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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
膝を痛めるのも悪いことばかりではない。 学会の企業展示などでは、心やさしい美女がさっと両脇から支えてくれるからである。 あまり早く膝が治らないように、と不心得な願いをもつのもやむを得ないだろう。 今回登場するのはコンバテックのシャロンとその仲間たちだ。 コンバテックはモダーン・ドレッシング(湿潤療法の被覆材)の世界のトップリーダーである。 そのグローバルな企業を支えている彼女らにとって、僕の72キロを支えることなど、屁でもないようだ。 ちなみに彼女らの後ろのポスターにあるアクアセルAGというのは、コンバテック社の主力製品で、銀を含有したドレッシングで、抗菌作用に優れている。 今日から第39回日本創傷治癒学会が、都市センターホテルで盛大裡に開催されている。 昔、「塩谷先生のお好きなわけのわからぬ分野」と創傷治癒が揶揄されていたころを思うと感無量である。 最近の話題の一つは「陰圧吸引療法」だ。 褥瘡などの治りの悪い潰瘍の治療にあたって、ヴァックと言う吸引装置を使って、傷口から出る浸出液を吸引すると治りが早いという。 いやまだ吸引がいいというエヴィデンスはない、と言う人もいるが、この器具がバカ売れしていることは確かである。 その仕掛け人の一人が、このマイク・ヘルボックで、数ヶ月前にアメリカ本社から派遣されてきた。 もう何人かの孫がいるとは思えぬ、若々しい愉快な奴だ。 今後親交を深めたいと思う。
by n_shioya
| 2009-12-08 21:20
| スキンケア
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Comments(3)
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船長
at 2009-12-09 07:04
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滲出液を取り除く?…
被覆する湿潤療法との理屈の違い(?)が、 素人には少々わかりにくいのですが… ひどい潰瘍の場合に限ってということでしょうか? それとも、乾かさずに膿だけ取り除くとか…? なんだかすごそう…とだけは思いましたが すみません、素人丸出しで
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n_shioya at 2009-12-09 23:41
船長さん:
大変鋭いご指摘ありがとうございます。 傷をしたときに出る新鮮な浸出液と、慢性の潰瘍の浸出液は全く別物なのです。 前者は傷の治りに不可欠なのですが、後者はバイ菌やタンパク分解物などを含み、傷の治りを阻害するのです。
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船長
at 2009-12-10 08:23
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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