|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
昨日は時間がなかったのでご紹介出来なかったが、「ガレット・デ・ロア」のことは、ブログ仲間の芙蓉さんが詳細に説明されているので是非お読みくださるよう。
ちょっと無断で引用すると 『「ガレット・デ・ロワ」は、 王冠がのったパイにアーモンドクリームが入ったフランスのパイ菓子のことですが、 何といいましても、パイ特有のこの焼き目の美しさと さくさく感はたまりません! バター風味で、クリームもまろやか♪。 何でも、フランスでは、 クリスマスあたりからケーキ屋さんやパン屋さんにこのガレット・デ・ロワが並び始め、 家族や同僚・友人達が集まって楽しく切り分けて食べながら、 キリスト公現の1月6日の「エピファニー(Epiphanie)」の日を祝うのだとか。…(後略) 「芙蓉のひとりごと 21-01-09」』 昨日のガレットも芙蓉さんが書かれた通りの出来栄えで、家族会もおかげさまで大いに盛り上がった。 ところで長男の嫁さんはフランス女性である。 “オレはもうあまりミサにもいかないし、カミさんも熱心なカトリックとは言えないけど、このお菓子はやはり正月には欠かせないようだね。 まあ、フランスはカトリックの国だけど、日本人の仏教みたいなものさ。” ふむ、そうすると日本は神仏混合だから、ガレットは鏡餅みたいなものか。 ここで一転してしかつめらしい話になるが、いつも気になっていることがある。 西洋ではクリスマスを盛大に祝い、雪をかぶったモミの木とお飾りはその象徴である。だが、よく考えると、ベツレヘムは中近東でどちらかというと砂漠地帯に近い。まして、年の暮れだからと言って雪が降るとは考えにくい。 “ま、そんな野暮なことを言いなさんな。楽しきゃいいじゃないですか。一つの文化ですよ。”と言われそうである。 確かにドイツのメルヘン街道のローテンブルグには有名なクリスマスショップがあって、日本にも進出していますよね。 だからもう、クリスマスといってもお祭りだし、現代では宗教が衰退して文化の部分だけが残っていると言える。 だがそこで気になるのは、もしキリストが日本に生れたら、キリスト教はどんな文化の衣をまとったかという疑念である。 このあたりは、遠藤周作氏も井上洋治神父も頭を悩ませたところのようで、僕などにすぐ答えが見つかるはずがない。 ただ、アンチエイジングに関わって、「老後の生活の質」をただし始めると、どうしても生きがい、死生観、そして最後には宗教の問題にぶち当たってしまう。 この辺でもっとまじめに神様と向き合わなければと思う。 というわけで、あのアーモンドクリームのサクサクしたパイが、そのきっかけを作ってくれればそれもまた良しとしましょう。
by n_shioya
| 2009-01-25 22:10
| QOL
|
Comments(9)
こんばんは。
ガレット・デ・ロアも美味しいですが、 イグナチオの井上神父、そしてお菓子となると、 「ポルボロン」を思い浮かべます。 このお菓子も美味しいですよね。
0
単においしいだけでなく、文化が見えるお菓子っていいですね。そういうストーリー付きで、海外のいろいろなものが紹介されると楽しいことでしょう。そんな小さなことが、よき国際交流のきっかけになるような気もします。
まぁ!!塩谷先生、拙いブログの紹介、ありがとうございます。
驚きました。何だか、恥ずかしくて、恐縮しています。 切り分けた私のケーキの中に、 幸運の”フェーブ”が入っていたような、そんな気分♪です。 ありがとうございます。 宝物を引き当てたお孫さん(お嬢さん)の幸運が、 ずっと続きますように..。 さて、最近、神社・仏閣を身近に感じる機会が多くて、 私もこの辺りで、真剣に神様に向き合わなくちゃ!..と思っております。 生きがい、質の面、考えさせられます。 先生のブログは、いつも得ることが多くて、聖書のようです(^^ゞ。 ![]()
昨日の先生のコメントのお返事です。Behavior is to reduce emotion or anxiety. と心理学では言う事があります。なぜ人はそのように行動するのか?Event-Interpret-Emotion-Behavior の流れをみます。日本でのアンチエイジングの人気は日本の文化や特徴 例えばAge Discriminationも多く作用しているのではないでしょうか?「加齢していく」「年齢差別」「死の恐怖」というeventを私たちがどう解釈(interpret)するかによって感情がうまれそれを抑制する為に行動を起こす。と解釈もできます。私たちアメリカのクリニカルサイコロジストはinterpretの部分も治療していきます。真の幸福は 外側だけでなく内面のinterpretの部分をリフトアップする事がアンチエイジングには大切だと思います。博士論文がこの夏で書き終わるのでそしたら老年心理もリサーチしてみますね!先生にお会いして(私なんか足元にも及びませんが)そんなお話をする日を楽しみにしています~!
icelandiaさん:
そろそろ大使館でのお茶会の日取りを決めましょうか?
アヤメ さん:
卒論が出来たら、是非読ませてください。
以前、神父様がイグナチオで売っているポルボロンが美味しかったと言われていたのを思い浮かべていました。
ふた葉と言えば数年前にできた新しい園舎もいいですが、以前の方が趣があって個人的には好きでした。
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() |
||
![]() |
||
|
ファン申請 |
||