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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
せっかくコッツウォルドに何回も行っていながら、当地でウィリアム・モリスにはお近づきになる機会がなかった。
それが向こうから日本に出向いてくださった。 今、上野の都美術館で開催されている「アーツアンドクラフツ展」である。 19世紀半ばにウィリアム・モリスらによって起こった工芸運動は、ヨーロッパに広がりウィーン工房となり、日本に渡っては柳宋悦らの民芸運動となる。 柳夫妻は実は親父の患者さんだったが、親父はさっぱり民芸運動にはがなく、あの柳の奴、朝鮮のガラクタを集め居って、と軽蔑していた。 不肖の息子は学生のころから民芸にはまり、新橋の「たくみ」に通い、益子も訪れたこともある。 浜田庄司はすでに大家であったが、紐の文様が独特の島岡さんなどはまだ駆け出しで、軒先のむしろに作品を無造作に積んでは、好きなのがあったら持ってけよという感じだった。 ウィリアム・モリスとともに工芸運動を旗揚げした詩人が、ダンテ・ガブリエル・ロゼッティである。その妹も詩人で、クリスティーヌ・ロゼッティであることはご承知の通り。 兄のロゼッティはラファエル前期の画家だが、僕はあの顎の角ばった女性像はあまりピンとこない。 だが、彼の一片の詩は、子供の時から愛唱していた。 その最終スタンザ。 “・・・君の心、海をはるかに、更にはるかに帆走るとも、 しかもその彼方には、なおも海あらん。 ・・・And though, thy soul sail leagues and leagues beyond, Still, leagues beyond that leagues ,there is more sea.” では、ウィリアム・モリスの信条は? “役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない。」 いい言葉ですな。 これは離婚の条件に使えるかも知れない、オットこれは失礼!
by n_shioya
| 2009-03-17 21:58
| 美について
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Comments(5)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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