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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
発生の神秘
何故今「発生生物学」なのか?
最近の分子生物学の発展は目覚ましいものがある。そしてその成果を踏まえての「再生医療」も。

確かに遺伝子の解析は急ピッチで進んだ。そして細胞間のコミュニケーションと細胞と細胞間物質の相互作用も。
だが、そのDNAと形態形成との間には,未だ大きな謎がある。
生物体は3次元の構築である。いや,時間軸を入れれば4次元とも言える。
そのDNAが産生するのはタンパク質である。タンパク質は方向性がない,詰まり一次元でもないただの粒子である。
その集積が如何にして方向性を持ち,長さを規定していくのか?
つまり質的な事柄はいささか解明されてきた。しかし量的な既定は未だ全く手がつけられていない。

もちろん,細胞が大工として活躍している事は想像に難くない。又,素材であるタンパク質自身による形態形成という要素もあるだろう。
だが細胞自体は豆腐のようにぐにゃぐにゃした者で,レンガのようにきちっとした寸法を持ってない。又,その間の間質に至っては柔らかなセメントのようなものだ。
これがどうしてあのような見事な形態を構築できるのか?
何処に設計図があるのか,そして物差しは?
奇跡としか言いようがない。

「発生生物学」は未だ始まったばかりである。
by n_shioya | 2012-10-15 21:42 | 再生医療 | Comments(1)
Commented by HOPE at 2012-10-16 22:19 x
わかってしまったらコワイ気もするのはおかしいでしょうか?


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