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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今回、健康本を上梓して、亡き親父を想い出すことしきりである。
ゴルフダイジェスト社には親父もだいぶお世話になったからだろう。 そしてアンチエイジングの要諦である「バランスのとれた食事と適度な運動」を百年近く前から唱え、実践ていた親父の先見性にあらためて感じ入っている。 そしてなぜもっと素直に親父の言うことを聴かなかったのかと、今更恥じ入る次第だ。 だがね、親父さん。子供にとって「玄米菜食」は辛いものがありましたよ。 砂糖は毒。キャラメルもご法度。チョコレートの存在などは、中学に入るまで知らなかった。 そして親父の言う「毒」達が如何に美味か知ってからは、一生かけても償いきれない思いで、フレンチやスウィ―ツを食べ続けてきたことか。 運動も苦手だった。 野球すら自分でやるは愚か、見たことさえない僕は、いくら親父に言われても、ついにゴルフを始めることはなかった。 それに親父さん、貴方は随分と健康オタクでしたね。 手のひら療法にこって、異端者として大学の医局を破門になり、だが、開業してからは不思議に患者の評判は高く、門前市をなしていたのを想い出します。 だが、その傍ら、ありとあらゆる健康法、怪しげな民間療法を含めて、我々子供たちが実験台にされました。 紫外線療法、辛子マッサージ。そして冷水浴。これは大寒には風呂桶に貯めた水の面の薄氷を割って、冷水を頭から浴びる。 ついには心霊術まで手を出されましたね。 だが、百歳まで現役ゴルファーとして活躍し、93歳で三度目のエイジ・シュートを達成したということは、ゴルフをやらない僕でも、この年になってやっとその凄さがわかってきました。 運動神経の欠如した僕が、いかに頑張ってもまともにお相手をすることは無理だったでしょうが、せめて一度でも、グリーンの上をご一緒していたら、とそれだけが不肖の息子の一番の心残りです。
by n_shioya
| 2011-11-22 22:34
| アンチエイジング
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Comments(5)
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芙蓉
at 2011-11-23 00:11
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いっきに冷え込んでまいりました。
出版、おめでとうございます。 是非、読んでみたいと思います。 偉大なお父さま、 先生のエネルギー、意志の強さ、あったかさは、お父様譲りですね! これからも、 いついつまでもお若いですね!と、言わせてください。 風邪などひかれませんように。
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n_shioya at 2011-11-23 22:39
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at 2011-11-24 23:05
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2011-11-25 01:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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恵子
at 2011-11-28 19:02
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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