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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
先日の自然屋の定食のフォト、遅ればせながらアップ。
このほかに刺身やサラダがあるのだが、画面から溢れるのでご勘弁のほどを。 さて今僕は、多田富雄氏の「寡黙なる巨人」を読み始め、改めて、二本足で歩き、自分で口から食事の出来る有り難さを想う。 ご承知と思うが、多田氏は世界的な免疫学者として活躍中のさなかに「脳梗塞」で倒れ、右半身不随となり、言語も食物摂取も不可能となる。 その地獄の苦しみを、科学者の冷徹な目でみつめ、流麗な文で綴る。 その強靭な精神力には、唯々頭が下がる。 臨死体験、リハビリ生活、医療制度の矛盾など、自身脳梗塞予備軍としていろいろと考えさせられることが多いが、今僕の心をとらえていることは、「脳梗塞」は防ぐことは出来なかったのか、いやむしろ、一般論としての予防医学の難しさである。 「脳梗塞」の主たる原因は動脈硬化で、そのまた原因には高血圧、高脂血症、糖尿病が挙げられ、これすなわちメタボリックシンドロームと言う括りである。これらは生活習慣病とも言われるように、ライフスタイルによるところが大きい。 だがライフスタイルは一朝一夕に改まるものではないし、若い時は体も適応力があり、無理も利くが、加齢とともに適応力は衰え、いざ破綻を来す、またその兆候が現れた時は手遅れともなりかねない。 抗加齢医学に携わるようになって、これまで年相応と言われた機能低下も、多分に治療また予防も、理論的には可能なことが分かってきた。 如何に自分のライフスタイルを見直し、アンチエイジングのモチベーションを維持できるかがこれからの課題と言える。 つまり実践である。
by n_shioya
| 2012-08-16 17:44
| アンチエイジング
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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