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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
がん治療の新たな試み
今日は癌治療の最新情報を聴くことが出来た。
癌細胞を兵糧攻めというか窒息死させようと言う新技術である

眼科の診察のため、相模原の古巣まで出向いたところ、カリフォルニア大学教授の特別講演の告知が目についた。
眼科の診察の際、散瞳といって瞳を開く薬を点眼する。瞳がもとに戻るまで、3,4時間はかかり、それまでは運転がしづらいので、ついでといっては講演者に失礼だが、腰を据えて夕方のレクチャーを聴くことにした。

癌細胞は普通の組織よりも繁殖が旺盛なので、血管網も増大する。
血管の増殖には、VEGF(内皮細胞増殖因子)が必要だ。そのVEGFを拮抗剤で抑えれば、癌細胞に血液がいかなくなり、酸欠で死滅するのでは、という発想である。
動物実験をしてみると、確かにがん細胞は減少すると言うことが分かった。
ところが、生き延びた細胞は、さらに悪性化してしまうと言う。つまり酸欠に耐えるがん細胞になってしまうのだ。
丁度抗生物質の乱用で発生する耐性菌のようなものと思えばよい。
だが、別の薬剤を併用することによって、酸欠に耐える癌細胞の発生を防ぐことができるようになったというのが、今回の講演の趣旨だった。

これを夫婦げんかに例えると、“やるならば徹底的に相手をたたきのめさないと、下手に手心を加えれば、息を吹き返した時、相手は更にしぶとくなって反撃に出るようなものだ、”など言うのはあまりにも不謹慎なので、口にはしないことにする。

VEGFは癌治療だけでなくいろいろな分野に関わりのある成長因子である。創傷治癒の分野では、癌治療と反対にVEGFを投与することでキズの治りを促進する試みも進んでいる。
薬物治療というのは諸刃の刃であることの一例ともいえる。
いずれにせよ、VEGFとその拮抗剤の巧みな使い分けが今後の課題であろう。

ところで僕の目の方だが、幸い経過は順調で、完全に正常とまではいかなくても、さらに回復の余地はあるということだった。
by n_shioya | 2011-02-09 22:22 | 医療全般 | Comments(8)
Commented at 2011-02-10 11:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-02-10 11:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-02-10 11:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-02-10 11:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ぽん at 2011-02-10 12:04 x
日々、新技術が開発されているのですね。
早く安全なガン治療薬が出来ることを願います。


先生、遅ればせながら先日注文しました「昭和天皇の終戦史」が届きました。楽しみにしておりましたので、早速読んでみます。
Commented by かずサンド at 2011-02-10 15:28 x
ガンを窒息死させるという発想がすごいと感じました
ガンが風邪のようにすぐに治せるような時代が、すぐそこまで来ているのかもしれないと思うと、嬉しくなります。
Commented by n_shioya at 2011-02-10 22:32
ぽん さん:
がん治療は最終的には免疫療法になるのでは、と思ってます。
Commented by n_shioya at 2011-02-10 22:37
かずサンド さん:
これもがんとの闘いの一つの有力な武器になるかもしれませんが、残念ながら実用化にはまだ時間がかるようです。



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