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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
コッツウォルド
コッツウォルド_b0084241_22145814.jpg
庭の茂みにコスモスの様な白い花々が、寒空にけなげに咲いている。
秋明菊よ、もっと日当たりや風通しが良ければ、群がって咲くのに。”と配偶者は残念そうだ。
“オックスフォードで泊った宿の庭に見事な株があったでしょう。”
“あの、マノアール・オー・キャッツ・セゾン?”
レストランはミシュランの星をとっていたが、庭は。ふむ。
そう言えば、芝生の庭が広々と気持ちよく広がり、イギリス庭園らしい植込みがそこここにあったのを思い出した。
コッツウォルド_b0084241_221615100.jpg

ここを拠点にオックスフォードの友人を訪ね、コッツウォルド巡りをしたのは、もう五、六年も前のことだ。

イギリスの田園は限りなく美しい。
中でも魅力的なのは、湖水地方コッツウォルドではなかろうか。
コッツウォルド_b0084241_22171856.jpgコッツウォルドはかつて毛織物の産地として栄えた。
その後、人工繊維の出現で文明の進化に取り残された集落は、昔の面影をそのままとどめ、旅する人をタイムスリップへ誘う。
又、ストウ・オン・ザ・ウォルド、バンベリーなど、チャーミングな集落は、この地方でとれるライムストーンの蜂蜜色の石造りの家並みが続き、安らぎを醸しだす。

三日後我々は、いささか後ろ髪を引かれる思いで、だが期待に胸を膨らませながら、次の目的地、シェークスピアの故郷、ストラットフォード・アポン・エイボンに向かったのを今懐かしく思いだしている。
by n_shioya | 2010-10-31 22:20 | コーヒーブレーク | Comments(4)
Commented by 御隠居@横丁 at 2010-11-01 08:37 x
イギリスの田園を賛美すると、
「あんなのは、もともと森林だったブリテン島の木を切り倒した残骸だぜ。日本のほうが森林ばかりで自然が残されてる」
という反論がある。
一方で、イギリスに森林が少ないのは氷河時代に氷河に侵食されたという説もあって、どうなんでしょう?
ナショナルトラストなんていう自然保護運動は、イギリスが寒くて、一度失われた森林が容易に戻らないからで、日本は温暖湿潤な気候なら、ほっとけばすぐ森林に戻るから真似するに及ばないという意見もありますね。
まあ、日本に山が多いのも山林すなわち森林が多い原因でしょうが。イギリスはほとんど平らですもんね。
Commented by 芙蓉 at 2010-11-01 18:08 x
熱い珈琲を飲みながら拝読しました。
お写真素敵ですね~。
思わず、以前見たビアトリクス・ポターの半生を描いた映画、
「ミス・ポター」を思い出しました。。。。
湖水地方の風景が本当に美しかったです。
Commented by n_shioya at 2010-11-01 22:09
御隠居@横丁さん:
なるほど、、いろいろな見方がありますね。
大英帝国の誇る文化も、見方によっては植民地の犠牲の上に気づかれたものだし、大英博物館も泥棒が獲物を誇示しているにすぎないと思うこともあります。
Commented by n_shioya at 2010-11-01 22:18
芙蓉さん:
熱い珈琲を飲みながら、というのがグッときました。
森本哲郎の旅のカタログのザルツブルグのくだりを御紹介します。
“異国の街へ行って、ぼくが最初に腰を下ろすのはコーヒー店である。まずカフェにすわり、ゆっくりコーヒーを飲み、あたりを見まわし、さて、この街はどんな街なのかな、とそれとなく観察する。その時の気分を何と形容したらいいかー。その気分を味わいたさにぼくは旅に出るといってもいい。


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