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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
金沢の酒
金沢の酒_b0084241_1027418.jpg酒造に話を戻す。
見学したのは金沢の福光屋である。創業は寛永二年と言うからもう400年ほど経った老舗である。

いろいろなことを学んだ。
まず、日本酒には特殊な日本米が使われるということだ。ふつうの稲の倍ほども背丈がある。何箇所かの農家と契約栽培をしているという。
又、米粒も中心に近いほど、よい酒ができるという。そのため周りを削り落としていく。最後に数ミリの芯が残る。吟醸、大吟醸と言うのは、その削り方の差だそうだ。

次に酵母は別物だということだ。
精米に麹をまぶせて糖化させ、それに酵母を加え発酵させてアルコールにするという。
その間4,50日ほど昼夜分かたず、作業は続くのだそうだ。それが冬場に行われる。
今はステンレスの巨大な窯で撹拌も温度調節も自動的に行われるが、昔は木の樽の手作業だったから、気の遠くなるような仕込みだったに違いない。

そして出来上がった産物を、これまた巨大な布袋に入れて、器械で液体成分を絞り出す。これを生酒と言ったと思うが加熱滅菌し、又半年ほど寝かして出荷するのだそうだ。
金沢の酒_b0084241_10272481.jpg

酒造りには何よりもが大事だという。
白山から地下に沁み込んだ水が、百年経って金沢に湧き出たものを使うという。
後でいろいろな銘柄を試飲させられたとき、下戸の僕に酒の味の違いはあまりわからなかったが、「白山の水」だけはうまいと思った、酒好きには聞かせられない話だが。
金沢の酒_b0084241_10273462.jpg

by n_shioya | 2010-04-09 22:35 | 食生活 | Comments(4)
Commented by だんぷ at 2010-04-10 06:53 x
これだけの手間ひまかけられて生まれるんですもの、「のまれることなく」呑むことができれば「百薬の長」にもなりましょう
ところでどうして私は焼酎より日本酒なのかな…
以前「焼酎は味がしなくて飲んだ気がしないので飲み過ぎて悪酔いする」と発言したら、
友人らに「それはあんただけだ!普通は酔ってきたら気づくし、第一味もそれぞれに違う!」 と一斉攻撃受けたことがあります
どうも正直なところは水、氷やらお湯やらを足すことが受け入れられないのかも…ウイスキーも同様でして味以前の問題でした
Commented by ruhiginoue at 2010-04-10 11:40
 宮尾登美子の『蔵』を思い出します。
 大量の良質な材料を使用し、専門家を雇い長期間かけて、その間に職人たちの生活を世話し、失敗も有り得るし成功すれば高く売れる。ハイリスクハイリターンなので地主など富裕な人しかできない。
 だから歴代の総理や大臣たちに実家は酒蔵やってる人が多いわけで、それが既得権との兼ね合いで税金とか規制に影響し、濁酒を造ると取り締まりに遭うなどで、ほんらいの酒文化を壊してしまった。
 外国でも造酒屋はプチブルジョワ以上で、マーラーとRシュトラウスも、親がそうだったから英才教育が受けられたようでした。
 しかしお写真には女性も写ってますね。かつては女人禁制でしたが。
Commented by n_shioya at 2010-04-10 22:59
だんぷ さん:
“百薬の長”が“百悪の長”にならぬよう、お互い気をつけましょう。
Commented by n_shioya at 2010-04-10 23:01
ruhiginoueさん:
何事にも裏があるものですね。
女のウワバミが急増している今、女人大歓迎のようです。


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