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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「ガラスの巨塔」
「ガラスの巨塔」_b0084241_18193770.jpg「これを書くためにNHKを退社しました」と言う帯に書かれた著者の言葉につられつい買ってしまい、昨日の袋井往復の新幹線の車中で夢中で読み切った。
著者はあのNHKのかつての看板番組、プロジェクトXのプロデューサー今井彰である。

放映当時は僕もほとんど欠かさず観た覚えがあるが、今プロデューサーの自伝的著書を読み、その現場での過酷なまでの製作過程、チーム全員のプロ魂にはほとほと感心させられたが、それ以上に、大企業のおぞましいまでの権力抗争の実態があからさまに描かれてをり、十分にミーハー的な興味を満足させることが出来た。

幸か不幸か、僕はおよそ「権力闘争」と縁のない暮らしをしてきた。
企業ではなく医者の世界と言うこともあったかもしれない。
だが、考えてみると、この「ガラスの巨塔」という題は、「白い巨塔」をもじったものだ。医学会にもそれなりの権力闘争はあるのだろうが、僕が権力に興味がなく、権力にとっても僕はお呼びでなかっただけかもしれない。

これを書きながらも、ソニー、スバル、内視鏡などの開発の名場面が脳裏に浮かんでくる。
あれだけの幅広い分野のテーマを扱えば、多少の齟齬はあったかもしれない。
又社内の権力闘争でゆがめられた場面もあったかもしれない。
だが、プロデューサーとチームがこの番組に駆けた真摯の努力と熱情は、はやり偽りのないものだったというのが僕の読後感である。
あれだけの作品は今後はもう出ないのではなかろうか。
by n_shioya | 2010-04-24 22:42 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by 御隠居@横丁 at 2010-04-24 23:14 x
いつのまにか作為を強く感じるようになって、見るのをやめてしまいました。
あの時間内に詰め込むとなると、どうしても劇的な場面のみを強調する演出になり、それがより強い刺激を求める視聴者の意向とさらにネタ切れも伴って増長していったのがやらせ騒動なのでしょうか。
Commented by n_shioya at 2010-04-25 20:09
御隠居@横丁さん:
確かにそうそう感動的な話ばかりあるわけでないでしょうね。
また、テレビの泣き所は、ビジュアルでないと様にならないという弱みですね。


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