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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
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湖水地方の旅
“グッドモーニング、サー”といって、中肉中背の精悍な男が、ホテルのロビーのソファーで休んでいる僕に声をかけた。年の頃は60代だろうか。
その男の名前はキース・ベルといった。
元ロイヤル・エアフォースのパイロット。今はスミスアンドネフュー社の要人用のドライバー。
本社のあるヨークからヒースロー空港まで約600キロ。ヨークを出るのが何時になっても、必ず要人の出発便には間に合わすというツワモノである。
前日、顧問として本社での研究打ち合わせを済ませた僕を、彼が「湖水地方」を案内してくれることになっていた。
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キースは「湖水地方」の生まれである。スタートはまず彼の生誕の地、アンブルサイドから始まった。
そこからワーヅワースの生地、コッカマウス、最もプロダクティヴな時期を過ごしたダブ・コッテージ、終の棲家となったライダル・マウント。
更にはラスキンの館、そしてその地方の中心であるケズィックだったように思う。
というのは、イギリスの田園は哲学者出隆が「英国の曲線」という本で述べたように、高い山はないが、なだらかな起伏が続く。そのアップダウンの激しい、またカーブの連続する山間の道を、キースは自慢のBMWをエアフォース時代のスピットファイア(戦闘機)のように縦横無人に走らせる。最後には僕もくらくらしてしまい、どのような順序でまわったかは定かでない。
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最後がピーター・ラビットのベアとリックス・ポッターのニア・ソーリーだったのはしっかと覚えている。
そこでは、キースが子供時代から可愛がってくれた、モリー・グリーンというおばあさんの家を訪ねたからだ。
その地方独特のスレート造りの、かわいらしい一軒家に住んでいる。もう90歳は越していたと思う。一人住まいだが、身の回りのことはまだ全部自分でやるという。
その日も、ストーブを焚いて、マッフィンを焼き、我々を待っていてくれた。
あれほど素朴だが味のあるマッフィンをその後食べたことがない。
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by n_shioya | 2014-02-28 19:18 | コーヒーブレーク | Comments(0)
ワインの足踏み
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地に落ちた葡萄の山を足で踏みつぶしたら,葡萄の皮についた酵母で汁が発酵し、酒になったのがワインの発祥だと聞いた事がる。
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美女の素足のイメージは足フェチには堪えられない「営み」かもしれない。
だがもし,その美女の足が水虫(白癬菌)に冒されていたらどうだろう?気になるところである。
かえってコクのある極上ワインが出来るのでは、と期待するのは足フェチぐらいではなかろうか?
勿論今は,どこでも器械で圧搾するようだが、この「足踏み」は未だに一部で行われているそうだ。
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by n_shioya | 2014-02-27 17:33 | 食生活 | Comments(0)
巣作りといういとなみ
最近よくホームレスが話題になるが、なかには好んで宿無しの生活を続けている方もあると言う。
敗戦後のこと、「お茶の水のガード下」に一群のホームレスが住み着いたことがある。獅子文六はそれをテーマに「自由学校」というユーモア小説を朝日新聞に連載した。主人公の五百助が何不自由無い家庭を飛び出し、ホームレスの仲間入りをすると言った話しだった。
そのとき僕は、男にはそもそも多かれ少なかれ「お茶の水ガード下」願望があるように感じたものだ。
以前、何かの集まりでそのことをつい口にしたら、年配のご夫人から「女には「巣を守る」願望があります」とピシャリたしなめられた。
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確かに「巣造り」は「人のいとなみ」の重要な一面である。
そして男にも巣を作る本能はある。だが一旦造ってしまうと、別の本能、冒険心と呼ぶか、狩猟民族の性(さが)か,が頭をもたげて,放浪の旅にあこがれるのもいたしかたない。
男性学の大家,帝京大学の堀江教授によれば,これは男性ホルモンのなせる業で,それによって人類が地球上で発展してきたのだと言う。
ちょっと飛躍がありすぎますかな。
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by n_shioya | 2014-02-26 20:51 | コーヒーブレーク | Comments(0)
美しく装う
今後の思索の課題として、昨日は「人のいとなみ」をとりあげたが、考えてみると、日常座臥、衣食住すべて「いとなみ」でないものはない。
だがあえてその中で、なにを今僕は「いとなみ」として取り上げたいかと言うと、まず人間にしか見られない行為、というのが一つの要件になるようだ。
早い話しが冒頭で「衣食住」といったが、「食、住」は動物たちも持ち合わせているようだが、「衣」にこだわるのは人間固有のものと言える。
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人類の祖アダムとイヴが、イチョウの葉で局部を覆ったと、聖書の創世記に記されているのも故なきことではない。
衣類が、身体を隠し保護するだけならどんな布でもかまわないはず、最もこの布を織ること自体、「人のいとなみ」になるが、だが我々は風土にあった「機能」だけでは満たされなかった。
美しく装うことに関心があった。
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女性のファッションはその極致と言えるが、僕はツィードのジャケットや、北欧のセーターにとりわけ魅力を感じる。手作りの温もりがあり、使い込むほどに愛着が増すからだ。
そう、この「手作り」というのが「いとなみ」を語る際のキーワードの一つかもしれない。
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by n_shioya | 2014-02-26 13:24 | コーヒーブレーク | Comments(1)
人のいとなみのいとおしさ
このところ「人間の営み」ということに取り付かれている。
上手く言えないが、その愚かさを含め人の営みの全てに何か「愛しさ」を感じるのは年のせいだろうか。
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例えば「焼き物」を作る行為。
手で泥を捏ね、ロクロを回し一つのお椀を造り出す。
そこには何か人の持つ根源的な欲求が感じられる。
人が猿から進化した時、太古の昔から祖先は土器を作ってきた.しかもそこに「美」を生み出す。
人は不思議な動物である。
暫くはこの「営み」の種々相を探ってみたい。
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by n_shioya | 2014-02-24 20:04 | コーヒーブレーク | Comments(2)
「10大オーケストラ」とカラヤン
“科学に国境はないが、科学者には祖国がある”と喝破したのはパスツールだった。
同じように“音楽に国境はないが、音楽家には祖国がある”といえる。
しかも“「オーケストラ」は、極めて政治的な存在であり、戦争や革命といった歴史的大事件に翻弄されやすい”と「世界の10大オーケストラ」で著者の中川氏は言う。
従って同書で取り上げた10のオーケストラの歴史を追うことは、即19世紀から20世紀にわたる欧米の歴史をなぞることにもなる。

またこの著作は、その名門オーケストラの主導権を廻っての指揮者たちの熾烈な権力闘争の物語でもある。
巷間で、脚光を浴びる存在を、悪く言えば自己顕示欲の強い奴を“プリマドンナ”と揶揄することがある。
たとえば、脳外科医にはプリマドンナが多いからな、といった具合に、失礼。
どうも指揮者のエゴマニアックの度合いはその比ではないようだ。が、これは仕事の性質上やむを得ない資質ともいえる。
その頂点がカラヤンであることは言うまでもないし、この本のキーワードもカラヤンである。
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また、オーケストラが誕生してからたかだか200年しかたっていないということは初めて知った。
つまり、ベートーベンの頃はまだ、専門集団としてのオーケストラは存在してなかったことになる。
そして指揮者が専門職として登場するのはさらにそのあとのことだという。

これまではすでに出来上がった形として受け入れてきたオーケストラだが、実は裏でこれほどのドラマが展開されてきたということを学べたことは、音楽よりもゴシップにはるかに感受性の強いミーハーにとっては、実に有益な本であった。
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by n_shioya | 2014-02-23 17:55 | コーヒーブレーク | Comments(0)
最近の活動報告
何時もシチ面倒くさい議論にお付き合い下さり感謝しております。
今日は最近の活動の一部を。
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先ず木曜日にはワコール研究所で、研究員の方々にアンチエイジングのお話.テーマは例によって「見た目のアンチエイジングと容貌のメッセージ性」
そのあとで、ワコールで開発中の「機能性下着」についての検討会。
ブラジャーだけでなくガードルも、体型を補整するだけでなく、タルミの予防にも重要である。又、ことに今開発中の「ウォーカー」は歩幅を大きくし、着用するだけで姿勢も良くなり、筋トレの効果もあるようだ。イチロー選手も愛用していると言う。
この辺はもっともっと医学的にも検証し、アンチエイジングの立場からも普及を進める必要があると感じた。
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金曜の夜は銀座事務所で、アンチエイジングネットワーク主催の「インド式フェースケア」。去年から始めたインド式マッサージレッスンのつづきで、キャンセル待ちもでる人気セミナーであった。

ところで3月3日にはNPOの事務所が移転します。
移転先は今人気の東京駅の「キッテビル」。
近くにおいででの節は是非お立寄のほどを。
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by n_shioya | 2014-02-22 15:32 | アンチエイジング | Comments(2)
希望よ、どこへ行った?
最近の若者“希望”を失っているという。
調査によれば、どういう調査かは別として、三人に一人は未来に“希望”が持てないと答えたという。
就職超氷河期、原発・再軍備推進内閣などなど暗い深刻な世相では無理もない。
書店の本棚には、“希望”に関するコーナーも設けられている。
このような社会現象に対し、東大では専門家集団が中心に「希望学」という学問分野を立ち上げたという。

“希望”といったような主観的な感じの問題が学問対象になりうるかという議論もあるようだが、この研究は全国的な広がりを見せているようだ。
今の閉塞した日本の現状をどうとらえるかは、人によってさまざまだろうが、ひねくれ者の僕は、ヴィジョンもない権力志向のみの卒業生集団を送り出し、このような社会を作り出した元凶ともいわれる東大が、“希望”の旗振りを始めたことに、違和感を感じないでもない。

“希望”の定義や条件はゆっくり検討することとして、“希望”と聞いて僕が反射的に想起したのは、敗戦直後の気持ちである。
若いということもあったかもしれない。また、天皇制の恐怖政治から解放されたということも大きかった。何よりも日本軍に殺される運命から、救われたということもある。
しかも現実の社会は厳しかった。食料は戦時中よりも払底し、悪性インフレが跋扈し始めていた。
無い無いづくしの日本だった。
だが、“希望”だけは国中にあふれていたように思う。
今がどん底だ。この先どんな変化が来ようと、現状よりは一歩前進になるだろうという、奇妙な安心感ともいえるものもあったかもしれない。
今の若者は物質的には満ち溢れた生活に慣れ染んでしまった。飢餓を経験したことのないものに、ハングリー精神を持てと言っても始まらないだろう。
だが、あふれる無駄の中に“希望”は押しつぶされてしまったのかもしれぬ。
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“希望”とはよりよい未来への期待である。
このあたりで落ちるところまで落ちて、丁度パンドラの蓋が開かれた時のように、あらゆる災難が出尽くしたところで、空になった箱の隅っこに初めて“希望”を我々は見つけることができるのかもしれない。
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by n_shioya | 2014-02-21 20:51 | コーヒーブレーク | Comments(0)
愚かな人間の「三つの願い」
デトックス(解毒)の為の点滴療法を受けながら、僕はペローの民話「三つの願い」を想いだしていた。
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“ある貧しい夫婦が神様からなんでも好きなこと、三つだけ願いをかなえてやろうといわれる。
夫はまず、ソーセージを山ほどとお願いした。
これが第一の願い。
そのソーセージの分配で夫婦は喧嘩になり、夫がお前の鼻にソーセージがくっつけ、とさけぶ。
とたんにソーセージは飛んでいって妻の鼻にくっつきもう取れない。
これでもう第二の願いを使ってしまう。
困った二人は、どうかソーセージを取ってくださいと願う。
ソーセージはとたんに離れるが、これで夫婦はせっかくの三つの願いを使い果たしてしまう。”
といった話だったと思う。

よく僕は人の一生はこんなものだと思うことがある。
一生懸命自分達で傷つけあって、やっと何とか修復できても元に戻っただけ。
愛し合おうとする我々の努力なんて、神様の目から見たら所詮このソーセージの脱着に過ぎないのではなかろうか。

また僕たちは、もっと、もっとと金をかけて飽食する。
その結果体内に「有毒物質」が溜まってしまう。
こうなるとやはりこれは取り除かないわけにはいかないと、またせっせと金を使って「デトックス」する。

考えてみると人類の歴史も、「戦争」と「修復」という愚行の連続だった。
そして20世紀、我々は遂にプロメトイスの火、核エネルギーを手にする。
だがその結果、原爆そして原発という「ソーセージ」が人類にとっついてしまった。
この「ソーセージ」をなんとかならず者国家の手から奪い取ってください、というのが今我々の三つ目の切実な願いとなっている。
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by n_shioya | 2014-02-20 20:54 | コーヒーブレーク | Comments(0)
猪谷千春の「ゼロベース思考」
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「本物」が「本音」でご自分の経験を語るとき、聴衆はみな深い感銘を受けるものである。
今、日本中がソチ・オリンピックに沸いているが、僕は今、猪谷千春氏がロータリーの卓話で,メダルについて語られた言葉を改めて想いだしている。8年ほど前のことだ。
「50年前に自分が銀メダルを取って以来、何故日本がメダルを取れないかと、聞かれるのが一番辛い質問だが、それに対しては、自分が銀メダルを取るまでどのような努力をしたかとお話しすることでお茶を濁すことにしている」、と語りかけられた。

まず彼の場合は、親が日本のスキーの先駆者で、彼をスキーヤーに育てるため、二歳の頃からスキーをはかせ、日本中雪を求めて移動し続けたと言う。
ある年の春、千島で誕生したので千春と言う名をつけられたのだそうだ。
そしてダートマス大学留学時代、勉学とスポーツと言ういわば文武両道を成立させるのに、いかに苦労したか。

彼の考えでは、努力を成功に繋げるためには、まず独自のやり方を模索することから始めるという。
何かを学ぶ場合、人から教わったり、人のマネをすることが普通だが、これでは其の手本以上のものにはなれない。
自分のやり方は、過去にとらわれず自分なりに白紙から構築していく。これを「ゼロ・ベース思考」と呼んでいるという。

これだけ中身の濃い話を、卓話の決めどおり30分シャープで、ゆっくりと解りやすく話されたので、メンバー一同大いに感銘を受けたものである。

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by n_shioya | 2014-02-19 17:12 | コーヒーブレーク | Comments(0)




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