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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
退院して一週間が経った。
一月半ば,後一月ほどで仕事に復帰するのをめどに,自宅で徐々に身体を慣らしているが,これが意外に難しい。 入院中の二ヶ月間は,ひたすら安静を守れば良かった,もちろんそれ自体多大な努力は必要だったが。 これからの難しさはまず、 骨折部位以外は正常なので、多少無理すれば体力的には何でも出来ないことは無い。だが骨折が或る程度治癒するには未だ一月かかる。余り負荷がかかると,これからも変形が多少とも多少進行しないでもない。しかも厳密にいえば,骨折が完全に治癒するには半年から一年という考え方もある。実はこれは骨折に限らず,皮膚を含め全ての臓器の治癒についていえることだ。 だからといって,それほど長期間安静を保つことは実際的でないし,又治癒を却って遅らせる面もある。 まず骨折部位の骨化は或る程度負荷がかかることで促進される。 又一般論として,身体を動かすことで,全身が活性化し,治癒を促進する面もある。昔日本では,手術の後一週間も寝かしていたことがあるが,アメリカでは大手術の後でも,翌日から無理しても起き上がらせたのはその為である。 という訳で,腰骨の骨折の場合,どうもこれからの一月が,負荷と安静のバランスの取り方が難しいようだ。どの程度アクティビティを増加していくか、その判断基準が本人の自覚症状、主として腰の痛みによるからだ。だが,いまの時点ではもう骨折そのものの痛みではないが、まだ獏とした腰痛は残っている。 何処までが許容範囲か,その判断が難しい。 とは言え、2ヶ月経った今,改めて感じるのは人間の身体の「回復力」の素晴らしさである。事故当時の怪我の状況を思い起こし、その後の経過を振り返ると,どなたが造られたにしても、人体の「個体維持」の働きは見事である。 その「生命力」をフルに引き出してくださった,医師団と看護師さんたち,そしてリハビリの先生方、その他お励ましくださった諸々の方々のご尽力に満腔の感謝を捧げます。
by n_shioya
| 2012-12-22 22:12
| 医療全般
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Comments(5)
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山本
at 2012-12-23 20:23
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1、突然のコメント失礼します。いつもブログを拝見させて貰っております山本(女・46歳)と申します。場違いは承知しておりますがお話をしたくて書き込む失礼をお許し下さい。文字数の関係で分けて書きます。
実は3ヶ月前FGF(効果は一年くらいと言われています)を目の下に注入しました。ふっくらして若返るからと医師に進められてのことです。しかしその直後から徐々に浮腫み鈍感になり全体に垂れてきました。そのペースは早く、現在は眼の周りの皮膚表面がたるたるで柔らかく、薄くつまんでかなり引っ張れる程で眼も開きにくいです。
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山本
at 2012-12-23 20:25
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2、およそ1ヶ月程でお婆さんになってしまい、他の疾患を疑いあらゆる検査(筋力や脳や内臓疾患など)を神経内科で行いましたが異常はありません。当初の美容外科ではわからないそうで相手にしてもらえません。それも仕方ないとして、私が気になるのは一体何が起きているのか?今後いつまでどうなるのか?です。
そこでこちらのブログにあった別の疾患の症状、「たるみも全体的にとらえ、老化にによりまず体の中核と言うべき骨が委縮し、その為周りのつまり体全体がだぶつき、それに加えて筋肉は筋肉では弛緩してこれもたるみの原因となり、更に支持組織の筋膜は伸び切り、脂肪は下垂し、皮膚もたるむと考えたらよいのではと言われた。」
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山本
at 2012-12-23 20:27
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3、それを読んで私の顔の状態と似た感じがしたのです。
先生はどう思われますか? この程度の情報ではわかりにくいと思いますが、考えられることを教えてもらいたいと思い、思いきって書き込みました。それどころでは無いと承知しておりますが何卒、何が起きていていつまでどうなっていくのか、対策も含めてご意見を聞かせていただき参考に出来れば幸いです。 長文失礼しました。
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n_shioya at 2012-12-27 09:06
山本さん:FGFが原因とは考えにくいのですが、拝見しないとお答えしにくいのですが、元のクリニック、今のお住まいなど、鍵付きでお知らせいただけますか?
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at 2012-12-31 09:12
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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