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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
我が家が片付かぬ訳
我が家が片付かぬ訳_b0084241_2332438.jpgカフェの窓際に腰を据えて御薄をいただいている。
窓からは前庭を隔てて竹久夢二の記念館が建っている。
瀟洒な洋館で、左角の部屋はミュージアムショップになっており、ガラス戸越しに版画の複製や記念品が並んでいるのが見える。
もう30分ほど前に配偶者は中に入ったきり、なかなか出てこない。
鬼怒川温泉の帰り道で、これから東照宮参りを予定しているのだが。

我が家が片付かぬ訳_b0084241_2334399.jpg配偶者に限らず女性の買い物は時間がかかる。
男の場合、少なくも僕は欲しいものがあれば買う、なければ出てくる。五分とかからない。
配偶者の場合はどんな買い物でも、一か所でまず一時間は引っかかる。
二時間使っても、何かいい買い物をするのならいいが、しばしば手ぶらで戻ってくる。勿論無駄な金は使って欲しくないが、あれこれ迷って何も買わないのでは時間が無駄だ、というのは男の発想らしい。

どうも配偶者は、というか女性一般に当てはまるようだが、出物を見つけることもさることながら、その前段階の品選びという「プロセス」を楽しんでいるようだ。
僕は外科医の習性として、結果を重視する。そこから逆算してプロセスは最短距離に抑える。
それが旅行でもつい出てしまう。
まず途中を楽しむより、いかに目的地に到着するかに専念してしまう。目的地では観るべきものをいかに効率よくこなすか、別の言葉ではいかに「片付ける」か、それが終わればいかに帰路をこなすか。考えれば“感動”の入る隙もない全く味気ない行動パターンと言える。
悲しい外科医のサガと自嘲したい。

こう言いながらふと気がついたが、昔は娘を嫁にやることを「片づける」といった時代があった。これも全く親の勝手な発想だ。まるで厄介者を処分できたとう感覚である。
片づけられる方としては、たまったもんでないと言いたかったろう。
その為女性として、配偶者も「片づける」ことに嫌悪感を持ってしまったのだろうか。
そうとしか思えないほど、いつも我が家は片付いていない。

などあらぬことを考えていると、配偶者が大きな包みを抱えてショップから出てきた。
今回は立派に獲物をしとめたらしい。
by n_shioya | 2010-03-21 20:28 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by だんぷ at 2010-03-21 20:50 x
まぁー
なんとも素晴らしいバランスのご夫婦なんですね…
どちらか一方に傾いたらきっと魅力半減かもしれません…と勝手なこと思ってしまいました
Commented by n_shioya at 2010-03-22 22:15
だんぷ さん:
家が片付いていると生活感がなくなるというのが配偶者の言い分です。
確かに我が家は生活臭フンプンです。


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