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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
何故今「発生生物学」なのか?
最近の分子生物学の発展は目覚ましいものがある。そしてその成果を踏まえての「再生医療」も。 確かに遺伝子の解析は急ピッチで進んだ。そして細胞間のコミュニケーションと細胞と細胞間物質の相互作用も。 だが、そのDNAと形態形成との間には,未だ大きな謎がある。 生物体は3次元の構築である。いや,時間軸を入れれば4次元とも言える。 そのDNAが産生するのはタンパク質である。タンパク質は方向性がない,詰まり一次元でもないただの粒子である。 その集積が如何にして方向性を持ち,長さを規定していくのか? つまり質的な事柄はいささか解明されてきた。しかし量的な既定は未だ全く手がつけられていない。 もちろん,細胞が大工として活躍している事は想像に難くない。又,素材であるタンパク質自身による形態形成という要素もあるだろう。 だが細胞自体は豆腐のようにぐにゃぐにゃした者で,レンガのようにきちっとした寸法を持ってない。又,その間の間質に至っては柔らかなセメントのようなものだ。 これがどうしてあのような見事な形態を構築できるのか? 何処に設計図があるのか,そして物差しは? 奇跡としか言いようがない。 「発生生物学」は未だ始まったばかりである。
by n_shioya
| 2012-10-15 21:42
| 再生医療
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Comments(1)
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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