのは安心して紹介できるクリニックを網羅した全国マップ作りである。
質問者がこれを見て、地域別にまた専門別にご自分で複数の候補から選べるようにしたいと思うが、これまたなかなかの難事業である。
医者と患者の相性もあるし、また腕のほどは評判だけではわかるものでなく、かといって診療なり、手術をいちいちこちらが検分させていただくわけにも行かない。
また、レストランやエステと違って、チョッと覆面で試してというわけに行かないのが、ミシュランとは違う医療機関の評価の難しさである。
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by n_shioya | 2013-04-21 21:26 | 医療全般 | Comments(0)




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