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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
チャーリティディナー
医学部教授チャーリティディナーそしてオークション。余り聞いたことないでしょう。
やるとしたら慶応眼科の坪田教授しかないだろうと思ってたら、ヤッパリやってくれました。
昨晩、ヒルズのグランドハイヤットで、6名のカリスマシェフの夢の競演
引き続きチャーリティ・オークション
すべては“アイバンク応援!!”のために。
揚がりはすべて慶大眼球銀行に寄付されると言う。

坪田教授のいうシャンペンを煽りながらのアイバンク応援。大変ゴキゲンだった。
今これを書いているときも、6種類のカリスマ料理が胃袋の中で競っている感じがする。

オークションと言うのも初めての経験で、番号の入った団扇のようなもの、パドルと言うそうだが、それで参加の意思表示をするのだそうだが、余りの熱気に煽られそうなので、しっかとバッグの中にしまって、野次馬として冷静?に楽しませてもらった。
ごめんなさい、坪田教授。そしてご成功おめでとう。
そして見事に裏方を務めた、恵理ちゃん、ご苦労様でした!
今度僕が何かやらかすときには宜しく。
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# by n_shioya | 2006-07-28 23:59 | アンチエイジング | Comments(0)
ビアパーティ
今日は自称ブログの鬼としては許せぬチョンボをしてしまった

今夕、アンチエイジングを支えてくださっている方々をお招きして、外人記者クラブで開いたビアパーティが余りにも楽しく、おしゃべりに夢中になって、全員のフォトを撮り忘れてしまったのだ。

お開きになって半分ぐらい帰られてから気づき、そこは強力な助っ人恵里ちゃん(日本抗加齢学会事務局長)がとっさに全員集合!と号令をかけ、ともかくもこのような魅力的な記録を残すことが出来た。

ブログのプロになるには、まだまだ修行が必要なようだ。
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# by n_shioya | 2006-07-27 23:48 | コーヒーブレーク | Comments(0)
モイストヒーリング
今福岡の有栖川というお寿司屋さんからホテルにもどって来たところ。

東京の広尾の料亭有栖川の暖簾わけで、福岡では一番のおすし屋さんだそうだ。
あまりおいしくて最初にがつがつ食べ過ぎて、コース料理の残り半分近くは食べきれず、今頃残念がっても手遅れである。

b0084241_9572831.jpg今日は、キズケア推進委員会の最新のキズケア「モイストヒーリング」セミナーで、福岡大学形成外科大滋弥教授の講演の座長をつとめさせてもらった。
いつもながらわかりやすく整理された内容であり、具体例も豊富で、医師で無い方たちには少し刺激が強い怪我の写真もあったが、皆さん非常に熱心に聴講されていたし、僕も大変勉強になった。

大滋弥教授は北里大学のレジデント時代から手術の名手でもあり研究熱心で(これが両立する外科医は意外に少ないですぞ)形成外科のすべての分野をこなし、将来を嘱望されていたが、去年、母校の教授に就任し、今まさに脂の乗り切った50?才である。
頑張れ、大滋弥教授!
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# by n_shioya | 2006-07-26 23:41 | キズのケア | Comments(3)
ゴルフ元年
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このちんけな格好なんだと思います?
革新的なゴルフ練習法,増田プロの中心感覚打法と言う奴だ。

今日は僕のゴルフの初練習と言う記念すべき日であった。
午前中に聖路加で林田副院長から、すべての検査結果から不整脈は心配するほどのものではなく、治療の必要もないでしょうとありがたいお言葉頂いた。
運動はなんでも結構、“ただし美女軍団とのお付き合いだけは気をつけて”など野暮なことは勿論言われなかった。

そこでさっそく午後には、懸案のゴルフレッスンをスタートすることにした。
目から鱗とはこういうことか、かって親父の世代のプロにいじめられ、こんなに体に無理な運動は出来るものかと、2,3回で放棄してしまったスウィングとは正反対のコンセプトである。
これなら僕でも続けられそうだと感じた。

それが如何なるものかは、成果が出てからご報告させていただくこととする。
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# by n_shioya | 2006-07-25 22:39 | エクササイズ | Comments(2)
日本はオリンピックを誘致できるか
本物本音でご自分の経験を語るとき、聴衆はみな深い感銘を受ける。
今日のロータリーの卓話がそうであった。

b0084241_10123825.jpg演者は猪谷千春氏
2016年のオリンピックを日本が誘致できるか”というテーマだった。
まずは開催国の決定方式、非難の的となっている商業主義の是非、現時点での仮想敵国、日本にとって不利になりうる要素、等々。

50年前に自分がが銀メダルを取って以来、何故日本がメダルを取れないかと、聞かれるのが一番辛い質問だが、それに対しては、自分は銀メダルを取るまでどのような努力をしたかとお話しすることでお茶を濁すことにしている、と言われた。

まず彼の場合は、親が日本のスキーの先駆者で、彼をスキーヤーに育てるため、二歳の頃からスキーをはかせ、日本中雪を求めて移動し続けたと言う。
ある年の春、千島で誕生したので千春と言う名をつけられたのだそうだ。
そしてダートマス大学留学時代、勉学とスポーツと言ういわば文武両道を成立させるのに、いかに苦労したか。

彼の考えでは努力を成功に繋げるために、まず独自のやり方を模索することから始めるという。
何かを学ぶ場合人から教わったり、人のマネをすることが普通だが、これでは其の手本以上のものにはなれない。
自分のやり方は、過去にとらわれず自分なりに白紙から構築していく。これをゼロ・ベース思考と呼んでいるという。

これだけ中身の濃い話を、卓話の決めどおり30分シャープで、ゆっくりと解りやすく話されたのだからたいしたものである

夕方は賛助会員の方々にお集まりいただき、NPO法人アンチエイジングネットワークの月例のウェブ会議が開かれた。
元来このNPOはホームページでスタートしたので、ウェブ会議は理事会以上に大切な会議である。
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# by n_shioya | 2006-07-24 23:59 | QOL | Comments(0)
二つの提案
昨日は時間の都合で中途で退席したが、その後も白熱した討議が展開したようである。

僕がいる間には以下のような議論があった。
まずわれわれの手で具体的に事を起こさねばならぬ。
ひとつは医療機関のミシュランの作成。
今ひとつはセコンドオピニオンの提供手段の検討。

どちらも一筋縄ではいかぬ難物である。
しかも前者は溢れるほど出版物等があるが、どれも本当に役立つものは無い。
これはお分かりのように、判断基準が難しいし、本当に役立つものなら、物議を醸し出すこと、必定だからだ。

とりあえずは僕の意見として、二つとも関連あるのである程度同時進行は必要だろう。ただわれわれでやれることは、人的にも資金面でも限度があるので、まず神奈川地区に限定して、しかも専門分野を一つか二つに絞込み、それをモデルケースとして一般にアピールすることから始めたらいかが、と申し上げてお先に失礼した。
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# by n_shioya | 2006-07-23 17:56 | コーヒーブレーク | Comments(0)
白い巨塔
白い巨塔のリメークが人気を呼んでいると聞いて、暗澹となったのは前に書いたとおもう。
あれは40年前、医学部紛争に端を発した学園騒動の頃、封建的な日本の医学界に大胆なメスをいれ、話題になった作品である。
それが今、評判になるということは、極端に言えばこの40年間、わが国の医学教育そして医療制度は何も進歩していないということにもなる。

卒後教育を改善してほしい、という医学部卒業生たちの純粋な願望でスタートしたあの青医連、正式には青年医師連合の運動は、全学連の政治運動に巻き込まれて挫折し、医局という封建制度の牙城は更に強化され生き延びたからである。

このような思いを抱いているのは僕だけでは無いようで、今日は現状に危機感を抱く神奈川在住の現役、退役の医学部教授たちが中華料理をほほ張りながら、議論を交わした。
最近大学病院で続発する医療事故は、起こるべくして起こったもので、すでに日本の医療体制は崩壊寸前である、と叫ぶ若手の教授もおられた。

かって紛争の最中、ノンポリだが講義にも顔を出さない学生を呼び出し、お前、いい医者になりたくないのか、とどやしたときの彼の返答が忘れられない。
先生、日本にいい医者が必要ですか?”
皮肉でなくノンシャランに言い返され、僕は返す言葉が無かった。
以来、僕は医療改革などドンキホーテ的な行為からは遠ざかっていた。

だが、今日皆さんの熱っぽい議論を聞きながら、青医連に肩入れした40年前の思いが甦り、これはやはり何とかせにゃと心ならずも思い始めた。

焼けボックリに火がつくというのは、男女の間に限らないようである。
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# by n_shioya | 2006-07-22 23:59 | コーヒーブレーク | Comments(1)
対話士
老人にとってもっとも恐ろしいのは孤独である。
話し相手が欲しい。

こんな冗談をよく聞かされる。
あるクリニックの待合室が、老人の集会所になっていた。
あれ、今日は○○さんはどうしたの?
ああ、なんか風邪を引いたそうだよ。
これが作り話とも思えない年齢に僕もなってきた。

そこで対話士の出番になる。
それを養成するのがメンタルケア協会である。
今年で十三年。今度財団法人に衣替えして、更なる活動にまい進することとなった。
今日は其の設立理事会

石頭の役人を説き伏せて、よく短期間にここまでこぎつけましたねと、長木大三先生、佐藤理事長そして長木専務理事にお祝いを申し上たい。

殆どが僕より長老なので、何時もの調子で一人でヘラヘラしゃべっている内に、つい口が滑って大体役人は国民の税金を預かっているの言う感覚がゼロで、補助金を出す時も金をつけてやる、と言った態度がいやらしい、と言ったら向かいの長木専務理事が、慌てて僕の隣の方に気をつけるようサインを出した。

よく見ると霞ヶ関の某中央省庁の元事務次官の方だった。
大変失礼しました。この場を借りてお詫びいたします。
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# by n_shioya | 2006-07-21 23:09 | 介護 | Comments(0)
蜘蛛からの開放
やっとホルター心電計から開放された。万歳!
今晩はよく眠れるだろう。
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# by n_shioya | 2006-07-20 23:59 | 全身療法 | Comments(0)
ホルター心電計
b0084241_16424555.jpg昔のカメラのような黒い箱を肩から提げさせられている。
そこからコードがシャツの下にもぐり、枝分かれした先の吸盤たちが胸にへばりついている。
これがホルター心電計という奴か。
これから24時間、こいつが僕の心臓を密着取材することになる。

時々無意識に掻きむしってしまうが、幸い吸盤はしっかとくっついている。
普段は配偶者に捕まる前に、風呂やシャワーはバイパスしてベッドにもぐりこんでしまう不精ものだが、風呂は控えてくださいといわれると、無性にシャワーが浴びたくなる。
幸い今日は昼間も22度。これが昨日のように34度まで上がっていれば、さすがの僕も汗だくで風呂無しではとても寝れなかったろう。

こうして24時間連続して心電図をとることになる。
その間のアクティヴィティは用意された行動記録表に克明に書き記すことになっている。
縦のコラムは何時何分、横のコラムは活動の種類。
行動はひどく詳細に分類されている。
トイレ、これは大小を区別して、階段昇降食事運転等日常生活を12項目に亘って網羅しているが、不思議に最も負荷のかかるはずだが、人類存続には不可欠のアクティヴィティははずされている。

これはこの24時間は節制せよということなのか、それともホルターを必要とするものが、そんなスタミナは残されているはずはないという考えなのか、下司の勘ぐりを次回主治医に確かめてみたい気もするが、やはりこれはチョッとためらいを感ずるデリケートなイッシューではある。
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# by n_shioya | 2006-07-19 23:20 | 全身療法 | Comments(1)
エステとキレーション
今日は五回目のキレーションを受けた。

先週は不整脈騒ぎで一度抜けてしまったが、いまのところ脈も落ち着いているし、キレーションやサプリは関係ないはず、という上符院長の判断で、余り間が開くよりと多少量を加減したキレーションだった。

例によって点滴開始からまもなく寝入ってしまったらしい。
看護師さんが点滴の針を抜きにきて目が覚めた。

先週から銀座クリニックは、希望者にはプラセンタ療法も始めたようである。
どういうメカニズムかは不勉強でよく分からないが、一回でも受ければすぐ効果が実感できるの言うのは、健康オタクの間では常識らしい。

そうか、それならば次はエステの導入だと、もうエステの泥沼からは足を洗ったはずの元エステティック研究財団の理事長は、又ぞろエステと医療の連携を夢見始めている。

キレーションだけでも肌は内から改善されるというが、一時間半うつらうつらしている間に、フェーシャルで外からお肌がピッカピカというのは魅力的ではありませんか、美女軍団の皆さん。
ちなみに僕の左頬のしみが、キレーションを始めてから薄くなったとは、しみ皺には敏感な配偶者のコメントである。
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# by n_shioya | 2006-07-18 23:34 | スキンケア | Comments(0)
山の生活
大谷津君に頼まれた特別講演も無事終わった。

形成外科の中部地方の集まりで、「明日から役立つアンチエイジングの知識」というテーマを与えられ、内容についてあれこれ悩んだいきさつは数日前に書いたとおりである。
司会の信州大学の松尾教授の巧みな司会で、あまりぼろを出さずにすんだと思う。

だが最後に彼が突っ込んできた。
“先生ご自身はどんなアンチエイジングをなさってます?”
もっとも僕が恐れる質問である。
“いや、僕ぐらい言行不一致な男も居ないと思いますが、”とありていに僕のアンチエイジングらしからぬライフスタイルを白状した。

そのとき、冷房など縁のない会場には信州の風がさわやかに吹き込んできた。
“唯一アンチエイジングな生活といえるのは、年に何回でもないが、この信州の山小屋で過ごす山の生活でしょう。”
とあわてて付け加えた。

八ヶ岳の中腹、海抜1700メートルのところに山小屋を立て、連休などを利用して通い始めたのがもう30年ほど前になる。
たとえ数日の滞在でも、文字通りリフレッシュして、生き返った感じを取り戻し、じゃあ普段はあまり生きてないのだなあなど、複雑な思いをしてきた。
子供たちも友達と一緒によく利用してくれた。あるときなど、狭い小屋に30人も雑魚寝したこともあるようだ。

はじめに山の生活、五箇条の憲章を作った。
①山では車は使用禁止
②雨でなければ戸外の生活を
③コーヒーグラインダーで豆をひき
④薪を拾い、暖炉をともし
⑤自然に耳を傾ける

この五箇条がどれほど守られたか、忸怩たるものがあるが、エッセンスは⑤の自然に耳を傾けることだと思う。
鳥の鳴き声、サラサラと木の葉を奏でる風の音。ゆっくりと自然の息吹に己の呼吸を合わせていく。
これこそが究極のアンチエイジングではなかろうか。

b0084241_13331792.jpgところで学会場には大谷津夫人が二人のお子さんと花束を持って訪ねてきてくださった。
何年ぶりだろうか、二人ともすっかり大きくなっていた。
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# by n_shioya | 2006-07-17 15:47 | アンチエイジング | Comments(0)
ブリュッフェンの“涙のパヴぁーヌ”が響いてくる。
このダウランドのリュートの名曲はリコーダーで聴いても素晴らしい。
そしてリコーダーの素朴な音色には癒しの力があるようだ。

今朝は不思議な夢で目が覚めてしばらくは泣き続けていた。
夢の記憶はおかしなもので、朝日で目覚めた脳細胞が追っかけるほどに、日の光を浴びたのようにサァーッと薄れていく。
そして支離滅裂なのも特徴だが・・・

二人で旅をしていた。どうも島巡りらしい、瀬戸内海かあるいは来年行こうと話し合っていたメインの海岸か?
他に同行者も居たようだが、途中で入れ替わったりして誰ともいえない。
最終的には新幹線で帰郷することになっていた。

島巡りのローカル線の、これが船でないのも変な話だが、終着駅のひとつ前で、チョッとここで降ろさせて。後で新幹線で合流するから、といって配偶者が車両を降りかけた。
何故?といぶかると、
“実はこの島の病院にいきたいの。調べたらここにいいお医者さんが居ると聞いたので。”という。
ああ、そうかあのなのか、と何故か僕にはすぐ解かった。
昔パリで手に入れたアイグナーのワインレッドの手提げを僕に預け、いづくえか消えていった。
幸いそこで目が覚めた。

朝の理性が目覚めた僕は、何故相談してくれなかったのだろうとひどく悲しかった。
また、何故見知らぬ病院で、と。
だが、その思いつめた気持ちもわかる気がして、なお悲しくなって泣きだしてしまった。
夢とは奇妙な体験である。
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# by n_shioya | 2006-07-16 23:44 | コーヒーブレーク | Comments(0)
アトキンスダイエット
昨日から「アトキンス式低炭水化物ダイエット」にとっついている。

アメリカでは結構人気のある食事療法で、日本でも最近知られてきたようだが、僕は不勉強で何たるかを知らなかった。
要は炭水化物すなわち糖分が体にもっと悪いというのが彼の主張である。
糖分を控えさえすれば、カロリーなど忘れ、脂肪たんぱく質食べ放題でいいという。
そんなことが、と誰でもまず思うようだが、僕も例外ではない。
しかも最初の二週間の炭水化物制限は徹底している。低炭水化物どころか、ノン炭水化物だという。
たとえ彼の理論に納得しても、スタートで躓きそうだ。

彼の理論では、まず糖分を食べるとそのまま吸収され、インスリンが分泌される。インスリンはその働きとしてまず、糖分を脂肪として蓄積する。これが肥満の原因である。
しかも悪いことに、いったん沈着した脂肪組織は更にインスリンの脂肪蓄積作用を増進する。
糖分を抑えると、生体はこれを一種の飢餓状態と認識して、体脂肪を燃焼してエネルギー代謝を保とうとする。この状態をケトーシスといい、いったんこのメカニズムが動き出すと、生体は自動的にこれを維持し、肥満も解消され、最近話題のメタボリックシンドロームも改善される。
いったんこのプロセスが確立すれば、多少の炭水化物は許されるが、食事の主体はあくまで脂肪とたんぱく質だという。

まだ半分しか本を読んでないのと、自分自身で試してないのでこの方法の是非はわからぬが、炭水化物さえ我慢すれば、肉や魚は食べ放題という食事法はなかなか魅力的で、僕でも実行できそうな気がする。

ただもう少し、インスリンに軸にした代謝の経路を勉強しなおし、とりあえず2週間の導入テストを耐え抜かねばならぬ。
どうもこれを考えただけで、心臓のリズムが乱れてきそうな気がするが。

それはともかくもし日本でこのアトキンスダイエットを試された方がをられたら、ぜひご経験をコメントしていただければ幸いである。
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# by n_shioya | 2006-07-15 22:09 | 食生活 | Comments(8)
明日から役立つアンチエイジングの知識
明日という言葉はあしたと読むべきか、あすと読むべきでしょうか?”
佐久病院の形成外科部長大谷津君から問い合わせのメールが舞い込んだ。
彼が今回主催する学会で“明日から役立つアンチエイジングの知識”という題名で特別講演を依頼され、その最終準備に追われているところである。

あす、あした
特に考えもしていなかったし、どっちでも同じような気もするだが、多少ニュアンスに違いが無いでもない。考えるほどにわからなくなってきて、こう返事した。
“どちらでもいいけど、むしろ心配なのは、明日から役に立てる話が出来るかどうかです。”
これではかえって新たに彼の心配の種を作ってしまったかもしれない。

依頼された当時は、単純に皮膚の若返りについてハウツウ的な話をすれば、と考えていた。
皮膚の老化、ケミカルピール、レーザーボトックス等、その理論と実技について。
だが日進月歩の分野である。明日すぐ役立つ知識は、明後日はもう古くなってしまっているかもしれない。また現役の臨床医の方々のほうが、僕よりはるかに詳しくご存知かもしれない。
しかも肌のアンチエイジングは、広い意味のアンチエイジングメディシンのごく一部に過ぎないということもある。

ここは一丁、大上段に構え、アンチエイジングとは?から説き起こし、その中で皮膚の問題を位置づけし、更には形成外科医にはなじみの少ないホルモン補充療法や抗酸化療法そして今銀座クリニックで普及に努めているキレショーンの現状と見通しについて、基本的は考え方をお話したほうが、明日から当分の間はお役に立つ内容になるのではないかと思い直し、一生懸命パワーポイントを組み替え始めたところである。
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# by n_shioya | 2006-07-14 23:30 | アンチエイジング | Comments(0)
ネガティブシンキングの薦め
梅雨の最中で予報では雨のはずなのに、朝から快晴である。
これなら週末は晴れるかも、と脳天気に限りなく近い楽天家の配偶者ははしゃいでいる。

そんなことは無い、きっとザアザア降りになるよ、と言い返す。
ぼくは徹底した悲観論者である。
何をするにも失敗したときのことを考え、うじうじ心配し続ける。
旅行なども、数日前から新幹線や飛行機に乗り遅れるのでは、と心配ばかりして情緒不安定が続く。無事間に合ってもしっかり次の心配が控えている。

どうして僕はこうなんだろう、とまた悲観的になる。

僕の親父はすべてを肯定的に生きてきた、ポジティブシンキングの無類の信奉者である。
やはりこのポジティブシンキングの脅威から身を守るために、僕は幼児の頃からネガティブシンキングが習性となったのかもしれない。

親父の愛読書は”信念の魔術“という、おそらくこんな馬鹿なこと書くのはブッシュの同類項のアメリカ人しか居ないと思うが、結構評判になった本だった。
確固たる信念を持ってことにあたれば、何事でも成就するというのは、信仰のお題目としてはいいかもしれないが、日常の生活では地獄である。

失敗すればそれだけでなく、お前の信念が足りないからだとたたかれる。これはいわば二重の責め苦である。
弟が早死にしたのは親父の信念の魔術に押しつぶされたのだと、僕と同じく素直にひねくれている姉はいまだに信じている。

数日前、親父がお世話になったゴルフダイジェストの方が見え、ゴルフとアンチエイジングという本を書いてほしいという。
だけど僕はゴルフはしたことがないんですよ、と申し上げると、
そこなんですよ先生。だからこれからゴルフをお始めになってくださいよ。高齢初心者にうってつけのプロをご紹介します。と丸め込まれてしまった。
とその方の代理人がクリニックに見えたのが三日前である。

たまたまかもしれないが、その日になると不整脈が頻発し、上符院長が心配してまず精密検査を受けてください、とゴルフ練習は先延ばしにして、聖路加で心電図、エコーなどをチェックしたのが次の日である。

不思議とその日には、不整脈は雲散霧消していた。
やはりゴルフを始めるという決心がストレスになったのでは、逃げ腰になると、そんな馬鹿なことを言うな、と折角いい鴨になりそうだと期待してたゴルフ好きの友人は否定する。

するとやはり、ゴルフと重なって親父のポジティブシンキングが僕の心臓に暗い影を投げかけたのかな。

げに恐ろしきは幼児体験である。
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# by n_shioya | 2006-07-13 12:59 | コーヒーブレーク | Comments(1)
聖路加病院
50年ぶりの聖路加病院は様変わりしていた。
重厚なレンガ造りの病院は、近代的な高層ビルで置き換わっていた。

戦後、アメリカ軍に接収され、東京陸軍病院としてもっぱら在日軍人と其の家族そして朝鮮戦争の負傷者の治療に使われていた。
又各科にはワシントンのウォルター・リード陸軍病院の部長クラスが送り込まれ、召集された医師たちも、ハーバード、コロンビア、ジョンスホプキンス等名門校の卒業生で、当時の日本の大学病院とは比べ物にならぬくらい医療のレベルは高かった

また海軍は横須賀に、空軍は立川に、それぞれ同様の軍病院を運営しており、アメリカ留学を志す医学生は、競ってこれらの軍病院でインターンを務めあげたものである。
僕も東京陸軍病院のインターンとして一年間、、アメリカ医学のそしてアメリカ文化のカルチャーショックを味わい続けることとなる。

b0084241_10394225.jpg聖路加病院の中心には、立派なお御堂があった。キリスト教の病院だから当然のことだが、驚かされたのは、軍医達が手術の前とか、回診の後など熱心にお祈りをささげている姿だった。
そして病院には、カトリック、プロテスタント、ユダヤ教それぞれのチャプレンが配属され、医師と同じように病棟を回り、患者の悩みに耳を傾ける。

勿論僕にとっての最大のカルチャーショックは食い物である。
今時の若いものには想像もつかぬだろうが、僕たちはここで始めてチーズバーガーチョコレートシェークの洗礼を受けた。
そしてアメリカ留学は決定的なものとなった。

其のお御堂ならまだ保存されていますよ、と形成外科部長の大竹君が案内してくれた。
ああこのステンドグラス、そしてパイプオルガン
ほの暗いチャペルに座り、僕は50年のタイムスリップをしばし味わっていた。
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ところで肝心の期外収縮だが、今日は全く姿を消してしまった。
副院長の林田先生は、心電図、心エコー、レントゲンなど丁寧にチェックされ、其の後懇切な説明を受けることが出来た。

結論を医学用語で言うと、確かに昨日は心房性期外収縮が頻発しているが、今日は全く正常である。これは器質的なものではなく、機能的なものなのでまず心配はない。
ただし念のために、ホルターといって軽量な心電計を24時間からだに巻きつける検査をしておきましょう。その間風呂には入れませんので、慌てることはないがなるべく早めに、ご都合のよろしいときに予約しておきましょう。
というありがたいご託宣だった。

単純なもので当人はもう大船に乗った気分である。
この安心感でストレスが解消し、期外収縮も消え去ってくれるのでは、など虫のいいことを考えはじめている。
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# by n_shioya | 2006-07-12 23:59 | アンチエイジング | Comments(2)
不整脈
医師が診察台に横たわるのは、検事が被告席に立たされるような屈辱感を伴う、と誰かが言っていた、いや僕自身だったかもしれない。

事実大学病院に勤務してた頃、最も定期健診の受診率の悪いのは医師共だと毎年保健所から苦情を言われた覚えがある。

などゴタクを並べたのは、今日おそらく生まれて初めての心電図をとってもらい、期外収縮が頻発していることがわかり、明日聖路加病院の循環器内科で精密検査を受ける羽目になったからだ。

不整脈の一つの期外収縮は、誰でも時折は経験するものと高をくくっていたが、このところ其の頻度が増したようである。
なんとなく胸に違和感を感ずるとき、脈を取るとトトッと余分な脈を触れる。この程度のことはいかな藪医者の僕でもまだ自分でチェックできる。

お優しい上符院長は心電図を見て、“心配ないですよこの程度なら。”と慰めてくれたが、“でも一応の精密検査はされたほうがよいですね。”と付け加えるのは忘れなかった。
医者というものは日本語を明瞭に話さないことも多い。
例えば心配ないというのは、ヤバイけどあまり気にするな、という一見矛盾した日本語の場合もママあることは己の経験で承知している。

ここは年貢の納め時と覚悟を決め、聖路加病院の循環器内科の部長に無理をお願いして、早速明日おとなしく被告席に座ることにしたのである。

もしなんかあったらどういう治療が必要なんですか?
それは検査結果次第で、そのための検査なのですから、そうせっつかないで下さいよ。
とたしなめられるほど、患者になれば医者でも素人と同じにワカランチンになってしまう。
いや、医者の方がいろいろの場面を想像してしまう分、素人よりも世話の焼ける患者になることは周知の事実である。

明晩まだ心臓が動いていれば、検査結果はこのブログでご報告するつもりだが、本人がプライバシーを暴露しても、個人情報保護法に抵触するものだろうか?
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# by n_shioya | 2006-07-11 23:33 | 全身療法 | Comments(2)
今日一日
このブログも始めてもう一年数か月。一日も欠かしたことがないのはわれながらたいしたものだと思う。
よく続きますね、といわれると、こうなるともう意地ですよ、とお答えすることにしている。
確かに始めの頃は意地もあった、やっぱ三日坊主かと僕の前歴を知っている人にくさされないようにと。
だが一年過ぎてからは、もう習慣になったような気がする、どんなに帰りが遅くなったも、一言打ち込まないとベッドに向かえないという。

さて今日の昼は久しぶりにロータリーの例会に出席した。
卓話の代わりに各委員長が本年度の活動予定を報告することになっていたからである。
僕は今年は会員の健康相談の委員会の委員長を拝命した。
これでもまだ皆さんは僕を医者と見做して下さるのはありがたい幸せである。余り大きな声ではいえないが、もう10年以上聴診器を手にしたことがないのだが。

午後はクリニックの何人かと、昨日の講習会の出来事の分析をする。
幸い我が方は、これまで石橋をたたいて渡って来たし、また、緊急事態にも対応できるよう万全の策がとられていることを確認した。
明日は定例の会議なのでさらに全員で検討し、昨日の教訓を生かし更なる前進へつなげることとした。

夜はサンケイホールで行われた医師会の研修会に講師として招かれ、モイストウンドヒーリングの話をさせていただいた。
何度かこのブログにも載せたが、モイストウンドヒーリングとは傷を乾かしてかさぶたで治すのは間違いで、ハイドロコロイドと呼ばれる新しい被覆材でカバーし、創面から出る浸出液を温存して湿潤環境を保ったほうが、傷の治りも早いし又綺麗に治るという考えである。

其の被覆材も最近はさまざまなものが開発されており、それらをキズの状態に応じてどう使い分けるかという話は、この分野のリーダー的な企業であるコンバテックの担当の方から、大変解りやすいご説明があった。
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# by n_shioya | 2006-07-10 23:59 | キズのケア | Comments(0)
キレーション
今日はまたとない貴重な体験をした。

アメリカから三人の講師を招き、キレーションの講習会が行われるというので、日曜を犠牲にして参加したのである

内容は重金属中毒の現実、其の対策としての最新のキレーションの手ほどき。すべて新しいことで大変勉強になったが・・・・

問題は其の実習の時に起こった。
カルシュームEDTAという薬剤、これをキレート剤と呼ぶが、を使用するキレーションで、僕もいま毎週受けているが、すでに何回かこのブログで報告したように、一時間半ほどかけてゆっくり点滴を行えば、何も問題のない安全な手法である。
ところが今回はそれを、点滴ではなく5分ぐらいで一挙に静脈注射するのだという。

5人ほど名乗りを上げたモニターの中には一人は78歳の医師が入っていた。
ほかの4人は問題なく終了したが、其の高齢の医師の番になると、三分の一ほど液が注入されたところで、突然ショック状態になり慌てて救急車で病院に搬送し、そのご血圧も回復し事なきを得た。
講師の説明では、一時的な低血糖か、一酸化窒素による全身の血管の拡張であろうということだった。どちらもキレーションの付随現象の一つでありうるという。

今日のこの出来事で僕が改めて感じたことは三つある。
まず、緊急性のない治療、特に健康維持のための処置は、決して危ない橋は渡らないこと。
だからといって何もしないのでは義務の放擲になるし、又医学の進歩もないから、あらゆる見地から効果と安全性を確認したうえで積極的に治療は推進する覚悟を決めること。
そしてどんな簡単な処置でも、何時何が起こっても迅速に対応できるように整備された環境こそ医療を行う際の必須条件と肝に銘ずること。

医療においてはしばしば、効果を追及すればそれなりにリスクも増大する。この効果とリスクのハザマでわれわれは悩み続ける。
これは人の命を預かった医師の宿命と言うものだろう。
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# by n_shioya | 2006-07-09 23:24 | 全身療法 | Comments(1)
結婚記念日
昨日は七夕。ということは今日は我々の結婚記念日である。

ちょうどこの頃は学会で外国出張が多く、海外で結婚記念日を祝ったことも多い。
おととしはパリ。ホテルの傍の専門レストランで、ラムの食べ放題。
数年前はフィレンツェの広場の傍の、ラ・ポスタというレストランだった。いまミシュランで確かめると、ちゃんとのっている、星はひとつもついてないが。
ずっと以前にはモントリオールの学会のとき、北の山脈マウント・トレンブロンに足を伸ばし、ミニョレットという山奥のフレンチで祝ったこともある。
そのとき近くのアクセサリー屋で買ったペンダントをすぐになくなくしてしまい、いまだに配偶者は残念がっている。

というわけで今日は49年目を記念して、箱根のオーベルジュ・オー・ミラドーまで日帰りをした。
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ここは我々のお気に入りのフレンチの一つで、十数年前僕が熱傷学会を箱根で開催したとき、一晩借り切って会長招宴を催した記念の場所である。
なんとか50人までならといわれたのを、勝又シェフに無理を言ってぎりぎりマックス以上詰め込ましてもらったにもかかわらず、味もサービスも完璧で、当時の参加者の間ではいまだに語り草になっている。

今日の料理も最高。
ロゼのシャンパンで乾杯。デザートの可愛らしい特製のケーキには蝋燭が二本立っていた。
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来年は金婚式である。もし其の頃日本に居たら、これはもう勝又シェフにお願いする以外は考えられない。
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# by n_shioya | 2006-07-08 23:55 | QOL | Comments(0)
パリ
サンフランシスコ行きを宣言した直後に、パリの学会から招待状が舞い込んだ。
ヨーロッパのアンチエイジング学会である。
開催時期は10月10前後。サンフランシスコのアメリカ形成外科学会と完全にバッティングしそうだ。

ヨーロッパのアンチエイジング学会はアメリカのA4Mと違い、美容医療にウエイトが置かれている。
つまり僕たち形成外科医には魅力のある学会だ。
サンフランシスコにするか、パリにするか、難しい選択を迫られそうだ。

始めてパリを訪れたのはもう30年も前だろうか。やはり学会出席で、確か国際形成外科学会だったと思う。ちなみに20年後、僕は其の副理事長を務めることになる。
初めてのヨーロッパだった。勿論初めてのパリだった。
其の印象は強烈だった。
会議場はコンコルドラファイエットに隣接した国際会議場。
見るもの聞くものすべて新鮮だった。
ベルサイユ宮殿を借り切っての懇親会。会議の合間にはワインとチーズの取り合わせのレクチャーも入る。

ああ、国際学会とはこういうものなのか、又フランスとはこういう国なのか。
そしてパリは街そのものが芸術作品である。
完璧をさけ、わざと一本辛棒を抜いたような美意識
倒錯したセックスさえ、何か自然に思わせる危うい世界。
一週間で僕はすっかりパリのとりこになった。
パリに住めるなら、レストランの地下の便所の前で、あのお賽銭を皿に投げ入れてもらうばあさんと入れ替わってもいい、とまで思いつめたことすらある。
そして又パリの郊外、イルドフランスの風景はバルビゾン派の絵画其のものである。
その後何回パリを訪れても、この最初の印象は変わらない。

サンフランシスコ君、悪いけどどうやら勝負は決まったようだね。
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# by n_shioya | 2006-07-07 23:57 | アンチエイジング | Comments(0)
老人は金になるか?其の1
年寄りは金になるか?

勿論、と思うでしょう。
リフォーム詐欺とかオレオレ詐欺とか、このところ高齢者詐欺師のいい鴨になっている。
勿論どこかの国の金庫番のように、詐欺にあったような振りをしてしこたま儲けているしぶとい老人もいないではないが。
泥棒に金庫番とはまさにこのことだ。
屁理屈にもならない弁解で逃げ切れるのも、年の功という奴か。

勿論ここで取り上げたいのはそんなことではない。
高齢化社会に向けてこれからの経済を考える時、高齢者がらみでいろいろな問題が浮かび上がってくる。

①まず老人は若者の重荷に過ぎないのか?
②老人に生産性はないのか?
③高齢者に向けて新しいビジネスモデルの展開はないのか、この中にはアンチエイジングをビジネスに落とし込む可能性も含まれる。
④内需拡大に老人も貢献できるのではないか
等々である。

とここまで書いてきて、老人、老人と自分で言ってきたがどうもこの言葉自体が否定的な価値観を含むように感じ、もっといい言葉はと模索したが、高齢者というとなお無機的というかしかつめらしい感じがするし、あまりよい言葉がないので、馴染みのある言葉、すなわち老人で通すこととする。

いま上げた四つの事柄は皆関連があるが、まず最初の問い①に対しては、こう言い返したい。

老人だって充分社会の役に立っている。
確かに狭い意味の生産性では落ちるかもしれないが、判断力では永年の経験がモノをいう場合がいくらもある。
そもそもいまの55歳の定年制は、平均寿命が5,60歳の明治の頃の発想だというではないか。
とは言うものの、外科医の場合はスキルの衰えは覆うべくもないし、又、認知症を発症してからも手術を続け、痛ましい犠牲者を生み続けた、前世紀のドイツの国手、ベルリン大学のザウエルブルッフ教授の悲劇を無視することは出来ないが。

だが昔と違いいまは60歳台でも70歳台でも、大方はピンピンしているし、働く意欲も十二分にある。ただ、そのが与えられないだけだ。

だが、身勝手なのは若者の特性である。
老人はお荷物といいながら、働こうとすれば俺達の職場を奪うのかという。

これだけでは①の命題に対する反論にはなっていないかもしれないが、今後この場で②、③、④の課題に取り組むことによって、①への答えを出していきたい。
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# by n_shioya | 2006-07-06 23:11 | QOL | Comments(0)
学会とは
よく学会はいくつぐらいあるのですか、と聞かれるがこれは答えにくい質問である。
学会そのものは何千何万とあるが、自分の専門分野の関連の学会だけでも毎月いくつも開かれている。

僕の場合は専門分野は形成外科だが、関連分野としては創傷治癒、美容外科、アンチエイジング、再生医療、熱傷など軽く五つは超える。
しかも形成外科だけでも、まず日本形成外科学会、東京地方会。
そして海外の学会としては日本の学会と同等に重要なのがアメリカ形成外科学会、また4年ごとに開かれる国際形成外科学会がある。それだけではなく、国際学会にも下部組織としての分科会や地方会的なものが無いわけでない。

このような学会群がそれぞれの専門分野に存在するので、自分の関連分野だけでも年間に何十と開催され、しかもほとんどが春と秋に集中するので、出るほうはたまったものではない。
自然重要度によって年間の学会出席を絞り込むことが、時間的のも金銭的にも必要になる。

ではどのようにして学会に優先度をつけるか?

まず政治的には日本のメインの学会は必須になる。形成外科の場合は日本形成外科学会だ。
だが、残念なことに学問的にはアメリカの学会である。発表のレベルも高いが、やはりアメリカの学会で英語で発表しないとなかなか世界的には求められない。
こんどのサンフランシスコの学会はそのひとつである。
ちなみに国際学会は半分はお祭り、半分は旧交を温めること、学問はまあ添え物といったら実も蓋もないが。

それはともかく、現役でもないのにもういい加減にしたらといわれるかもしれないが、実は今僕は学会出席が楽しくてたまらないのだ。
現役の頃は理事長は誰にもっていくかとか、次期会長を誰にするとか、要するに白い巨塔の面目躍如たる政治の世界といえば聞こえがいいが、つまりは選挙の票集めに終始していた、といっても、僕にそんな力があるわけでなく、弱小国家の生き残りのために、合従連衡のハザマを絶えずうろうろしてたのが実情である。

b0084241_10151568.gifそれが今は、まったく政治から開放され、ゆっくりと演題を聞き、時折年甲斐も無く質問などもさせてもらい、初めて学問の楽しさを味わっているといったら大げさだろうか。

というわけで、今フリーの立場で、レベルの高いはずのアメリカの形成外科学会に期待を寄せ、サンフランシスコの休日を楽しみにしている。
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# by n_shioya | 2006-07-05 22:46 | コーヒーブレーク | Comments(0)
老年学
b0084241_106896.gifまた今新しい老年学の本と格闘している。
ケンブリッジ ハンドブック オブ エイジ アンド エイジング」である。
総ページ744。100人以上の専門家の執筆である。

老化の生物学的な問題から、医学的はもちろん社会的、文化的な分野まで幅広くカバーしている。特にメンタルな問題、社会心理学的な面も詳述しているのがありがたい。
いずれブログで小出しにご紹介することにしたいが、今日はパソコンが不具合なのでこれでご勘弁のほどを。
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# by n_shioya | 2006-07-04 22:32 | アンチエイジング | Comments(2)
アンチエイジングはビジネスになるか?
このところアンチエイジングについての問い合わせが引きもきらない。
取材や講演は以前からも多かったが、最近の特徴はアンチエイジングはビジネスとして成り立つか、またどうビジネスに落とし込めるかという質問である。

具体的には新しくショッピングモールにクリニック群を設け、その中核をアンチエイジングにしたいとか、何とかヒルズといったビル街を建設中だが、そのワンフロアをメディカルフロアとしてアンチエイジングセンターにしたい、等々である。

確かに化粧品でもクリニックでも、アンチエイジングと名乗ればイメージアップにつながるという錯覚?めいた捉え方があるようだが、ことはそれほど簡単でない。

まず、何をもってアンチエイジングと考えているかである。

次にアンチエイジングだけをどれほど中核に考えているかである。別の言い方をすればアンチエイジングというのはただイメージ的なもので、元来の診療科目の付加価値程度の扱いではないかというおそれである。

また、どういう医師がアンチエイジングを専門にする資格があるか、またそのような医師が今どの程度日本にいるかである。

そしてその本格的なアンチエイジング医療を希望する患者が潜在的需要を含め、どのくらい存在するかということである。

そして最後は、これがもっとも大事だが、採算ベースに載せることが可能かどうかである。
具体的にはカウンセリング、生活指導といった医師本来の業務だけでなく、抗加齢ドックといった検査や、治療の一環としてのサプリメントなどの物販に依存しなければ成り立たないのではないかといった苦しさである。もちろん、ドックもサプリも診断治療の重要な一環ではあるが、

まず僕自身の結論というか予測を言おう。
アンチエイジング・メディシンの未来は洋々たるものがある

まず、アンチエイジング・メディシンはこれまでの医療の再編成に繋がる新しい分野である。
臓器別に再分化して、もはや行き詰まった西洋医学を、代替医療の手法を大胆に取り入れ、新たに再統合する医学といえる。
織物にたとえてみれば、今までは臓器別という縦糸で突っ走ってバラバラになったもの、アンチエイジングメディシンが横糸として統合し、老年学という布地を織り出しているといえる。

また、アンチエイジングの目指す健康長寿は万人の望むところである。

そして今医療費はもはや頭打ちで、これからは自己負担が増大していくのは確かであり、いずれは予防というよりもっと積極的な健康維持が、医療財政の立場からも費用対効果で優れているということ、また個人としても自分の老後を案じた場合、健康に投資したほうが賢明だと認識されるようになるであろう。

つまりこれらすべてがアンチエイジングの出番を示唆している。

今まで医師はでんと構え、来れば見てやるというおごった立場を通してきた。
だがこれからは医療も、良質の商品としてセールスする時代に移り変わってきた。
企業が医療を経営することの是非の論議は、このような趨勢を表している。

その意味でわれわれ医師の務めは、アンチエイジングをエビデンスに基づいた医学として確立し、それを企業が採算ベースに乗せるべく知恵を絞ってくれれば、結果的にはアンチエイジングをビジネスに落としこむことに繋がるのではなかろうか。
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# by n_shioya | 2006-07-03 23:18 | アンチエイジング | Comments(1)
北里大学体育学部形成外科
ゴルフスタートを宣言し、デビュー戦の日まで決められた以上、まず練習を、いやその前に体力づくりをせねばと思い、まず、朝の散歩をまじめにすることにした。

今でも豪雨でない限り、旅行中でも散歩は欠かさないが、歩き方はいい加減である。
朝の散歩コースは去年も書いたとおり、山下公園の往復とはなっているが、途中で端折ったり、ニューグランドで大桟橋の客船を眺めながらコーヒーを楽しんだりで、余り有酸素運動の実は上がっていない。

このコースの難所は帰りの昇りである。
あたらしく整備されたフランス山は元の迂回路と違い、数十段の階段を、一直線に上るようになっている。
悔しいが途中で息切れして、一度小休止が必要になる。

北里大学の現役の昔はエレベーター、エスカレーターは避け、地下から9階まで締めて10階分を一気に駆け上がったものだ。
慣れない連中は若い学生でも、皆途中でへたってしまう。
それが面白くて総回診のときなど、ことさら早足で病棟から病棟へと移動していたら、遂に学生から、北里大学体育学部、形成外科と呼ばれるようになってしまった。

又あの頃は観光に行っても、山寺の何百段という階段を見るとつい嬉しくなって駆け上がり、配偶者の顰蹙を買ったものである

反対に今度はデビュー戦で、後続の連中から顰蹙を買わぬよう足腰を鍛えなければ、と覚悟の程を述べたら、又自称シングルの仲間からいや、それよりもボールがまっすぐ飛べばそれでいいんだよ、とこともなげに言われてしまった。
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# by n_shioya | 2006-07-03 10:22 | エクササイズ | Comments(0)
ヴィラ・デステ
ヤナセで新刊の自動車雑誌を眺めていたら、イタリアで開催されたクラッシクカーのコンクール、コンクール・デレガンスの記事が目に留まった。
湖のほとりの洒落たシャトーの芝生に庭に、半世紀以上前のロールスロイス、イスパノスイザ、ブガッティなどが勢ぞろいしている。
はて見覚えのある風景だが?
そう、これはコモ湖のほとりの名門ホテル、ヴィラ・デステだ。

われわれ昭和一桁には、往年の名画”舞踏会の手帳”のロケ地として、憧れのホテルだった。

パドアでの学会の前に立ち寄ろうと決心したのが、10年ほど前のことである。
ちょうど一月のイタリア無銭旅行をおえ帰国の途に着く三男と、無事ミラノ空港で合流してレンタカーでヴィラ・デステに向かった。

b0084241_9521669.jpgコモの街を抜け、湖畔の小道を20分ほど走るとゲートがあった。そこから更にマロニエ?のプロムナードを走ると正面に典雅なお屋敷が現れた。かっては枢機卿の館だったそうな。
フロントで宿帳に記名していると、部屋代に目を留めた息子が、ひゃー、俺の一月分だとうめいた。
だが湖に面したスウィートルームは調度といい窓からの眺めといい、十分部屋代の価値はあった。

その夜、息子をホテルのレストランに誘い、一箇月飢餓に耐えてきたはずの労をねぎらうことにした。
メニューはもちろんステーキ・フィヨレンティーナ
だが、その分厚い、ジューシーな網焼きのステーキを半分ほど食べたとこで、ナイフとフォークを投げ出して息子は言った。
もう駄目だ、親父。俺の胃袋はこの一月でスッカリ縮んでもう食えない。
そうか、それじゃ今晩はゆっくり休んで、明日は好きなことを付き合おう。

b0084241_9523394.jpg翌朝は早くに目が覚め、湖の夜明けを堪能し、朝日の差し込むダイニングルームで朝食を楽しんだ。
窓の外にはコンクール・デレガンスの開かれる芝生の庭が広がり、その先は船着場である。
ボートを借りてあたりを一周した後、チョッとスイスへという息子を連れて、アルプス越えをしてサン・モリッツへ足を伸ばし、シルス・マリアではアルプスの画家セガンティーニをしのんでからヴィラ・デステにもどり、その夜は近くの村で本格的な石焼のピッツァを堪能した。

また泊まりたいホテルが多すぎて困るが、なかでもヴィラ・デステはその筆頭といえる。
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# by n_shioya | 2006-07-02 00:16 | コーヒーブレーク | Comments(0)
コスメシューティカル
今日もまたアンチエイジングがらみの公開シンポジュームに参加。

コスメシュウティカル”について、化粧品業界の三人のパネリストが討論され、僕はその司会役
b0084241_21465420.gif健康産業流通新聞主催の健康自然食品展示会の企画のひとつで、場所は竹橋の傍の産業貿易センターであった。

じつはこの司会者、コスメシュウティカルなる言葉を知らなかったので、まずそこから議論していただいた。
コスメティック(化粧品)とファーマシュウティカル(医薬品)を組み合わせた造語のようで、今までの化粧品よりも効能を追及した、だが薬品レベルではないものといったところのようである。
又素材もなるべく天然のものが望ましいとか、飲んでも肌に効くものも含めるとか、まだ確たる定義はないが、化粧品の一つの方向性を示すキーワードのような感じであった。

いずれにせよ、肌のアンチエイジングについて、化粧品を開発する側の狙いやご努力のほどが伺われ、こちらの勉強にもなったシンポだった。

別の会議室ではマリー・秋沢嬢サプリの講演があったが、同時進行のため拝聴出来なかったのは残念至極。
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# by n_shioya | 2006-06-30 22:55 | スキンケア | Comments(0)
ゴルフ開始、今度こそ本当?
今日は明治記念館で開催されたアンチエイジングのセミナーの講師として招かれ、アンチエイジングの現状と美容医療について話をした。
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僕の後で銀座オクトクリニックの伊藤先生がキレーション、ホルモン療法そして栄養療法について話され、最後は四谷メディカルキューブの平野先生の、キューブでのアンチエイジング医療の実際についてご報告があった。

参加者は20名余り。
企業の方のほか数名医師の方も参加されていた。
アンチエイジングはまだ誕生したばかりの学問分野であり、僕も講師としてよりは参加者の立場で、ほかの二人の講師の話が大変勉強になった。
又、今後の本の参考にと、ゴルフダイジェストの方も熱心にメモを取っておられた。

というのは昨日のことだが、そのゴルフダイジェストの編集の方が銀座クリニックに来られ、親父の本のドイツ語版の報告の後、突然
“先生、アンチエイジングとゴルフというのは如何でしょう”
本の執筆をもちかけられた。

僕は遅筆でご迷惑をかけるかも、と言うとそれはライターを差し向けますとおっしゃる。
でも、大体僕はまだゴルフをやったことはないし、となおも逃げようとすると、
そこですよ、先生。
この機会に是非ゴルフを始められたら如何です。お父上も喜ばれますよ。
練習が必要?それでしたら飛び切りのプロをご紹介しますよ。初心者や特に高齢者を教えるのがうまい。
などと言いくるめられ、結局本の出版ゴルフのスタートを約束させられてしまった。

そうはいっても、この40年、今年は始めると言い続けたゴルフである。もう誰も信用してくれまい、と思っていたらその晩、クリニックの食事会の席で仲間の医師からメモが回ってきた。
“やっとのご決心おめでとうございます。先生のデビュー戦は10月4日で、もうコースは予約済みです。”
イヤーもう逃げられない。

ええ、始めますとも。今度こそ本当に。
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# by n_shioya | 2006-06-29 23:15 | Comments(0)




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