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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今、お江戸のもっぱらの話題は「東京スカイツリー」である。
その設計者は芸大の元学長で、彫刻科の教授である。 その澄川名誉教授の不肖の弟子がニュー・ヨーク在住の僕の長男となると、三越で今開催されている澄川先生の個展に敬意を表せねばと、今日は日本橋まで出向いた。 丁度澄川氏のギャラリー・トークが始まり、30分ほどユーモアを交えながら、スカイ・ツリーの見どころと、現在進行中の建造の苦労話を伺うことができた。 そもそも澄川氏は岩国に生まれ、錦帯橋を眺めながら育ったという。 その錦帯橋の木造の匠みに魅せられ、「そりのある形」という木彫シリーズを創成された。 その優雅なそりと鋭い切っ先は日本刀の秋霜を思わせるものがある。 その後、新しい分野を模索して、蛇のごとく“のたうちまわった”結果生まれたのが、ステンレスを素材をした「おろち」シリーズだという。(爆笑) とはいえなかなか愛らしさがあり、家に置きたいような作品である。 氏は当然のことながら、日本の木造建築に思い入れがおありだ。 スカイ・ツリーの構造も、法隆寺の五重塔の構造をとりいれたという。一寸素人の僕には先生の説明をうまく伝えることはできないが、要は中心の柱が剛構造で、周りの柱や構造物はある程度の遊びが許されているとでも言えるだろうか。 又、エッフェル塔の土台は四本脚だが、ツリーは三本脚でこれが見る方向によって、ツリーに傾きを与える面白さがあるという。 また、踏ん張った足は正三角形を形作り、土台の安定性を保証しているそうだ。 “三角は正三角形でなければいけません。よく三角関係と言って男女間がごたつくのは、正三角でないからですよ。”とおっしゃって、参加者を笑わせる。 先日お会いした今の芸大の宮田学長も噺家はだしだが、さすが芸大には芸達者な優れた作家が揃っている。 我が家の子供たちは、彫刻、音楽、生物、美術そして建築と多方面で活躍、と言いたいが、まだ“のたうちまわっている”段階だが、こちらもそのおこぼれで様々な分野の方とお近づきになれるのは幸いである。
by n_shioya
| 2010-10-23 21:14
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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