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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
高校生の孫が、来年の大学受験を控え、夏休みを返上して頑張っている。
昔も受験地獄は会ったが、幼稚園から始まる受験戦争の今と比べると天国に近かったですな。 しかも「旧制高校」と言うモラトリアムの期間があった。 だから今の子供達は本当に気の毒だ。 「旧制高校」にいったん入れば、大学への進学はほぼ保証されたようなもので、3年間は遊びほうけていた。それがスポーツであれ、読書であれ、芸術であれ、およそ将来の仕事と関係のないことに没頭し、大学に行きたくなったらそこで初めて進路にあった専門教育に身を委ねるのが習いであった。 この3年間の執行猶予の期間は、「人間形成」の上で実に貴重だったと、今になって感謝している。 新制になってもうけられた、大学の「教養課程」と言うのはその為のはずだった。が今は、希望の学部への進学の為に、まじめに授業にでてひたすら点数を稼がねばならぬ。文字通りにせよ、比喩的にせよ”遊び“に没頭することなど許されない世の中となった。 “己とは何ぞや?”とか、“己は何を欲するか?”、それは“何故に?”などと、人生の疑問符と対峙する余地はなくなってしまった。 だから僕は孫に勧めようと思っている。 “モラトリアムの期間を造りなさい”と。 具体的には“大学に入ったらまず1年間休学して遊びを堪能し、心身共にリセットしなさい“と。 もちろんそれは入試に合格してからのの話しだが・・・
by n_shioya
| 2012-07-20 21:47
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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