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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
海外医療ボランティア活動
先日のカトリック医師会での僕にとっての最大の収穫は、フィリッピンでのボランティア活動についてお話が聞けた事である。

この活動は10年前から続けられているそうだが、去年から参加された多賀谷先生のお言葉は、
「自分としては積極的に参加したいとは思っていませんでした。しかし2年前に毎年参加されている先生に、参加すると元気が出るよと言われました。元気がなくなっていた私は、この理由を是非知りたかったので参加を決めました。」
しかしミンダナオ島の僻地での医療の遅れ、いやそれ以前に生活環境の貧しさは想像を絶する者があったそうだ。

だが、それにも関わらず先生は
「ミッションに行って元気を取り戻して」帰ってこられたと言う。
それは、現地の方々の明るさと、「何よりも感謝の気持ちをこめて我々を迎えてくれる事だと思います。医療の原点(医療が始まった初期の頃の事であり、日本では無医村以外はなかなか経験できない事かもしれません。)」を体験する事が出来たからかも知れないとおっしゃる。

今日本では、医師のほとんどが、心の奥では、医師としての理想と現実のギャップに苦しんでいるのではなかろうか。
それは医療のレベルの問題ではなく、医師と患者の心の交流が失われていく事である。
東日本大震災でボランティアとして、想像を絶する不利な条件かで医療活動に従事された方々からも、同じように医師としての生き甲斐を改めて感じたと言う事はよく耳にする事である。

そしてまたフィリッピンの場合、「貧富の差は著しく、富裕層は人口の一割で、残りの9割は本当の貧困層で、生きていくのがやっとで医療費に割く余裕など皆無」だそうだ。
だが、人々は皆明るく、幸せそうにしているという。
「成田に帰ってきれいな身なりをしている日本人の顔が、皆一様に暗いのにショックを受けた。」と言う先生の結びの言葉が僕にとってはショックだった。
出来るものなら来年は僕も参加して、フィリッピンの人たちの元気のもとを探ってみたい。
by n_shioya | 2012-08-27 22:52 | 医療全般 | Comments(2)
Commented by HOPE at 2012-08-28 08:52 x
「生きがい」が何よりのモチベーションであり薬であるといったメッセージを以前拝読したブログで頂いたのですが、それに通ずるお話ですね
Commented by 恵子 at 2012-08-28 15:01 x
ほんまは、ボランティア活動が要らん位、
不平等が無くなったら、ええなーと思います。

私は日本に難病のため手術に来た子に
貧者の一灯しました。
それから、いいエピソードがあったので、
その子にまた、しようとしたのですが、
その子が治療続けられなくなり。。。
お礼参りの募金は
その国の福祉団体に行きました。

まあ、そんなスケベ根性を知ってしまうと
ご利益が。。。なんですけど。

>日本では無医村以外はなかなか経験できない
第一号の○洲会ができるまで
深刻な病については、リアル無医村でしたよ。


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