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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「これを書くためにNHKを退社しました」と言う帯に書かれた著者の言葉につられつい買ってしまい、昨日の袋井往復の新幹線の車中で夢中で読み切った。
著者はあのNHKのかつての看板番組、プロジェクトXのプロデューサー今井彰である。 放映当時は僕もほとんど欠かさず観た覚えがあるが、今プロデューサーの自伝的著書を読み、その現場での過酷なまでの製作過程、チーム全員のプロ魂にはほとほと感心させられたが、それ以上に、大企業のおぞましいまでの権力抗争の実態があからさまに描かれてをり、十分にミーハー的な興味を満足させることが出来た。 幸か不幸か、僕はおよそ「権力闘争」と縁のない暮らしをしてきた。 企業ではなく医者の世界と言うこともあったかもしれない。 だが、考えてみると、この「ガラスの巨塔」という題は、「白い巨塔」をもじったものだ。医学会にもそれなりの権力闘争はあるのだろうが、僕が権力に興味がなく、権力にとっても僕はお呼びでなかっただけかもしれない。 これを書きながらも、ソニー、スバル、内視鏡などの開発の名場面が脳裏に浮かんでくる。 あれだけの幅広い分野のテーマを扱えば、多少の齟齬はあったかもしれない。 又社内の権力闘争でゆがめられた場面もあったかもしれない。 だが、プロデューサーとチームがこの番組に駆けた真摯の努力と熱情は、はやり偽りのないものだったというのが僕の読後感である。 あれだけの作品は今後はもう出ないのではなかろうか。
by n_shioya
| 2010-04-24 22:42
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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