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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
高校時代の同期の6,7人が、例年クリスマス前にカップルで集まるのがいつ頃からか、習慣になっている。
今年もまた今宵、その中の五組がいつもどおりにカナダ大使館の地下のシティ・クラブ オブ・トウキョウに集まってディナーを楽しんだ。 年一回こうして食事をともにすると、すぐ皆学生時代に戻って、けんけんがくがくの議論が展開される。 夫婦同伴だがそこは日本的に席順は男と女に分かれ、それぞれの話題に熱中する。 医者は僕一人で、あとのメンバーは旧大蔵省、日銀、外務省のOBたちである。 当然、男どものもっぱらの話題は、某国の首相、通称「阿呆総理」の棚卸しと、迫り来る金融危機だった。 「阿呆総理」はもはや救い難い、悲劇を通り越して喜劇的な存在のようだ。かといって対する野党の党首も信用ならないし、というあたりは新聞の論調とあまり変わりなかった。 彼の語学力も悲惨なものである。コミックがかろうじて読める程度らしい。 誰かが、それでも英語は話せるそうだ言うと、とんでもない、母国語もろくに喋れぬやつに英語が出来るわけがないというのが大方の意見だった。 非難の矛先は例の2兆円のバラまきにも向けられた。 あれを失業対策とか、介護に重点的になぜ使わないのか、と皆憤慨していた。 経済危機も、お先真っ暗のようである。どうも今回も榊原英資の予測通りの事態になったというのが大方の見方だった。 ほかのメンバーは、職業柄、用意周到に資産を蓄えていたのが、今回の金融崩壊で大幅に目減りしたと、ぼやいていた。 僕にはさっぱりわからない金融用語が飛び交ったが、こちらは幸か不幸か全く資産がないので、目減りの仕様もないのは幸いと言えば幸いだった。 それにしても皆、喜寿を過ぎたにしては元気そうである。 だが、いまどきの若いのには任せられないと思うあたりは、老化の兆候かもしれない。 なによりも健康第一。 とりあえずはこの難局をじっと耐え、また来年元気な顔を見せ合おうといって散会した。 だがそのころ日本はどうなっているだろう。
by n_shioya
| 2008-12-16 23:15
| コーヒーブレーク
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Comments(22)
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icelandia at 2008-12-17 02:00
アンチエイジングには適度の緊張も必用なので、「若者に任せておけば大丈夫」と思わせないのは思いやりなのかも知れません・・・なんてことは無さそうで、やっぱり本当にダメなのだと思います。
ところで、男子がそのようなツマンナイ話をしている間、女子はどのような話をしていたのでしょう。私はそちらの方が気になります。
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tetsumon59sotu
at 2008-12-17 08:33
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おはようございます。少子高齢化の時代には、先生方や御同級かと存じますが我が師のmorioka先生のような健康長寿の方々のご活躍を切に期待いたしております。ところで、文藝春秋12月号でご本人があっさり否定されていましたが、榊原英資さんにはもう少し深く日本のかじ取りに関わってほしいと思っておりました。先日ある忘年会で、アメリカからの年次改革要望書で、もはや公共投資には触れなくなったとお聞きしました。医療崩壊の雪解けに結びつくのかなあ、と希望的に思っておりましたが、金融危機がさらに悪化してしまうのがとても心配です。
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n_shioya at 2008-12-17 09:37
icelandiaさん:
いつもながら手厳しいご意見ありがとうございました。 かえってさっぱりした感じです。 実は鬱々とした気分で書きながら、そのあとも鬱々が続き、別の話題にしようかと思ったのですが、もう日付変更線を渡ってしまったのでそのままにしました。 要は、詰まらぬ男たちのつまらぬ話をつまらぬブロッガーが書いたサイテイのブログだということは、本人がよく自覚しております。 女たちがどんな高尚な話をしたか、我々に話す気もないでしょうが、日ごろの僕の官僚批判に対して配偶者はこう申します。 “最も官僚的なのは貴方でしょ”と。 そうです。ちょうどドイツ人がいまだに内なるヒットラーにおびえて、自虐的贖罪を続けているように、僕も自身の抱えるいやらしさに悩まされているのです。
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n_shioya at 2008-12-17 09:49
tetsumon59sotu さん:
そう森岡は誠実でいいやつです。宮川などと一緒によくスキーに行きました。 ところで今の未曽有の危機、金融・医療を含め、に対しては年齢、立場を超えて取り組まねばと感じています。 皆で考え、行動を起こす。 40年前の気概を、若者たちに取り戻してもらいたいものです。 ただし方向を誤らぬように、しかも非暴力で。
本題から少々離れますが、先生が時々、
自分の置かれた立場、過去の歩み、将来への意気込みなど、 イキイキとブログに記されているのを拝見して、 私は、共感することが誠に多いです。 素直で、本音がちらちらと見える言葉を聞きますと、安堵いたします。 熱くなるときには熱くなって語り、 でも距離を置いて振り返るときはそうされる...、時には厳しく権力批判、 いつでしたか、いい子はもうやめた..と語った言葉も心に響きました。 だからこそ、読者の皆様を魅了してやまないのでしょう。 どうぞこのまま、欝のときもハイのときも、 あるがままの発信をお待ちしています。 その豊かな経験をお待ちしています。 もちろん、健康第一で!!
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icelandia at 2008-12-17 13:17
人生の大先輩の言葉に対して、年下の婦女子がからかうようなことを書いては不謹慎かつ失礼であるという認識は重々ありますが、先生がいつも寛大に、とても上手に切り返してくださるので、ついつい調子に乗っていました。気に触るようなコメントばかりで申し訳ありません。
「ツマンナイ」というのは意味がないということではなく、私が脳天気で内容が理解できないため、たぶん孫の話や、花の話や、絵画展のことや、夫の操縦法などを話していたであろう、先輩女性の声が知りたかったからです。 「僕も自身の抱えるいやらしさに悩まされている」という言葉は、あまりにも素直でコメントのしようがありませんが、たぶん世の中を動かしている男性すべてにその自覚があれば、もっと住みやすい社会になるのではないでしょうか。 ブログを毎日更新していて、心の機微が出ないわけがありませんよね。書きたいことがなくても、書いたことが気に入らなくても、毎日の更新を自分に課したからには、とりあえずは出さなくてはならない。だから露呈する心の機微であり、内容の興味深さと共に、その人間臭さが読む人を魅了しているのだとも思います。う〜ん、少しスパイスを控えてコメントすることにします。
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tetsumon59sotu
at 2008-12-17 17:49
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畠山と申します。20年前にお世話いただきました宮川先生のお名前を拝見しましたので、再度書きこませていただきました。森岡先生とはバッテリーを組まれていたようにとお聞きしております。諸先輩方の存在は、いろいろな意味で大きな力となり励みとなります。women's siteのようですが、またおじゃまさせてください。
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そういえば
at 2008-12-17 23:16
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連投失礼いたします。日比谷も最近は早稲田、慶應義塾の附属高合格を蹴って入学するのが当たり前という雰囲気で、高校受験者にとっては最難関の学校の一つになっているようです。
石原慎太郎はあまり好きではありませんが、都立高校を復権させたことだけは評価しましょう。
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n_shioya at 2008-12-17 23:35
芙蓉さん:
温かいお言葉、いつもありがとうございます。
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n_shioya at 2008-12-17 23:37
icelandiaさん;
僕はインド料理が大好きです、あの複雑なスパイスの味は何とも言えない魅力です。 今後もコメントのスパイスも手加減されないよう、僕のアンチエイジングのためにも切にお願いします。
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n_shioya at 2008-12-17 23:40
tetsumon59sotu さん;
決して女性専科ではなく、男女が激論を交わせるようなブログにしたいので、ぜひともコメントを期待してます。
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n_shioya at 2008-12-17 23:42
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n_shioya at 2008-12-17 23:44
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きのこ組
at 2008-12-18 01:09
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先生、私の父の時は”府立一中”でした。ふふ
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at 2008-12-18 10:58
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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510624kkk at 2008-12-18 17:29
政治の話はもっと一人一人が談議するべきものだと思います。
アラフォーの私が言うのも説得力にかけますが、日本が戦後なくしてしまった一つが愛国心ではないでしょうか。 政治は雲の上のマツリゴト。暗雲から落ちる雷や雹を地上に暮らす国民はただ浴びる構図はいつまでつづくのでしょうか・・・これを良しとしてしまったり、耐えて待つのではなくて国民がもっと意見を談議し、大きい声にすることから改革は始まるのだと思うのです。 こんな時代だからこそ個々の力は小さくてもメディアを通して大きな力に変えて行くことが可能で大切なことではないかと思います・・。 権威ある先生のご意見だからこそ、価値がある、そう思いました。
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n_shioya at 2008-12-18 22:45
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n_shioya at 2008-12-18 22:51
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n_shioya at 2008-12-18 22:53
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at 2008-12-19 11:22
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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n_shioya at 2008-12-19 23:52
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دانلود آهنگ
at 2018-05-11 03:18
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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