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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
<   2014年 11月 ( 24 )   > この月の画像一覧
旅こそが財産
“私には旅の想い出が一番の財産なの、ドレスや宝石などには興味がない。”
と言ったのは、親友Kのパートナーのヴェロニクであった。
Kはヴァージニア大学の教授で、創傷治癒の研究仲間だった。アメリカ人に有り勝ちな、結婚、離婚、同棲、別離を繰り返した男だが、彼女と一緒の時が一番幸せだったと僕は思っている。

彼女に言われるまでもなく、旅は其の想い出を反芻することで、体験は深まって行く。
形成外科、美容外科そして創傷治癒と、携わった分野の広さだけ海外旅行の機会にも恵まれた。
其の経験をまとめて「想い出の街並」して知人に配ったことがある。
“なんだこれ。「想い出の女性達」じゃないか?“という奴もいたが、其れはひがみというものである。
それでも行きたいところはまだまだある。
息のある限り、僕は旅を続けるだろう。いずれ“旅に病んで夢は枯野を駆けめぐる”までは。
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ちなみにヴェロニクとは、
“十字架を背負いゴルゴタの丘へと歩くキリストを憐れみ、額の汗を拭くよう自身の身につけていたヴェールを差し出した。”
という伝説の聖女である。そして今僕たちは、ルオーの傑作で彼女を偲んでいる。
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by n_shioya | 2014-11-30 20:31 | コーヒーブレーク | Comments(0)
ぐうたら健康法
エクセントリックなダイエット本が横行する中で、久々にまっとうな健康本に出っくわした。
題して「なるだけラクして内臓脂肪を減らす」
〜最新の研究に基ずくすぐできる55の方法〜
角川oneテーマ21
著者は板倉弘重博士。
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55項目のどれも皆常識的なことで、だれでもすでに実行しているか,楽に取り入れることができることばかりなのが嬉しい。
例えば
①望ましいのは腹八分(高齢者で1800キロカロリーほど)だが、一日のうちでバランスをとればよい。
②血糖値の急上昇を避ける為に、野菜→主食→ご飯の順に食べる。
③就寝2時間前に食べるのはよくない。
④炭水化物、蛋白質、脂肪分どれも必要だが、糖分は控えるように。
⑤アルコール類は程々に。カロリーが高いのでご注意。
⑥水分として一日1.5リットル(僕は2リットルをお薦めしてますが)。
⑦なるべく身体を動かす。
⑧有酸素運動(散歩など)と無酸素運動(筋トレ)は両方必要。
⑨会議中でも、議事の妨げにならない限り手足をそっと動かす。これは居眠り防止にもなりますな。
⑩歯周病は肥満と相まってメタボ特に糖尿病を惹起しやすい。
⑪3時のおやつは合理的。唯お菓子より果物が望ましい。
⑫なるべく三食規則正しく。
⑬睡眠も規則正しく、平均7時間ほど。
⑭就眠前に温めの風呂でリラックス。

どうです、こんなら出来そうじゃないですか?
一日ごとに気にせずに、一週間で帳尻を合わせることとし、日曜は思い切って好き放題と言う事にしたら・・・
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by n_shioya | 2014-11-29 20:25 | 食生活 | Comments(0)
無事退院しました。
無事退院いたしました,そういえば風邪で入院のことも書いてなかったかな。
全ての検査は異常なく、というかいまの医療では,検査値に異常のない患者はどう扱っていいか分からないようで、とりあえず退散することにしました。
自覚的にも楽にはなってきたので。
入院調の励ましのお言葉の数々、心より御礼申し上げます。

久しぶりの我が家の食卓で、ピーターラビットの図柄のお皿を眺め,Mrs.グリーンのことを思い出した。
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或るとき僕は友人キースの案内で湖水地方にピーターラビットの里,ニア・ソーリーを訪れた。
村の一角にキノコのように生えている可愛い住まいがあった。その家の女主人、モリー・グリーンお婆さんを是非紹介したいと言う。キースが子供の時から世話になってきて、料理がうまいという。
チロチロと心地よく炎を挙げるストーブの前の質素な木のテーブルの上に、焼きたてのマッフィンと紅茶が置かれた。
聞けばもう90歳だそうだが,寒い冬も一人で過ごすと言う。
ピーターラビットの里は日本の女の子のメッカの一つらしく、Mrsグリーンにマッフィンを御馳走になった日本の子供達の、サイン帳を見せてくれた。
ピーターラビットの生みの親、ベアトリックス・ポッターとの関係は聞き忘れたが、この出会いで湖水地方がいっそう身近になったことは確かである。

あれから10年。寒い冬が迫ったいま、Mrsグリーンは健在だろうか。
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by n_shioya | 2014-11-28 18:08 | コーヒーブレーク | Comments(2)
近代医学の興亡
医学は進歩しているのか?
これがイギリスの医学ジャーナリスト ル・ヌーの問いかけである。
題して「近代医学の興亡」
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ロベルト・コッホの細菌の発見で近代医学は幕を開けた。
そして感染症のドラマティックなコントロール。
外科は無菌操作と麻酔の進歩で腹部臓器の全てにメスは及び,頭蓋骨は外されて脳も露出、胸部は開かれ最後の聖域であった心臓も治療の対象に。
だが,1970年代からこの進歩には陰りが見え始めたと言う。
確かに今世紀に入り
①遺伝子診断と遺伝子治療
②環境因子の解明と其の対策
③再生医療
など,オルダス・ハックスレーの言う“見事な新世界”が展開しているようだが、本当に期待に応えられるだろうかというのが,著者の素朴な疑問である。
どれも夢は抱かせてくれるが,現実にこれらのブレークスルーが応用可能な疾患は限られていると言う。
それ以上に著者が警鐘を鳴らしているのが,病気になってからの対策には莫大な金が使われるのに、何故病気になるのか,更に言えば「病気とは何か」という根本的な探求は一向になされてないと言う事だ。
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by n_shioya | 2014-11-24 19:12 | 医療全般 | Comments(0)
小さいパリ見つけた
恵比寿の住宅街の一角に,入口には三色旗がはためき、ぐるりをポインチィアやシクラメンで囲まれた楽しげなレストランがある。
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十数年前。僕は近くに住んでいた次女の2歳の孫娘を連れて辺りを散歩していた。モナリザという文字がアーチを飾っている。
外のメニューを二人で眺めていると,マネージャーらしき男がでて来て,“如何です?”と言う。
“いやこの子がいるので”
“かまいませんよ”
と薦められ,其の夜家族でお邪魔した。
料理は絶品だったし、オーナーシェフの河野さんの奥さんには孫と同じ年のお嬢さんがおられ、一緒にみますよとベビーシッターを買って出てくださった。
モナリザと塩谷一家との付き合いの始まりである。

その後モナリザは,丸ビルの最上階にも開店する程発展した。
次女一家はやがてニューヨークに移り住んだが,この秋,孫娘が上智大学に入学した。この連休にセンチメンタルジャーニーを兼ねて,孫娘を恵比寿に連れて行った。
そしてモナリザに立ち寄ると、満杯のお店から河野さんが出てきた。
“あ,覚えてる!”と孫は嬉しそうである。
“ま,エスプレッソでも”とのお誘いに,暫く腰を据え旧情を暖めた。
僕はパリは旅行者として訪れただけで住んだことは無い。だが,パリに住むというのはこういう感じかと思わせる,ほのぼのとさせられた午後のひとときだった。
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by n_shioya | 2014-11-23 19:32 | 食生活 | Comments(0)
フェラーリ症候群
「フェラーリ症候群」というのを耳にして考え込んでいる。
医者になる目的がフェラーリを所有することにあると思い込む風潮が医学生や,研修医に蔓延とまで言わぬまでも,広がっていると言う。
火付け役の一つが,最近問題になっている「悪徳美容外科チェーン」のようだ。
まだ医師としての自覚の生まれる前の,医学生や若い医師を、自分のところにくればすぐに高級マンションに住み,フェラーリを乗り回せるようになると甘言で釣ると言う。
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“今時の若いものは”というのは老化現象の一つとされているようだが,大分以前から海外の医師の間でも,若い者の「チャレンジ精神の欠如」は嘆きの的となっていた。
“俺たちの頃は”と彼等はいう。“心臓外科とか脳外科は研修が過酷で,専門医のハードルが高いという理由で,レジデント希望者に人気があったものだ。其れがなんだ,いまは手軽に専門医になれる科に殺到する。”勿論それらの科も必要であり、其の意義を否定する訳ではない。
フェラーリも結構。だが医師の務めは患者の悩みに答えることであり、決してフェラーリを手にすることには無いと言いたい。
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by n_shioya | 2014-11-22 22:14 | 医療全般 | Comments(0)
脳は美をどう感じるか?
美しいものを観たとき,脳がどう働いているのか,興味はありませんか?
実は慶応の川畑准教授がそれがご専門で,去年の塩谷塾では「脳は美をどう感じるか。」のテーマでお話し頂き,塾長を含め皆大いに刺激を受けた。
今日は第二期生を相手に,塾長が同じテーマで解説を試みたが,自分が実際に研究をしてる訳でないので、どこまで説得力があったかいささか不安である。
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要は網膜で受け止めた対象物の色のドットが,後頭部の「視覚野」に投影され,それが大脳皮質で「人物」「風景」「品物」という三種の物体に区分けされ、大脳皮質と連携をとりながら,「報酬系」を呼ばれる部位に落し込まれる。
そこからドーパミン、エンドルフィンなどの快感物質が放出され,大脳皮質が其の快感を「美という抽象概念」で受け止める。
と言う事のようだが・・・

12月で第二期は終了し,来年4月からは第三期の開講という運びになるが,塾生の有志の方々で「親睦会」を造り、年に数回集まって、“講義の時間で消化しきれなかった問題点を更に深読みしていきたい。”と言うご提案があったのは,塾長としては大変嬉しいことであった。
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by n_shioya | 2014-11-21 20:44 | 美について | Comments(0)
毛の再生と稲葉説
最近「再生医療」流行りで,「毛根再生」も夢ではなくなった感があるが、其の筋道をつけた一人が日本人であることはあまり知られていない。

再生医療は其の臓器の元となる「幹細胞」の発見から始まる。
稲葉先生が長年の腋臭の治療の経験から,皮脂腺の開口部の辺りに毛根の幹細胞がある事を突き止められたのは4〜50年も前のことだった。
だが日本の形成外科学会は冷たかった。
稲葉先生の投稿された論文は、学会誌の編集会議に懸けられた。
誰もまともに取り上げようとせず、アッサリと却下された。
当時の常識にそぐわないだけでなく,開業医ごときがというおきまりの大学サイドの偏見が大きかった。
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だが,「稲場説」は海外で認められ,国際学会の場ではイナバ、イナバと賞賛されるまでになった。そして10数年前にはフランスのバランドン教授が発表した動物実験は「稲葉説」を裏付けるものとなった。これには聖マリアンナ医大の若手の形成外科医達が貢献している。
そして杉並にある「稲葉クリニック」は息子の稲葉義方先生の代になり,先代の築かれた「腋臭と其の周辺の治療」に励んでおられる。

当時の編集委員の一人として僕は今,改めて己が不明を恥じている。
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by n_shioya | 2014-11-19 21:37 | ヘアケア | Comments(0)
闘牛場のレストラン
「ある男が闘牛を見に行った。
帰り道、闘牛場の傍の食堂に入ると,隣の男が白いはんぺんみたいなものを食べている。
“俺にも同じのを”,とボーイに持ってこさせた。
“ふむ,美味い。何だねこれは?”
“いま仕留められた牛の睾丸でさぁ。”
一月後、男は又其の食堂に寄って同じものを注文した。
だが,出てきたのは白いはんぺん様だがサイズは半分も無い。
“何だこれは?”
“たまには牛が勝つこともあるんでさぁ,旦那”」
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この小話を教えてくれたのは,スペインの形成外科医ヒンデラーで,マドリッドで開催された国際形成外科学会の懇親会の席だった。
彼が理事長で僕は其の補佐役の副理事長だった。
其の彼も昨年逝ってしまった、嗚呼。
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by n_shioya | 2014-11-18 19:41 | アンチエイジング | Comments(0)
神が女を造りたもうた
今日は学習院の生涯教育講座の「秋の部」の第三回。
相変わらず忙しいですな。
題して「幾つになっても男と女」
これはアンチエイジングネットワークのアンチエイジング五箇条の第一条でもある。

そもそも何故男と女があるか,から話は始まる。
引用したのは聖書の「創世記」。
アダムを造った神は,男一人では寂しかろうと,男の肋骨を一本とってイブを造られたと言うことになっている。
つまり,男女はペアであることが自然という訳だ。
同じことは,プラトンの「響宴」でも述べられている。
この,「神が女を造られた」イキサツを話す度に思い出すのは、それに纏わるアメリカのジョークである。
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“まだ楽園でアダムとイブが夫婦生活を楽しんでいた頃。
ある晩,アダムがベロベロに酔っぱらって家に辿り着いた。ドテンと居間に転がり轟音をたてて寝入ったアダムに,イブはさっと近づいてアダムの胸に手を回し,肋骨の数を確認したという。”

お分かりでしょう。アダムが文字通り「他に女を造ったのでは」と,肋骨の数を確かめたのです。つまり楽園でも不倫騒動があった訳で,それが失楽園に繋がったのかもしれませんね。
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by n_shioya | 2014-11-17 21:36 | アンチエイジング | Comments(0)




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