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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
久しぶりに教科書を作成することになり、医学書出版社の文光堂で関係者が集まって編集会議を行った。
二年前に立ち上げた「見た目のアンチエイジング研究会」が順調に発展し、その記録も兼ねて本に仕上げようという話になったのだ。 内容は研究会同様、皮膚、容貌そして体型を三本の柱とし、その加齢による変化のデータを提示し、改善のための手法の取捨選択と組み合わせを、全身療法を含め、20人ほどの専門家によって網羅しようという、画期的な試みである。 夏前に執筆依頼をスタートし、年内に原稿を整理し、来春には出版にこぎつけたいと出版社の編集担当の方も張り切っておられる。 執筆者の選択に当たっては、まずその分野の専門家でなければならないが、それ以上に大事なののは、締切までに原稿を仕上げてくだあるかどうかということである。 その点僕は失格で、短い序文だけをお引き受けすることとした。。 実は文光堂とは永いお付き合いである。 45年前、留学を終えて東大に戻ったとき、形成外科の手術書(これをアトラスと言う)の依頼を受けた。 めくら蛇におじずというか、教科書づくりの難しさも知らずに、出版社から紹介された、そのころ数の少なかったメディカル・イラストレーターの方に、片っ端から手術のスケッチをしていただいて作業を進めた。 だが、その中に手術に追われるようになり、また、完ぺき主義がたたってというと聞こえはいいが、なかなか編集作業まで手が回らず、幻のアトラスとまで言われるようになった。 その幻を現実にしてくれたのが、近畿大学の教授になった上石君と、今は岐阜で開業されている市田君である。 取り掛かってから20年はたってしまったろうか。 幸いそのご縁で文光堂からはその後、市田君がご自分で手術書を相次いで上梓し、最近では湘南鎌倉病院の山下君が皮膚のアンチエイジングの教科書を出されて評判になっている。 今度は僕も締め切り期日を守り、皆さんにご迷惑をかけることなく、又文光堂にも御恩返しをしたいと思っている。
by n_shioya
| 2010-03-31 22:23
| アンチエイジング
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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