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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
禿の治療のガイドライン
最近の皮膚科学会で禿の治療のガイドラインが発表になった。
ところで禿は差別用語であり、正式には「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010版)」という。
それで思い出したが、以前、NHKで禿の話を頼まれた時、事前の打ち合わせで、禿は放送禁止用語ですので、と釘を刺された。
では何と言えば?
そうですね、若くして毛が薄くなったとか・・・
そっちの方がもっと侮蔑的じゃないですか、と僕。
うーん、でも先生がうっかり口を滑らしても我々は停めることはできませんね。
といかにもNHKらしい示唆があった。
だが最近では男性型脱毛症、またはAGAで一般にも通用するようになった。

ここにきて様々な禿の治療が行われているが、それらの研究成果を今はやりのEBM、エヴィデンス・ベイスト・メディシンの手法で網羅的に分析し、現時点での治療指針ということである。

要約すると、
まず推奨度の分類の説明がある。
A  行うよう強く勧められる。
B  行うよう勧められる。
C1 行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない。
C2 根拠がないので勧められない。
D  行わないよう勧められる。

Aにはいるのはミノキシジル、フィナステリド。ただし女性はフィナステリドは不可つまりDとなる。
そしてBは自毛稙毛術。
市販の育毛剤のほとんどはC1に入る。
Aに関しては我々のクリニックの方針とも一致している。

注目すべきはいわゆる人工植毛術がDとされたことである。
これは化学繊維で作られた人工毛の埋め込みで、トラブルが多く、アメリカのFDAでは人工毛自体を有害器具として指定しており、使用は事実上禁止されている。
by n_shioya | 2010-05-06 21:38 | ヘアケア | Comments(2)
Commented by ruhiginoue at 2010-05-07 01:11
 インプラントが高いのは訴訟リスクのためだと歯科医が言っていましたが、人工植毛術も同様に、やはり異物を体内に入れるのは問題が多いのでしょうか。
 シリコンの豊胸も同様で、だから自分の脂肪を他から吸引して注入というのがありますが、これについて警察病院のある形成外科医が「そんな効果は一時的で、吸収されてしまったり摘出しなければいけなくなったりで問題が多い。そんなことして大儲けして娘を営利目的誘拐された医者がいる」と誰かさんを批判してました。
Commented by n_shioya at 2010-05-07 23:10
ruhiginoue さん:
生体にとって異物は異物ですね。
生体が異物を認識しなかったら、防御機構が働いていないことになります。
だから、異物反応、拒絶反応を抑えるというこことは、延命のために生体の防御機能を阻害するという矛盾をはらんでいるわけです。


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