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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
長期戦に備え、少し眼科の勉強をし直すことにした。
し直すというのはおこがましい。実は学生時代、眼科は落第点を取った鬼門である。 卒業試験も終わったある日、僕は眼科の教授室に呼ばれた。 “なんかご用で?” “何だもかんだもない、お前は落第だ” “はあ、そうですか。” “馬鹿。お前一人だけ落第させられると思うか。” “じゃ、追試験でも・・・” “お前一人の為に追試などできるか、この馬鹿もの!” とまたおこられた。 “ではいったいどうすれば?” “頭を下げろ” ヘエ、と頭をぴょこんと下げて終わり。 ことほど左様に昔の東大の医学部はいい加減だった。 今、改めて自分のこととして読みなおすと、実に面白い。というか、いかに厄介な事態に直面しているのかよくわかる。 ああ、もうちっと勉強しておくのだったと悔やんでも始まらない。後は北里の名医に頼るだけである。 ところで今読んでいるのは、「病態生理学」という看護師向けのアメリカの教科書である。 何故わざわざ看護師の教科書を? まず、医家向けのものより分かりやすい。結論がはっきりと書かれている。 医学生向けのものは得てしてああでもない、こうでもないと諸説が雑然と羅列されているか、著者が難解な自説を開陳しているだけのいわば自己満足型が多い。 又、アメリカの教科書は世界中で読まれるので、販売部数が日本とはケタ違いである。そのため、数年ごとに改版が可能で内容が新しい。 又、アメリカでは研究と同様に教育も重要視されており、言葉のハンディはあっても、日本語の教科書よりも読みやすいのは定評がある。 というわけで、あまり目に負担がかからずに、本が読めるところまで回復してきました。
by n_shioya
| 2010-05-16 22:20
| 老年病
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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